今日行われた、農心杯第9戦は、
日本の大将、井山三冠がさすがの打ち回しで
中国の連笑九段に勝利。
日本チームも初白星となりました。
農心杯は、コロナ禍でネット対局になってから
何かしらのアクシデントが発生していますが、
今回も第6戦で起こりました。
黒 柁嘉熹九段(中国)ー姜東潤(韓国) 白
白が△に打った局面が終局図(?)
左下の攻め合いは両コウセキ。
しかし・・・
×印の黒石は、眼がありません。
左下がセキでも、外の石が死んでいるので
黒が全滅としか、見えませんが、
そう簡単な問題でもなかった。
黒は、白が2から取りに来ても
(黒1、3、5はパス)
黒7と両コウセキを利用すれば、黒石を取れないと主張。
(白がAのコウを取っても、
黒が両コウセキを利用すれば、同じです)
取る事は、出来ないとは言え、
黒が一眼しかないのには変わりなく、
黒の主張は屁理屈にしか思えないのですが・・・
日本ルールと中国ルールでは、黒死となっているそうです。
農心杯を主催している韓国のルールでは、
黒が死にとは、言えないらしい。
両者が譲らなければ、無勝負とのことで、
今回も無勝負となりました。
変なルールかと思いましたが、
一番感心したのは、中国の柁嘉熹九段が
韓国の細かいルールまで知っていたこと。
僕なら、当然黒死と思い、投了してますね。
日本ルールの細かい部分も知らないし。
囲碁のルールは簡単なようで、かなり複雑なのです。