名人リーグ・山田規三生九段との対局(黒)

少し前に韓国で流行した布石。
白Aと打ったところですが、難しい局面。
数か月前に、この布石を皆で
研究した記憶があるのですが、
内容をすっかり忘れてしまいました^^;
たしか、黒Bが有力だったような・・・

実戦は”こんな手もあるかな?”と黒1。
しかし、白10まで進行してみると
黒1、3の2子がかえってお荷物。
次に、白からA、黒B、白Cの
狙いもあり収拾不能。
黒1は、”ない手”でしたね。

ここでは盛り返し、難しい局面。
黒1に対して山田九段が長考。
夕食休憩の時間が迫っており
(午後5時半~6時15分)
外してた腕時計をはめて
休憩への準備をしていました。
夕食休憩は、両者合意の場合
休憩無しで、打つ事もできます。
(片方が、休憩を主張すれば
休憩に入ります)
まだまだ、先が長い局面なので
とりあえず休憩して、
夜が勝負所と思ってましたが・・・
まもなく、5時半のチャイムが鳴り
席を立とうと思ったのですが、
山田九段は、動く気配がない。
そのまま、一礼して
席を立ってもよかったのですが
(それなら休憩に入ります)
とりあえず、山田九段に視線を向けたら
当然ながら目が合います。
その瞬間に、「(休憩)どうします?」
と、山田九段に聞かれました。
山田九段の迫力ある表情にたじろぎ
「ど、どちらでも」と答えてしまい
山田九段に「じゃ、打ちましょう」
と言われて、この瞬間に打ち継ぎが決定。
(両者合意のもと、休憩なし)
べつに、お腹がすいた訳でもなく
疲れてた訳でもないのですが、
なんとなく気合負けの感じ。
ちなみに、長考後の一手は白A。

先ほどの局面から、しばらく進んだとこと。
黒1と先手をとり、黒3にまわりましたが、
白10から白12と打たれると、
左上の黒が薄い形になってしまいました。
黒1では、後手でも11と上につなぐのが
よかったようで、それなら難しい碁でした。
忙しい局面なので、なかなか打てない手ですが。
この後、勝負手を放つも的確に応じられ
最後は左上の黒が死んでしまい投了。
名人リーグは、これで2勝1敗と一歩後退。
気分を切り替えて、また次、頑張ります。