良平通信 <GOOD FLAT COMMUNICATION>

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楽しい読書こそ生きる喜び。

2006-03-18 23:35:48 | papercut art(切り絵)
 図書館はなんて素晴らしい。お金を払わないでも本やCD、ビデオまで借りられる。買った本と違って読み終わったら返せばいい。家の中の場所を占拠しない。
つまらなかったら返せばいい。面白かったらまた借りればいい。若しくは本当に必要だったら買えばいい。買いたくはないが読んでみたい本も沢山ある。高くて買えない本もある。絶版の本も貸してくれる。ありがたい。引越しをするとしたら条件の中には図書館が近くにあるかどうかが入る。重要だ。
 伊坂幸太郎の「グラスホッパー」を書評で見て、興味を持って、図書館で借りて読んで、痺れた。すっげー面白かった。それで、何冊か立て続けに借りて読んだ。
「グラスホッパー」程の楽しさや衝撃は受けなかったが、どれもよかった。好きな作家をあげて下さいと問われるとかなり悩むのだが(作家に限らずなんだけど)ひとまず、とりあえず、今のところ、伊坂幸太郎は好きな作家の一人であると言っちゃうぞ。えい。
 伊坂幸太郎は71年生まれでまだ若い。だから作品の絶対数が少ない。まとめて幾つか読んだ後、勿体無いので読むのを止めた。デビュー作の「オーデュボンの祈り」は他の作品とちょっと違うという話を何処かで聞いたので敬遠していたのだが、新作が幾つか出ていたので再スタートの手始めとして読んだ。表現の完成度は新しいものに比べたら低いかもしれないが、しっかり伊坂で「何が違うんだ」と思った。
 何回か連続で直木賞候補になったので知名度も上がったのか、図書館での予約件数が多い。新作を読もうと予約したら60何件待ちだった。さすがに「買えよ」とも思うが、みんなが何冊かの本を並んで読む順番を待っているという絵はなかなかいい。でも、もっと人気の本、最新のベストセラーなんかは100件以上の待ちがざらで、一番最後の人の手元に来るまでにはブックオフで100円になってんじゃねーか?なんて考えてしまう。
 なにはともあれ、予約をしておけばいつかは借りられる。急いでいる訳でもないし、忘れた頃に連絡があればちょっと以上嬉しい。で、三冊予約したうちの一冊が来た。「砂漠」だ。今読んでいる。やっぱり面白い。好きだ。しかしカバーの絵は気に食わん。よく分からん。何故だ。あんな感じの絵なら黒田硫黄に頼めばいいのに。そしたら俺が喜ぶのに。
 伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」が映画になった。近日公開のようだ。期待しない方がいい。出演者の名も見たがあんまりピンと来なかった気がする。覚えてないんだが。なんか格好いい顔を持った役者ばかりだったような。それは違うだろう?作品よりもキャスティングの段階で間違ってねーか?四人チームでハンサム三人、美人一人。ちょっと待ってくれ。バランス悪いぞ。そんな映画観たくねーぞ。調べたら大沢たかお、佐藤浩市、松田翔太、鈴木京香だった。うーん微妙。佐藤浩市は器用だけどね。もう少し三枚目を入れてもいい気がする。
面白い原作を持つ映画は不幸だ。
 予約した残りの二冊「魔王」と「死神の精度」が来るのはまだ先だ。楽しみだったら楽しみだ。イェイ。