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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

イマジン /吉川晃司

2013-08-07 | 他のオススメ音楽
■記念日、という言い方

 昨日は68回目の広島原爆記念日でした。「記念日」という言い方を公式にはしないようで、ただ「原爆の日」と言ったり「原爆忌」と言ったりするのは「記念」という言葉がなんとなくポジティブな印象--「記念すべき」というとなんだか誇らしい・素晴らしいこと・良いことのような印象をもってしまう--ことに起因するのかと推察します。わたしもそう感じてました。
 広辞苑で調べてみると必ずしもそうではないようです。字義から言えばむしろ「記念」という言葉をこそ使うべきではないかと強く思いました。
 「記」はもちろん、「記す」つまり「書きつける」が語源でしょう。そこから(書きつけて)覚えておく・覚えて忘れずにおく、という意味となります。
 「念」とは「おもい・考え・気持ち」であり、そこから「気をつけること・注意すること」、さらには「深く望むこと・深く思うこと」と転じます。
 すなわち、「記念」の意味には+も-もなく、ひたすら「忘れずに覚えておくこと」、そして「深く」記憶にとどめ「気をつける・注意する」ことこそが「記念」にほかならないのです。
 8月6日・8月9日に人類が行った仕業を表するのにこれほどふさわしい言葉はありません。
 さらに書き添えるなら、感情的にはもっとも振幅が大きいのが沖縄戦でしょう。終戦を隠していたために死ななくてもよい数多くの住民が自決したからです。
 こちらは、いったいいつ終わったのか定かではなく、「記念日」を特定することさえ難しい。現在、日本軍司令部の軍人が自決した日(諸説あるようです)ということで6月23日を「慰霊の日」と定めていますが、一方で降伏文書への調印が行われた9月7日も「市民平和の日」としています。そういう意味では沖縄戦は未だに続いているのかもしれません。

■日本語の「イマジン」

 前段が長くなりましたが、今年(2013年)6回目を迎えたピースナイターで吉川晃司が始球式を務め、その後ジョン・レノンの名曲「イマジン」を歌いました。

20130806 広島x阪神 吉川晃司の歌うimagine


 この動画で初めてそのパフォーマンスを観たのですが、いきなり日本語の歌詞が歌われてびっくりしました。
 でも、まずまずうまく翻訳されていたように思いますし、何より吉川晃司がうまくて途中から違和感もほぼ消えました。きっと子どもやお寄りなど、すべての人にその意味が伝わるようにと考えられたのでしょう。
 吉川はご存じのとおり広島県出身。自らも被爆二世であり、先日もTV番組で歳を経て自分の役割みたいなことを徐々に強く感じるようになったと発言してました。今回の登場も明確な意思の下で行われたのだと思います。
 ちなみに、爆心地から1.8キロで被爆したピアノが伴奏に使われています。

 原爆で亡くなった方々への心からの哀悼と、今なお後遺症と傷心に苦しんでおられる多くの方々へのお見舞いを申し上げます。
 そして、近い将来、原子力利用に関する人間の一切の積極的な関与がなくなることを希望します。
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花は咲く

2013-01-15 | 他のオススメ音楽
 紅白で披露されたりしてるので、すでに多くの方がご存じで「いまさら」感がないではないですが、自分もひょんなことからじっくり聴いてみてたいへん感動しました。

 歌詞は映画監督の岩井俊二だったんですね。単純で覚えやすい歌詞ですが、よくよく聴くととてもよくできてると思います。曲も美しく、転調がはかなさと哀しみとだからこその愛おしさを誘います。

 フルバージョンはYouTubeのアップがありません。フルバージョンを聴きたい方は--もしまだ見聴きしたことがないならぜひご覧いただきたいと思いますが--こちらからdailymotion版をご覧ください。

 遅々として進まない復興、この期に及んでも再稼働ありきの原発、放射能汚染と余震におびえる東北を思うといたたまれない思いを強くします。
 改めて震災の犠牲になった方のご冥福を祈るとともに、一日も早い復興を願うばかりです。

※この曲にかかわる著作権料はすべて復興支援に役立てられるとのことです。

花は咲く
菅野よう子
フライングドッグ


花は咲くプロジェクト/「花は咲く」ミュージックビデオダイジェスト


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月がとっても青いから

2012-09-27 | 他のオススメ音楽
 月がとっても青いから 遠回りして帰ろう♪

 走りながら「月は青かったろうか?」あるいは「月はいつからか青くなくなったのか?」ないしは「月が青いのは冬の寒さのせいか?」などといった疑問が次から次へとわき出してきた。まあ、どちらかといえば「どうでもいいこと」なのだが。

 それはやっぱり「月がとっても青いから」という歌がすぐ思い浮かんだせいだ。例によって調べれば歌詞などすぐにわかる。いいか悪いかはともかく便利な世の中だ。
 菅原つづ子が歌った、題名もそのままの「月がとっても青いから」。

月がとっても青いから
遠まわりして帰ろう
あの鈴懸の並木路は
二人っきりでさあ帰ろう

月の雫に濡れながら
遠まわりして帰ろう
ふと行きずりに知り合った
想い出のこの径
夢をいとしく抱きしめて
二人っきりでさあ帰ろう

月もあんなにうるむから
遠まわりして帰ろう
もう今日かぎり逢えぬとも
想い出は捨てずに
君と誓った並木みち
二人っきりでさあ帰ろう


 結局のところ、月が青いかどうかはこの歌詞の二人にとってまさにどうでもいいことのようだ。
 でも、歌詞としては「青い」と決め付けたことが重要だった。青くなかったらこれだけヒットしなかっただろう。「月が青いから」と言ったことで物語が回り始めた。
 青いのは地球で、月は白い気がするけど。なぜか青い月も見たことがあるような気がするのはなぜだろうか。

月がとつても?いから


 ちなみに遊佐未森がカバーしていて、コーラス風のアレンジが現代的ながら昭和の情緒を残している風でキリッと美しい。

月がとっても青いから 遊佐未森
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Makoto Ozone SOLO“TIME” 夢のような2時間でした。

2012-06-10 | 他のオススメ音楽
 日本を代表する世界的ジャズ・ピアニスト、小曽根真のコンサートに行ってきました。

 彼のことを何も知りませんでしたが、彼のデビューアルバム「OZONE」をほぼ発売と同時に手にする幸運に恵まれ、これは本当に何度聴いたかわからないほど聴きこみました。
 ※Today's best music for Runに「OZONE」から「Flight」を選んでいます。こちら

 
Ozone
小曽根真,ゲイリー・バートン,エディ・ゴメス
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル


 以後何枚かのアルバムも聴きましたが、いまだこのアルバムが一番気に入っています(小曽根さんには不本意でしょうが)。
 コンサートはソロ・ピアノでしたが、このアルバムの第1曲目に収録されている「クリスタル・ラヴ」を演奏してくれて感激しました。

「クリスタルラブ」小曽根 真


 クリスタル・ラヴも彼のオリジナル曲ですが、来年でデビュー30年を迎える彼のオリジナル&アレンジ曲が3冊に楽譜化され発売を開始したところだそうで、会場でも先行販売されていました。

 初めて生で聴く小曽根真のピアノは、豊麗な音でまるでクラシックの一流ピアニストのようでした。また、演奏の推進力の強さは並のピアニストではないですね。男らしい演奏です。
 といってもそこはジャズ・ピアニスト。繊細なフレーズも、洒落た遊びもふんだんに交えて、時の経つのも忘れて聴き惚れました。
 ラヴェルの「クープランの墓」はどうどうたる演奏でした。先週はパリのシャンゼリゼ劇場でパリ室内管とモーツァルトのコンチェルト27番を演奏してきたとか。その前の週はニューヨークでウィントン・マルサリスらとレコーディングだったとか。すごいですね。そのアルバムに収録した新曲を本邦初公開で聴かせてもくれました。

 会場はほぼ満員でしたが、クラシック専用のホール(サラマンカホール)なので、ジャスらしい雰囲気には残念ながら乏しくて、冗談交じりではありましたが「楽しんでもらえてます?」なんて観客に語りかける一幕も。

 アンコールは「リボーン」という曲を演奏しましたが、演奏も良かったけれど、その前に語った言葉が印象的でした。
 今生きていること、今こうしてこの場で多くの観客と一緒にいることが、奇跡に思える、と。

 彼は自身も神戸で被災し、ニューオリンズの大洪水からの復興、そしてこのたびの東北の大震災のためのチャリティ(個人的にはこの言葉はあまり好きじゃないですが)など、さまざまな支援活動を世界中のジャズミュージシャンたちと行っているそうです。
 そういう経験を踏まえての心のこもった言葉でした。そのうえで、「自分はリインカネーションを信じてる」と言ってこの曲を演奏したのでした。

 Reborn...♪小曽根真 The Trio♪


 この演奏も、小曽根真らしい、抑制のきいた凛とした演奏だけど、どこかしら何かしらやさしさというか抒情豊かな演奏で、「30年たってもOZONEらしい曲・演奏だな」とこちらも若干のノスタルジーに浸りながら、夢のような時間は文字通り夢のごとく終わりをつげたのでした。

DATE:2012.6.9 PLACE:GIFU
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I love you & I need you ふくしま / サンボマスター

2011-12-01 | 他のオススメ音楽
 ついでにもう1ついっちゃいます!
 サンボマスターの熱すぎるLIVE! すごいね、こういうのがロックのもつ力であり癒しであり必要とされる理由だと思いました。

 震災発生後まだ1か月もたってないときのライブ映像です。

I love you & I need you ふくしま / サンボマスター 2011.4.6渋谷WWW


I love you & I need you ふくしま / サンボマスター 2011.4.7 タワレコ新宿
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