舞踊ショーより 哀川昇座長
<演目>
七化けお新
その年の高崎は、日照り飢饉で年貢米が納められない。
村人で娘のあるものは、身売りさせたり、自殺者まで出る始末。
困った庄屋のよねは、村のために借金をしに村からやってくる。
その土地のやくざのごんぞう親分に、娘を年季奉公させる代わりにお金を借りてくる。
その帰り道、何者かに襲われ、今借りてきたばかりのお金を奪われる。
お金も、娘もなくしてしまったよね。
困り果てたよねは自殺しようとする。そこにお新がたまたま通りかかる。
自殺の理由を聞かせてほしいと言うお新。話す、よね。
こうなれば乗り掛かった舟、自分がそのお金を取り戻してあげましょうとお新。
ごんぞう親分のところに乗り込むお新。一旦は金を貸すが、若い衆を使って
金を奪い、借金だけを背負わせる手口を知るお新。
子分たちと遣りあうお新。見事、お金も娘も取り返す。
礼を言う、よね。どうせお尋ね者の自分のこと、気にすることはないとお新。
めでたし、めでたし。 幕
哀川昇座長のお新が美しい。粋な姉さんやら、やくざの一家に乗り込むときの芸者姿
に見惚れてしまう。お芝居も上手い。大輪の薔薇のイメージ。
ただ、他のメンバーでのやくざの一家でのコメディー部分の繰り返しがながい。
若手の育成が、この劇団の今後を左右すると思う。