とりあえず、写真をペタペタ貼ります。
送り出しのかずま座長、満面の笑み お疲れのところすいません。
演目:雪懺悔
舞台は江戸の新橋。
髪結いの亭主 宇之吉(かずま座長)は外仕事中。
店に女性客が来て宇之吉に髪を結ってもらいたいと。
断っても、深川から新橋までやってきたのにと文句を言う。
漸く話を付けて帰ってもらう嫁。
仕事を終えて帰ってきた宇之吉に焼きもちを焼く嫁。
相思相愛の若夫婦。
しかし、宇之吉にはもう一つの顔がある。
今ではとうに足を洗っているが、昔は盗賊(流れ星一家)の一味。
錠前外しのやもりの宇之吉と異名を持つ身。
その元締めが最後の仕事を手伝ってほしいと頼みに来る。
先ほどの女性客もその仲間。
手伝いは、何が何でもできないと断る宇之吉だが、
元締めが許してくれない。
この仕事が終わればたかとびをする、それにつけても先立つものは金。
30両の金を用意することができるなら、手伝いを断ってもいいと。
できない場合は、女房子供を殺すと。
困る宇之吉。その話を聞いていた嫁は、難儀してためた10両の金と御守りを差し出す。
それを持って元締めのところに向かうが、約束が違うと、
仲間に加わることを強要する元締め。仕方なく、それに従う宇之吉。
錠前を外し、中に入っとたところを岡っ引きに見つかる。
逃げる宇之吉。取り逃がす岡っ引き。
漸く逃げて家に帰リ、事情を嫁に話し、女房子供と一緒に逃げようとするのだが
岡っ引きに行く手を阻まれる。
宇之吉は自分が捉えられるのはいいが、心残りは嫁の行く末。
実は、嫁は元島原藩主の娘、隠れキリシタン刈りに会い、両親は亡くなった。
残った子供三人は散り散りバラバラになったのだが、兄たちに会う手助けを
してもらえないかと。
似たような話があるものだと岡っ引き。よくよく話をきいてみると、
自分が幼いころ別れた妹であることが判明する。
漸く会えた妹の主人をお縄にすることはできないと悩む岡っ引き。
考えた末、逃がしてやることに。いざ、逃げようとした時、
岡っ引きの上の役人(心座長)が来てしまう。
事情を話して逃がしてやってくれという岡っ引きだが、役人の了承は得られず。
そこへ、流れ星一家の元締めがやってくる。
何をやっているのか、今捕らえようとしている男は今回のこととは無関係、
捉えるのはいいが、何の罪もない人を罪人としてとらえていいものなのか
捉えるなら、自分だけにしろと。
宇之助にかけた縄を元締めにかけなおす岡っ引き。
なぜなら、この元締めが三兄弟の長兄であるから。
宇之吉が、女房から渡された御守りは三兄弟のみが持つ唯一の兄弟の証だったから。
それを見た元締めは、自分たちが兄弟であることが分かった、
事情を察した心優しい役人は、暫しの猶予をくれるという。
兄弟三人の出会いと別れのシーン。
時は過ぎ、元締め(長兄)が 岡っ引き(次兄)の
縄にかかって番屋へ出向く。兄の犠牲によって難を免れる宇之吉夫婦。 幕
本当にいいお芝居だった。
紅劇団の紅あきら会長のダンディさが際立つお芝居。
春陽座三代目かずま座長の演技が光る。
最後に、紅会長が「春陽座の二代目三代目とは今まで口もきいたことがなく、
君達お芝居できるの?などど失礼な言葉を投げかけてしまい、
申し訳なかった。流石、芝居の春陽座だ。本当に上手くなったよな~」
と心から仰っていたのが印象的だった。
朝、後楽座に少し早く着いて、うろうろと写真撮影などをしていると
後からかずま座長が来られた。
ご挨拶をしたが、なんだかいつもと様子が違う。
非常に緊張しておられる様子だ。
私の席のことを気にしてくださいっていて、一言話して
お別れ。(めちゃくちゃいい席でした、ありがとうございました。座長)
何だか、それ以上話しかけられない雰囲気。
きっと、お手並み拝見という雰囲気の中で、プレッシャーだったのでしょうね。
かずま座長、紅会長程の大御所に認められて良かったですね。
まだまだ、私の知らない世界。
座長と名の付く方はやはり素晴らしい。
これからもたくさんの劇団、座長さん達と出会ってみたい。
岡山公演に行けて、最高に幸せでした ♪