僕にもクリスマスが・・・

ようやく僕にもクリスマスがやってきたような気分。

もしも毎日がクリスマスだったら・・・。

春陽座<質屋の娘> @鈴成座 20140914

2014-09-16 08:48:24 | 残しておきたいもの


ラストショー 喧嘩上等より



<演目>

 質屋の娘

質屋の清兵衛(新吾座長)にはお福(かずま座長)という娘がいる。

小さいころの病気がもとで、少し頭が弱い。

その娘も適齢期。最近好きになった人がいる結婚したいと父親にうちあける。

手代のしんじろう(まことさん)だ。

父親としては、何とか娘の望みを叶えてやりたい。

しんじろうに、店その他全ての財産をあげるから、お福と夫婦になってもらえないか、

と頼む。考えさせて欲しいというしんじろう。

主人からのたっての望みのため、根負けして結婚を了承するが、

実は女中のおさよ(かなさん)と恋仲である。


そうこうするうち、おさよの兄(心座長)が田舎からでてくる。

病気の父親の薬代をおさよに何とかしてもらいがために。

頼まれたおさよではあるが、そのような大金を用意できるわけもなく、

持ち合わせのお金を渡して兄に帰ってもらう。

一旦は帰ろうとした兄だが、誰もいない店先に大金があったもので懐に入れてしまう。

ところが、足の不自由な兄は転び、店の者に見つかってしまう。

事情を聞いた主人は、よく働くおさよに免じて兄を許してやる。

それで話は収まったのだが、奉公先に迷惑をかけたとしておさよはいたたまれない。

書置きを残して、店を出て行く。

それを知ったしんじろうは、おさよを追いかけようと必死だ。

事情が分からないお福は、しんじろうと結婚できると大喜び。

しんじろうに自分が好きかと何度も問うが、何度も返ってくる言葉は「大嫌い」

さすがのお福も意気消沈。

お福の失恋。父親に「お福の頭はいつ良くなるの?」という言葉。

返事に詰まる父親。というお話。


全くの童女、お福を三代目かずま座長が面白可笑しく演じてられました。

新吾座長のアドリブも楽しくて、笑い通しだったのですが、

物語の最後、どうすることもできない現実、「大嫌い」とお福が言われる度、

切なすぎて涙が溢れてしまいました。












コメント
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