僕にもクリスマスが・・・

ようやく僕にもクリスマスがやってきたような気分。

もしも毎日がクリスマスだったら・・・。

新生真芸座 @千鳥劇場 20140921

2014-09-30 04:59:34 | 残しておきたいもの


舞踊ショーより 哀川昇座長

<演目>

七化けお新


その年の高崎は、日照り飢饉で年貢米が納められない。

村人で娘のあるものは、身売りさせたり、自殺者まで出る始末。

困った庄屋のよねは、村のために借金をしに村からやってくる。

その土地のやくざのごんぞう親分に、娘を年季奉公させる代わりにお金を借りてくる。

その帰り道、何者かに襲われ、今借りてきたばかりのお金を奪われる。

お金も、娘もなくしてしまったよね。

困り果てたよねは自殺しようとする。そこにお新がたまたま通りかかる。

自殺の理由を聞かせてほしいと言うお新。話す、よね。

こうなれば乗り掛かった舟、自分がそのお金を取り戻してあげましょうとお新。

ごんぞう親分のところに乗り込むお新。一旦は金を貸すが、若い衆を使って

金を奪い、借金だけを背負わせる手口を知るお新。

子分たちと遣りあうお新。見事、お金も娘も取り返す。

礼を言う、よね。どうせお尋ね者の自分のこと、気にすることはないとお新。

めでたし、めでたし。 幕


哀川昇座長のお新が美しい。粋な姉さんやら、やくざの一家に乗り込むときの芸者姿

に見惚れてしまう。お芝居も上手い。大輪の薔薇のイメージ。

ただ、他のメンバーでのやくざの一家でのコメディー部分の繰り返しがながい。

若手の育成が、この劇団の今後を左右すると思う。




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春陽座<裏町の母> @鈴成座 20140922

2014-09-24 07:41:51 | 残しておきたいもの
島津亜矢 ★名月赤城山

YouTubeさんより



ラストショー 国定忠治役 三代目かずま座長

<演目>

裏町の母

<キャスト>
母     北條真緒さん
娘けいこ   かな さん
息子たつお  かずま座長
樫山ごうぞう 新吾座長

時代設定は昭和40年頃

今日は、月に一度可愛い我が子、けいことたつおが里帰りする日。

母は、ごっつぉをこさえて今か今かと二人を待ちわびる。

母の仕事は下駄のはま入れ。今日ばかりは、お得意さんが来ても取り合わない。

けいこが帰宅、けいこは大会社樫山のメードとして働き始めて3か月。

少ない給料から母に毎月お金を渡しに来る。二年前に町工場に就職した、

たつおも同じ親孝行な子供たち。

今日は里帰りするという自分に、樫山の会長さんから食事代をいただいたというけいこ。

封筒の中には5万という大金が入っていた。当時の五万は大金である。

きっと会長がけいこに気があるか、いやらしい考えで渡したお金であると勘ぐるたつお。

会長に問いただしてくると家を飛び出すたつお。追いかける、けいこと母。

会長宅に到着し、失礼極まりない言葉を浴びせかけるたつお。

話をするうちに誤解が解けて、ほっとする社長。

せっかく来てくれたのだから、親子三人ゆっくりしていってほしいという会長。

会長の昔ばなし、苦労して会社を興したが戦争で焼かれ、結核を患い生活苦。

妻は、入院費を払うのに一人で苦労した。このままでは親子三人無理心中しなければならないと思い、

可愛い我が子を捨ててきたという。ひどく怒り初めて妻に手をあげた会長、

すぐに捨てた場所に捜しに行ったが後の祭り。娘が生きているのか死んだのかわからないという。

生きていればけいこと同じ年という。

母は、よく似た話だと途中から気づいていた、そして会長の奥さんの写真を観て確信した。

大きな柳に木の下をうろうろしていた人は会長の奥さんだった。けいこは実の娘ではない。

会長が言っていた場所を通りかかった時に拾った子だった。

夢中になって会長と話すうち、けいこは会長の子だと言ってしまう。

横にけいこがいるにもかかわらず。焦るたつおだが、後の祭り。

娘の幸せを考えると、会長にお返ししようと思うが、会長のお金で事を解決しようというのが気に入らない母。

そういうつもりは毛頭ない、気を悪くしたらあやまるという会長。誤解が解ける。

お母さんの元を離れたくないと泣くけいこ。母にはたつおかいるが、会長の奥さんも今では亡くなり、

会長のそばには、誰もいない。本当に寂しい思いをしておられると母に説得される。

会長のところに行くことを決心するけいこ。いつでも遊びに来て下さいという会長に、二度とここにはこない

自分のようなものが出入りすると、こずかいをせびりに来ていると世間の人は言うだろう。

そうなると、嫁入り前のけいこに傷がつく。この家の前を通るときには、下駄のはま入れの掛け声を

大きな声でするから、元気なんだなと思ってほしい。はま入れの掛け声聞かせてほしいという皆の要望に

応える母。去っていく母と兄、残された父と娘が抱き合って泣く。  幕

生みの母より育ての親というお話。

春陽座では珍しい現代劇。昼夜二回観たのだから、ストーリーもわかっているのに、

かなさんとお母さんとの別れのシーンでダム決壊、本当に感動的なお芝居を観せていただき感謝感激!

いつもながら新吾座長の長台詞、説得力あります。

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ドレスコーズ - Ghost

2014-09-17 00:47:24 | 残しておきたいもの
ドレスコーズ - Ghost

YouTubeさんより
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春陽座<質屋の娘> @鈴成座 20140914

2014-09-16 08:48:24 | 残しておきたいもの


ラストショー 喧嘩上等より



<演目>

 質屋の娘

質屋の清兵衛(新吾座長)にはお福(かずま座長)という娘がいる。

小さいころの病気がもとで、少し頭が弱い。

その娘も適齢期。最近好きになった人がいる結婚したいと父親にうちあける。

手代のしんじろう(まことさん)だ。

父親としては、何とか娘の望みを叶えてやりたい。

しんじろうに、店その他全ての財産をあげるから、お福と夫婦になってもらえないか、

と頼む。考えさせて欲しいというしんじろう。

主人からのたっての望みのため、根負けして結婚を了承するが、

実は女中のおさよ(かなさん)と恋仲である。


そうこうするうち、おさよの兄(心座長)が田舎からでてくる。

病気の父親の薬代をおさよに何とかしてもらいがために。

頼まれたおさよではあるが、そのような大金を用意できるわけもなく、

持ち合わせのお金を渡して兄に帰ってもらう。

一旦は帰ろうとした兄だが、誰もいない店先に大金があったもので懐に入れてしまう。

ところが、足の不自由な兄は転び、店の者に見つかってしまう。

事情を聞いた主人は、よく働くおさよに免じて兄を許してやる。

それで話は収まったのだが、奉公先に迷惑をかけたとしておさよはいたたまれない。

書置きを残して、店を出て行く。

それを知ったしんじろうは、おさよを追いかけようと必死だ。

事情が分からないお福は、しんじろうと結婚できると大喜び。

しんじろうに自分が好きかと何度も問うが、何度も返ってくる言葉は「大嫌い」

さすがのお福も意気消沈。

お福の失恋。父親に「お福の頭はいつ良くなるの?」という言葉。

返事に詰まる父親。というお話。


全くの童女、お福を三代目かずま座長が面白可笑しく演じてられました。

新吾座長のアドリブも楽しくて、笑い通しだったのですが、

物語の最後、どうすることもできない現実、「大嫌い」とお福が言われる度、

切なすぎて涙が溢れてしまいました。












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春陽座 <菊之助変化>@鈴成座 20140912

2014-09-13 23:00:27 | 残しておきたいもの



舞踊ショーより 二代目心座長と三代目かずま座長


<演目>

菊之助変化


マムシのでんじ(かずま座長)はあちこちに博打で借金を作り、首が回らない。

老女のお百(京弥さん)のたのもしのお金にまで目を付けるありさま。

でんじが好きなお百は今迄からもかなりのお金を融通している。

しかしながら、まだ足りないという。


そこへ、役者の音羽屋菊之丞(新吾座長)が通りかかり、

以前より、世話になっている伊勢屋に挨拶に行く途中、

伊勢屋の息子夫婦、清吉(心座長)お絹(かなさん)とばったり出会う。

挨拶をかわすうち、伊勢屋の主人が昨年亡くなったと聞く菊之丞。

菊之丞にお金と形見の煙草道具を渡す、清吉。

清吉と別れ、一人になった菊之丞をでんじが殺し、金を奪う。

それでもまだお金が足りないでんじ。今度は、お百の娘お絹に目を付ける。

娘を売り飛ばし大金を手に入れたなら一緒になるというでんじにお百は

簡単に騙される。

そうこうするうちに、神社の境内で菊之丞が殺害されたとの知らせがくる。

しかも、清吉の煙草道具をにぎりしめたまま。

岡っ引きが、清吉に事情を聞きたいとやってくる。

番屋まで事情を説明に行く清吉。

でんじがその隙に、お百の家に入り込みお絹に、清吉を助けたければ大金を用意

しなければならないとお絹をそそのかす。

夫を助けたいお絹は二つ返事で身売りをしてしまう。

大金をせしめたでんじ、番屋で事情を説明し、疑いを晴らして帰ってきた清吉の眼を

切りつけ、失明させ、お百も殺してしまう。


場面は変わり、お絹の勤める置屋。めくらの清吉とその赤ん坊がお腹をすかせてやってくる。

芸者の指図で赤ん坊に乳を飲ませてやるお絹。夫婦再会。

全てのことはでんじの企みであることがわかる。そこに現れるでんじ。

お絹にちよっかいをだそうとする。止めに入る芸者(まことさん)。

後のことは、自分に任せなさいと、夫婦を逃がす芸者。

前からでんじのことが好きだったと告白。

告白されて、まんざらでもないでんじ。

心を開いたでんじに、芸者が問う。神社の境内で菊之丞を殺した人物を知っているか?

菊之丞というやつは悪いやつで、自分の妹は手込めにされ、それが元で死んだ。

だから、菊之丞を殺してくれた下手人にお礼を言いたいと。

それを聞いたでんじはあっさりと自分がやったと認める。

とにもかくにも、芸者といい仲になりたいでんじ、納屋に芸者を連れ込む。

そこで、芸者は正体を現す。

もろ肌脱いだ芸者の正体とは、菊之丞の息子、菊五郎。

父をやった犯人捜しのために、変装して置屋に忍び込んでいたと。

でんじと菊五郎の一騎打ち、軍配は菊五郎に。 というお話。


初めてかずま座長の悪役をみた。普通の顔をして、人を殺す姿が恐ろしかった。

冷血動物という感じ。芝居が上手い。まことさんの芸者姿が美しい。かすま座長とまことさんの

立ち回りは客席にまで下り迫力満点。勧善懲悪、スカッとするお芝居であった。















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