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リハーサル風景(写真提供:NSO国家交響楽団)
クラシックの世界で活躍する女性音楽家は数限りなくいますが、指揮者となるとまだ珍しい存在です。
でも、女性指揮者は日本でも西本智実さんが有名ですし、実は台湾にも世界で活躍する女性指揮者がいます。
陳美安(チェン・メイアン、Mei-Ann Chen,)さんは台湾出身で、1989年からアメリカに住み、ニューイングランド音楽院でヴァイオリンと指揮の修士号、ミシガン大学で音楽芸術博士号(指揮専攻)を取得しています。
そして、デンマークで3年に1度行われる若手指揮者の登竜門、「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」で、2005年に女性として初めて優勝した、という実力の持ち主です。
現在はアメリカのアトランタ交響楽団の副指揮者を務めるほか、世界中のオーケストラに招かれて公演を行っています。
先日5月23日には台湾のトップオーケストラ、NSO(国家交響楽団)の公演を指揮した陳美安さん。
この日は指揮者も、ソリストも、コンサートマスターもすべて女性で、音楽的な素晴らしさと共に、世界的に活躍する女性たちの姿に感動を覚えました。
陳美安さんにとっても、今回の凱旋公演は意義深いものだったようで、故郷に戻って子供の頃にテレビで見ていた楽団を指揮することができて、夢のようだと喜んでいました。
指揮者の世界は、最初のチャンスをつかむのは大変だけれども、いい仕事をすれば、人はちゃんと受け止めてくれて、その評判は人から人へと伝わり、仕事がつながっていくのだそうです。
陳美安さんの音楽への情熱がこれからも世界中の人たちに伝わり、ますます活躍の場が拡がっていくことを願っています。(尾)
※2010年5月28日(金)の番組「文化の台湾」では、陳美安さんのインタビューをお届けします。
まるで「のだめカンタービレ」リアル版のようなお話をどうぞお聴きください。
番組を聴くには、上のバナーをクリック→5月28日をクリック→「文化の台湾」横のアイコンをクリックしてください。
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