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(アメリカのアーティスト、カート・パースチック(Kurt Perschke)さんの作品「レッドボール・プロジェクト」。世界中の街に巨大なボールを置くという単純明快なプロジェクトだが、街角に巨大ボールが現れるだけで、全く違う世界が出現する。ボールと街の人のふれあいも作品の一部。今回台北では、4月8日から13日にかけて、6ヶ所に出現。4月10日撮影)
芸術、美術、というと、堅苦しいもの、あるいは、難しくて理解できないものだと思っていませんか。
でも、実はアートは誰もが持っている感覚に何かしらを訴えるもので、別に正しい答えがあるわけではありません。
某カンフースターではないですが、「考えるな、ただ感じればいい」のです。
現代美術の、特に「インスタレーション」と呼ばれる状況芸術は、苦手意識がある方が多いかもしれませんが、実は自分の五感を総動員して自由に何かを感じ取ればいいという、とても楽しいものです。
先週から台北市で始まった「芸術在山左右(アート・ウィズ・マウンテン)」は、美術館を飛び出して住宅街でアート作品(環境を使ったインスタレーション)が展示されているという、とてもユニークな展覧会です。
開幕式で勢ぞろいした参加アーティストたち。
右端は展覧会を企画したキュレーター、胡朝聖さん。
こちらは、台湾のアーティスト、徐永旭さんの作品「再 Re-echo」。
陶器で作ったいろんな大きさと形の輪っか状の物体が、公園に並べられています。
白い輪っかには、作品を見に来た人たちが願い事を書いた陶器が結び付けられています。
これも、作品の一部。
願い事は、こうやって皆さん、長い時間をかけて、ものすごく真剣に書いていました。
こちらは、日本のアーティスト、中谷芙二子さんの作品「霧中漫歩 Fog Promenade」。
中谷さんは世界的に知られた「霧の彫刻家」で、東京の昭和記念公園や、スペインのグッゲンハイム美術館(ビルバオ)、間もなく始まる上海万博などで作品が展示されています。
この作品は、住宅地にある川に人工霧発生装置をつけてあるもの。
霧の姿は、時間と共にさまざまな形に変わっていきます。
日常的な風景が、霧の出現で一変して非日常の別世界に。
こちらの作品は、台湾のアーティスト游文富さんの「緑心 濾心 Purified Green Heart」。
公園の中に色を染めた竹による造型がされています。
緑地は人の心の濾過装置だ、ということを表現しているとか。
展覧会には、アウトドアの作品ばかりではなく、住宅の内部を利用した作品もあります。
こちらは、天井の低い屋根裏部屋のようなところを利用した黄博志さんと劉瀚之さんの作品「回到半空中 Flighty of Fantasy, Garret in the Air」。
腰を曲げてかがまないと通れないような空間の特徴をうまく利用しています。
こちらも屋内作品で、王徳瑜さんの「No.66」。
この幻想的な空間の中に、自分の足で踏み入っていきます。
一度に入れる人数はわずか3人。
一体これは何なのか?
中に入ってみないことには、この作品は体験できません。
どうですか?おもしろそうでしょう!
一般の住宅地という環境だからこそ体験できるアートを、ぜひあなたも体験してみてください。(尾)
藝術在山左右(Art with Mountain) http://artwithmountain.seedprojects.tw
2010年4月10日―6月12日
開催場所:台北市信義区松仁路297号付近(ここで資料をもらえます)
台北新交通システムMRT板南線市政府駅から、32番、266番、藍(Blue)5のバスで呉興街下車、徒歩5分
屋内展示の開放時間は、月―金が13:00-18:00、土日が11:00-19:00
中谷芙二子さんの作品「霧中漫歩」は、毎日13:30-14:00、17:30-18:00、19:30-20:00の3回、霧が出ます。
参観無料
※2010年4月16日(金)の番組「文化の台湾」では、「芸術在山左右(アート・ウィズ・マウンテン)」展をご紹介しています。
番組を聴くには、上のバナーをクリック→4月16日をクリック→「文化の台湾」横のアイコンをクリックしてください。
中国人ゲイジツ家が原爆ドーム傍の川できのこ雲風の黒い煙をドンという音と共に打ち上げました。
図書館内にある石の彫刻は子供が登って遊ぶのには丁度良い高さと大きさは良いとしても手足が入る隙間があるので挟まって怪我をしそうなので廻りをロープで囲って「登ってはいけません」と立看を立て更に隙間を埋めてしまいました。
この石のゲイジツはツルツルしていていいのですが大人が腰掛けるにはチト高いのです。
ゲイジツって何でしょう?
わかってしまうと、ちょっと「なぁーんだ」という感じですね