立法院内に日本慰問の掲示

　立法院とは、日本の国会に相当する機関です。国家最高の立法機関で、選挙によって選ばれた立法委員（国会議員）が、国民を代表し立法権を行使します。

中庭から見た立法院の玄関裏

　どことなく、懐かしい雰囲気だと思いませんか？実は現在の立法院は、元々は、日本統治時代に女学校のあったところで、その校舎の一部は今でもそのまま使われています。申請すれば、参観や傍聴も可能です。

議場は新しく建てられている

　立法院内では、法案審議などだけではなく、シンクタンクなどの研究報告発表もよく行われていますし、外国からの訪問者も多く、実に様々な人が出入りしています。
　現在、立法院内では、東日本大震災に見舞われた日本に対する慰問の意を込めた掲示が行われています（一番上の写真）。
　5月中旬、立法院の王金平・院長（国会議長）が、震災の影響で落ち込んでいる日本観光を促進するため、訪問団を率いて北海道を訪問しています。
　他国の産業振興のために国会議長自ら現地に赴くというのは、なかなかある事ではありません。
　掲示には、台湾の日本支援の内容や日本からの感謝の声、王・立法院長の訪日の成果などの紹介と共に、大きく「GO! JAPAN」と描かれています。
　中華民国台湾の最高立法機関で、「日本に行こう」という呼びかけが行われているのです。台湾の温かい気持ちに、心から感謝したいと思います。（華）