医者から精神分裂症と宣告された姉、彼女に童貞を奪われる17歳の弟、彼らの運命を冷静に見つめようとする作家である父の3人を主人公とし、近親相姦というショッキングな題材のうちに人間の存在や神について鋭く考察したベルイマンの代表作。「神の沈黙」三部作の第1作(第2作は「冬の光」、第3作は「沈黙」)
パパ
恐いよ
カリンにしがみついたら
現実になった
意味がわかる?
もちろん
現実になって僕は飛び出したんだ
夢心地だったよ
だけど何も起こりはしない
分ってる
もういやだよ
大丈夫だ
耐えなけりゃいかん
それは何だろう 神かい?
神を証明できる?
できるさ
よく聞いておくれ
聞く必要がありますね
僕の希望のヒントだが
それは愛が真実として存在することだ
特殊な愛ですか
すべてのだ
最高から最低
美醜を問わない
あらゆる愛だ
愛への願望だね
願望も否定もだ
信頼も不信もだ
それでは愛が神の証明?
愛が神の存在の証明なのか
神自身かは分らん
神も愛も同一なのですか
その思想は
僕の空しさを救うよ
もっと話して
死刑執行が
猶予になったみたいに
空虚さが豊かさに
変っていく
パパの言う通りなら
カリンは神に取り巻かれているんだ
そうだ
彼女救われる?
そう思う
パパ
ひと走りしてくる
僕は昼食にする あとで
パパの言うとおりだ
恐いよ
カリンにしがみついたら
現実になった
意味がわかる?
もちろん
現実になって僕は飛び出したんだ
夢心地だったよ
だけど何も起こりはしない
分ってる
もういやだよ
大丈夫だ
耐えなけりゃいかん
それは何だろう 神かい?
神を証明できる?
できるさ
よく聞いておくれ
聞く必要がありますね
僕の希望のヒントだが
それは愛が真実として存在することだ
特殊な愛ですか
すべてのだ
最高から最低
美醜を問わない
あらゆる愛だ
愛への願望だね
願望も否定もだ
信頼も不信もだ
それでは愛が神の証明?
愛が神の存在の証明なのか
神自身かは分らん
神も愛も同一なのですか
その思想は
僕の空しさを救うよ
もっと話して
死刑執行が
猶予になったみたいに
空虚さが豊かさに
変っていく
パパの言う通りなら
カリンは神に取り巻かれているんだ
そうだ
彼女救われる?
そう思う
パパ
ひと走りしてくる
僕は昼食にする あとで
パパの言うとおりだ
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『鏡の中にある如く』 1961年 スウェーデン
原題:SASOMI I EM SPEGEL
監督:イングマール・ベルイマン
一般法則論者
実在する創造主である神の存在証明をして、これが人類に意味することを明らかにしています。
ベルイマンの作品は神について描かれている部分が多いですね。
またブログを読みに行かせていただきます。