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【グロテスクな表現が含まれています】
作品の一覧はカテゴリーのINDEXからどうぞ。

修羅雪姫

2010-03-26 12:38:31 | Cult


明治時代の日本。家族を殺され、悲惨な目にあった鹿島小夜は復讐相手の一人をどうにかしとめるが、獄中に入る。小夜は獄中で身篭り、産まれた女の子に雪と名づけ死ぬ。雪は剣豪でもあった道海和尚の元で厳しい修行を身に着け、自分を産んでくれた母に代わって復讐の旅を続ける。


梶芽衣子大好きだから観た。
雪を見ると思い出す作品。
着物姿がとても綺麗。

雪に映える血しぶきの赤や
着物の紫が印象的。

タランティーノ監督はこの作品を観て
梶芽衣子に惚れたって判る。
「キルビル」は本作へのオマージュだとか。
監督と気が合いそうだな。

因果応報!




★★★★
------------------------------------------
『修羅雪姫』 1937年 日本
監督:藤田敏八
小池一雄原作、上村一夫作画

ゴーストワールド

2009-10-21 19:20:27 | Cult


ロサンゼルス郊外の退屈な町に住むイーニドとレベッカは幼馴染み。高校を卒業したら一緒に住む約束をしていた。卒業後、たまたま出会い系広告に名前を載せていた男をいたずらでダイナーに呼び出し、イーニドはブルース・レコードのコレクター、シーモアと出会う。イーニドと同じく世間に馴染めずにいた彼とイーニドは少しずつ親しくなっていく。一方レベッカはコーヒーショップで働き始めるが、働きながら一人暮らしをしようとする彼女と、資本主義システムに馴染めないイーニドの、2人の間は段々とすれ違ってゆく。


とにかくよかった。
面白かった。
イーニドが可愛い。
断然イーニド。
黒縁似合ってる。
服のセンスから部屋からオサレ。
大衆に溶け込めないところに共感。
曖昧な浮遊感。
バスに乗るという選択は妥当。

こういうもの凄く気に入って
好きなやつに限って上手く表現できない。

大好き。





★★★★★
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『ゴーストワールド』 2001年 アメリカ
原題:Ghost World
監督:テリー・ツワイゴフ
原作:ダニエル・クロウズ

盲獣

2009-08-10 23:26:18 | Cult


目くらの世界に残されているたった一つの楽しみ、それは触覚です。
なかでも女の身体の手触りが一番です。
温かくて、柔らかくて…



江戸川乱歩原作、増村保造監督の作品。



結論:乱歩は変態

や、乱歩のそういうとこが好きです。
数ある乱歩作品でもこういう変態ものばっか好きで読んでる気がする。
盲獣も期待を裏切らない作品でした。
乱歩の原作を読んでいないので原作も気になる。

登場人物は盲目の道夫、道夫の母、道夫に拉致られるアキ(緑魔子)の3人。
触覚をたよりに彫刻を作りたい云々で道夫に捕えられたアキ。
アトリエと称した鼻や耳や目や口が壁一面に作りつけられた倉庫。
真ん中には巨大な女の裸体のオブジェ?のようなものが置いてある。

道夫はアキに触覚の芸術を完成させるために彫刻のモデルになって欲しいと懇願する。
アキは最初は逃げ回り「あなたはキチガイだわ!」とか
言ってたんですが・・・・・・

密室生活を続けていくうちにアキの心境に変化が…
心境どころか暗闇で生活するうちにアキの目も見えなくなっていく。
そして、二人は触覚だけの快楽に溺れるようになる。

こっから普通じゃ満足できなくなった二人のプレイがエスカレートしていく。
最後はドMの極み。

“触覚の世界、昆虫の世界、ヒトデやクラゲの下等動物の世界、
その世界の果てにあるものは、やっぱり暗い暗い死だった。”

ってアキが最後に言うんやけど
感覚を研ぎ澄ました先に残るものは「死」なんか?
そこがちょっと疑問やった。
極めるっていうことは生の限界でそれはイコール死に繋がるのか?

でもだんだん強い刺激を求めてしまうっていうのはわかる気がする。
あと、僕も指のや手のひらの感覚が敏感なんで道夫の気持ちもわかる笑
目が見えへん分、触覚が鋭くなるっていうのもわかる。
見えへんほうが興奮するとかそういう類ですよね?笑
共感しすぎ乙

緑魔子の小悪魔的魅力。

・目あきの方が不自由、だって触覚の楽しさを知らないから
・いいか?切って
・かまわないわ
・もう触覚だけでしか感じない
・痛み=楽しい
・死んでもいい、思いきりやって
・普通の人間にはわからない楽しみを思う存分味わった
・死んでもいいわ
・どうせ死ぬなら最後もっと楽しませて

このエスカレートっぷりやばい。
増村監督作品にも手を出そうと思います。

★★★★★
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『盲獣』 1969年 日本
監督:増村保造
原作:江戸川乱歩

田園に死す

2009-08-04 07:36:55 | Cult


寺山修司が自身の同名歌集をもとに映画化した、自らの少年時代を描いた自伝的色彩の強い作品。青森県の北端、下北半島・恐山のふもとの寒村。父に早く死なれた少年は、母と二人で暮している。母と二人だけの生活に嫌気のさしている少年の唯一の楽しみは恐山のイタコに父の口寄せをしてもらうこと。ある日、村にやってきたサーカス団の団員に遠い町の話を聞いた少年は隣家の憧れの娘に一緒に村を出ようと持ちかけられるが……。少年時代の回想シーンが象徴的な映像で綴られていく。

シュールすぎて衝撃でした。
丸尾的世界観。ダリオ・アルジェントみたいに「色」を強く感じさせる作品。
寺山修司に最近嵌ってる。すごい。

本の畸形のシンボリズムにも出てきたような一寸法師など、見世物小屋も印象的。
日本的怖さ。耽美、エログロ、白塗り!

昭和の退廃的美しさを描きつつも
寺山修司の頭の中というか
彼の思い描く過去とは…

観終った今、なんかすごくゾクゾクする。
じっとりくる。
今まで観た映画の中で1番衝撃的かも…
視覚からの衝撃だけじゃなくて脳と聴覚にもくるというか…

寺山修司小説家やからかわからんけど
これは後に残る。
もっと色々言葉にしたいのに私の表現力ではそれを言葉にできない。
身体と脳に纏わりつくようなじっとりした映画。

シュルレアリスム





「もし、君がタイムマシーンに乗って数百年をさかのぼり、
君の三代前のおばあさんを殺したとしたら、現在の君はいなくなると思うか」



★★★★★
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『田園に死す』 1974年 日本
監督:寺山修司

快楽共犯者

2009-07-28 22:01:51 | Cult


性交のない最初のエロティック映画。
フェティッシュな自慰機械の発明にとり憑かれた6人の男女、
快楽原則を忠実に追求する彼らの秘めやかな行為を、
さまざまな映像のテクニックを駆使してシュールに描く。
構想以来25年間かけて完成されたシュヴァンクマイエルのひとつの到達点。


ヤン・シュバンクマイエルの作品を薦めてもらってすごく興味持ってたので
観てみたんやけど、すごく良かった。

好き嫌いがほんとに分かれると思う。
セリフも一言もないのに最後まで目が離せなかった。

とりあえず、登場人物全員が自慰機械を作る作業を延々としてる。
ああでもこういうのわかる!って思う自分もやはり変態でした。

6人の男女が全然違うことをしているようで最後は何らかの形で
繋がっているのがすごいなぁと思った。

ヤン・シュヴァンクマイエルの作品はこれが初めてですが
もっともっと他の作品も観たい!

もうすでにもっかい観たい。
癖になりそう。

★★★★★
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『快楽共犯者』 1996年 チェコ
原題:Conspirators of Pleasure
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル

パルプ・フィクション

2009-07-20 19:04:28 | Cult


Pulp Fiction=三文小説

プロローグでチンピラのカップルのファミレス強盗から始まり
時系列が入れ替わりながらストーリーが進んでいく。

プロローグ
  ↓
VINCENT VEGA & MARSELLUS WALLACE'S WIFE
(ビンセント・ベガとマーセルス・ウォレスの妻)
  ↓
THE GOLD WATCH (金時計)
  ↓
THE BONNIE SITUATION (ボニーの一件)
  ↓
エピローグ



映画冒頭のシーンがエンディングの直前にひっつく。
最近こういう映画好き。
ビンセントとジュールスの二人組がいい味出してる。
どうでもいいような会話なのか深い意味を含んでいるのか
ストーリーを文字で説明するのは難しい。

ボスの妻のミアがとっても可愛いです。
ぶっ飛んでるとこがいい。

印象に残ってるんはミアの家にビンセントが迎えに行って
ミアの裸足の足の裏が汚れてるとこ。
よかった←

中身ないとこがこの映画の最大の醍醐味!!!



★★★★☆
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『パルプ・フィクション』 1994年 アメリカ
原題:Pulp Fiction
監督:クエンティン・タランティーノ

Trainspotting

2009-07-04 12:45:36 | Cult


ヘロイン中毒のレントンは、ドラッグ浸りのすさんだ毎日から抜け出すため、仲間と2kgのヘロインを売りさばいて夢の一攫千金を狙うのだが…。
スコットランドのイカれた若者たちを描く、元気いっぱいのジャンキー・ムービー。変死した赤ん坊が天井を這いまわる禁断症状中の幻覚シーンをはじめ、斬新でアップテンポなカメラワークが観る者を圧倒しつづける。しかも、「1000年後には性別もなくなるだろう、大歓迎だ」といったメッセージ性豊かで詩的なセリフが次々飛び出し、一瞬たりとも目が離せない。
ダニー・ボイル監督と主演のユアン・マグレガーが『シャロウ・グレイブ』に続きコンビを組んだ本作では、クラブ・フリークの若者を「トレインスポッターズ」と呼ぶ流行語まで誕生、後の映画に大きな影響をもたらした必見の1作だ。(タカハシミホ)



ドラッグはしたことないけど、
そんなに気持ちいいんやったらちょっと試してみたい。
レントンかっこいい。
音楽やファッションもいい!

世の中は糞で終わってるって部分が根底にあって
そこに溶け込みながらみんな生きていくんやけど
精一杯自分のしたいこと、やりたいことに向かって
未来を選んで行け!ってことだな。
共感できる部分がいっぱいあった。

FUCKなことばっかりやもんねー

Choose life.
Choose a job.
Choose a career.
Choose a family.
Choose a fucking big television.
Choose washing machine,cars,compact disc players and electrical tin openers.
Choose good health,low cholesterol,and dental insurance.
Choose fixed interest mortgage repayments.
Choose a starter home.
Choose your friends.
Choose leisurewear and matching luggage.
Choose a three-piecesuite on hire purchase in a range of fucking fabrics.
Choose DIY and wondering who the fuck you are on a Sunday morning.
Choose sitting on that couch watching mind-numbing,spirit-junk food into your mouth.
Choose rotting away at the end of it all,pishing your last in a miserable home,nothing more than an embarrassment to the selfish,fucked up brats you apawned to replase yourself.

Choose your future.
Choose life.

★★★☆★
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『トレインスポッティング』 1996年 イギリス
原題:Trainspotting
監督:ダニー・ボイル

鉄男~TETSUO THE IRON MAN~

2009-05-30 16:36:54 | Cult


ある朝、"男"は自分の頬から金属片が出ているのに気づく。
平凡なサラリーマンであった彼の日常はその日を境に徐々に鉄に蝕まれていく。 通勤途中では眼鏡の女に襲われ、自分の体が次第に鉄と化していくのに困惑する男。 全ては数日前に男が車で轢いてしまい、山林に捨てた"やつ"の復讐であった。
やがて全身が鉄に覆われたとき、男はやつと対峙する事となるが…。



ぶっ飛んでた。
全てが。
ドリル●●●
金属と肉体の融合。
やっぱりCGじゃないのは迫力がある。
最初から最後まで走り抜けるような疾走感。
わけがわからないのに観てしまう。
恐怖。

☆★★
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『鉄男~TETSUO THE IRON MAN~』 2000年 日本
監督:塚本晋也

シリアル・ママ

2009-04-29 13:06:04 | Cult


ボルチモアに住む主婦ビバリーは歯科医の夫と二人の子供を持つ、よき妻・よき母親である。彼女は一家の平和を乱す者は誰であっても容赦はしない。

監督はピンク・フラミンゴのジョン・ウォーターズ!!
やばい、久々に爽快ムービー観た気がする^^^^
おもろかった!!!

これ実話ってすごい。
シリアル・ママのシリアルは
シリアル・キラー=連続殺人者のシリアルね。

・近所の主婦に卑猥なイタ電
・息子の担任にイラついて轢き逃げ
・娘をフッた彼氏を火かき棒で串刺し
・夫を急患で呼び出した夫婦を殺害
・レンタルビデオのテープを巻き戻して返さない女性を鶏肉で撲殺
・それを目撃していた息子の友達を追いかけてライブハウスの中で焼き殺す
・陪審員の女性が秋なのに白い靴を履いているという理由で撲殺

シリアル・ママが殺人鬼なのになぜか正義の味方みたいに思えてくる。
最初から最後までぶっ通してママのシリアルっぷりが見れます。
一切躊躇うことなく手際いい。
殺人犯とも仲良いぽい。

裁判で弁護士を降ろして自分で弁護。
かなりいい運び。頭が切れる。

結局のところビバリーはどうなったんやろ…?
判決後のまたその後が気になる。

しかし、実在の人物と考えると怖いけど
すごい。


☆★★★
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『シリアル・ママ』 1994年 アメリアカ
原題:Serial Mom
監督:ジョン・ウォーターズ


ピンク・フラミンゴ

2007-07-29 02:30:17 | Cult


映画史上もっとも下品な映画として有名な、ジョン・ウォーターズ監督の出世作。「世界一お下劣な人間」として有名なディバインは、メリーランド州ボルチモアの郊外で、家族と一緒にトレーラーハウス暮らし。彼女の家族は、ベビーサークルの中で玉子ばかり食べている母=イーディ、ニワトリを使った変態セックスが得意な息子=クラッカー、他の家族に比べると一見普通そうだけど、じつはとんでもない性格の金髪娘=コットンの3人。ディバインは変態社交界での華やかな生活がもとで、お尋ね者になり、今はバブス・ジョンソンという偽名を使って暮らしている。しかしボルチモアには、自分たちこそ「世界一お下劣な人間」にふさわしいと考え、ディバインにライバル意識をむき出しにするマーブル夫妻が住んでいた。マーブル夫妻はディバインたちを挑発し、なんともお下劣な戦争の幕が切って落とされる。

こんばんは、衝動的にグログ書きたくなりまして^^^
テスト前更新したい症候群^^^^
しかし、更新した映画が最低な作品でサーセンwww
映画紹介し始めて記念すべき50本目がこれとかないわー

この映画はほんまに糞映画。
なんか一時期カルトムービーにはまってるときに見た映画です。
内容は世界一最低な人間を争うみたいなかんじでほんま最低な争いやった。
これ結構有名みたいなんやけどちょと見た人の感想を聞きたい。
ちょと生理的に気持ち悪い系かな?グロとかじゃなくて。
ディバインがかなり強烈でいいキャラ!!
これもオススメはできんかなー(笑
最低を意図して作られている。
でも興味本位で見たくなるオーラはかなり出してるbb

★☆★
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『ピンク・フラミンゴ』 1972年 アメリカ
原題:PINK FLAMINGOS
監督:ジョン・ウォーターズ