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白い肌の異常な夜

2006-11-27 00:20:49 | Cult


南北戦争末期。南部の人里離れた森の中の女子学院に瀕死の北軍兵士が運びこまれたのが物語のはじまり。手厚い看病の効あって、やがて回復した兵士に、女たちの生々しい欲情が迫っていくが・・・・・・。ヒット・メーカー、監督ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドが生んだ珍品中の珍品。劇場公開後カルト・ムービーとして人気の高まった強烈な異色スリラー!

えっと、これはいつぞやに入手したレンタル落ちビデオ。
たぶんタイトルに惹かれたんだろう・・・
一言で言うと女たちの愛憎劇。
タイトルからしてホラー要素もちょと入っているんかなー
とか思ってましたが皆無。
人間て怖い。女って怖い、っつーかんじの話でした。

クリント・イーストウッド扮するマクビー伍長も伍長。
ちょとみんなにいい顔しすぎっつうか誘いすぎ!!笑
全員に手ぇ出すみたいなこと言い出したときにはどうしようかと思った。
ストーリーは一部シリアスなとこありつつもかなりドロドロかな・・・?

ビデオジャケに超異色サスペンスムービーって
書いてあるけど、どのへんが?!?!
謎な部分とかなかったぜ!!
毒入りキノコ料理を食べさせられて
最期を迎えるマクビー伍長カワイソス!!!
その前に足切断されとるが・・・
あんな女学院絶対迷い込みたくない。。
しかし、17歳のキャロルは色気ムンムンだったぜ!
伍長があいつを選んだのも無理ない。
ま、でも怖いっちゃ怖い。
女の花園の狂気、ドロドロ愛憎劇、10歳から50代くらいまでの
女に迫られる伍長のその対応の仕方は見もの。

★★☆
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『白い肌の異常な夜』 1971年 アメリカ
原題:THE BEGUILED
監督:ドナルド・シーゲル

カノン

2006-11-11 18:26:29 | Cult
馬肉屋の亭主がある女と知り合い、やがて"未来ホテル"という安宿の一室で一人の女の子が産み落とされる。その後程なくして母親は失踪、残された父親が、たった一人で女の子を育て始める。月日は流れ、父親は娘の成長だけを楽しみにして暮らしていたが、娘は生まれてから一度も口をきいたことがない。ある日、父親は娘への愛情が行き過ぎて人を殺してしまう。娘は施設に送られ、父親は刑務所へ、そして全財産を失う。刑期を終えて出所した父親は、バーのマダムの愛人となり、新天地を求め娘に別れを告げパリ郊外へと去っていくが、彼は再びパリに戻ってくる。仕事も見つからず、何をやっても上手くいかない男の鬱憤はとうとう頂点に達し、娘を施設から連れ出し、すべてに終止符を打とうとする。そして男が娘とともに向かった先は、あの"未来ホテル"。そこで二人を待ち受けるものは…。

いやぁ名前だけに惹かれて見たよ!カノン!!カルネの続編の。
最初の見ながらの印象は、ほんま親父の語り長げーな!っていう感じ。
ほんまずっと語ってる。で、どんより系・・・
ってこれまたトラウマ映画か?!と思ってたら最後10分!!!

ATTENTIONの表示キターーーー!!!!!!

“映画館を出るならあと30秒以内で”

画面に表示されるカウントダウン。
いいねーこういう演出!!ワクワクした!

娘を連れ出してからの親父の行動ヤヴァス。
やっぱ禁じられた愛がこの映画のテーマかよwwww
と思いきや・・・
いきなり娘をピストルで撃つ親父!
娘の首からドクドク流れ落ちる血。ちょうリアル!!
苦しむ娘、早く死ね!と心で思う親父、最低や。。
自分がとった行動に混乱しまくる親父。
頭の中の声がさらに入り乱れる。
自殺を図る親父。
しかし、ヘタレすぎて引き金が引けない。
散々自分で自問自答。
もう救いようない親父・・・と思ってたら・・・
今までの娘を殺すまでの行動はすべて親父の妄想。
娘生きてた。
娘を泣きながら抱きしめる親父。
抱きつく娘。

歪んではいるが、親父はほんま娘のこと愛してるんやな。。
とちょとしんみりしてしまったじゃまいか!!!
娘もなんだかんだ言って(喋れへんが)親父のこと好きなんや(父として
娘いたから人生どん底でも親父生きてこれたんやろな・・・

と、ここでカノンが流れる!!!!曲名の方やったんやね。海龍じゃなくて。

・・・なんかこれ最終的に感動系の話じゃね?

しかし、その後娘の太ももをいやらしく触る親父。
乳触る親父(どないや

で、以下親父が最後に語る言葉。


お前と寝ようと寝まいと世界は変わらない
俺たちが変わるだけだ
人は皆自由だと思ってるが自由などない
他人が勝手に作った法に縛られ
不幸に閉じ込められてる
だがお前への愛を罰せられる法は
1つしかない
何か?
禁じられた愛への罪ではない
愛しすぎる罪だ

だが真実はたったひとつ
愛してる
それだけだ




ちょ、これ見て今まで散々ボロクソに言ってもうた
親父に対して初めてかっこよす!って思ってしまったんだが・・・


★☆★
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『カノン』 1998年 フランス
原題:KANON
監督:ギャスパー・ノエ