前作のラストからそのまま繋がる『ネクロマンティック』の続編。前作の主人公がすでに死んでいるのにも関わらず、まだ物語に関わってくる辺りがいかにもネクロフィリアを題材にした作品ならではである。残酷描写に関しては質量共に前作に比べ控え目であるため、前作で見た目のインパクトのみを好んだ向きからはあまり高く評価されていないようだが、ひとつの物語としての完成度はこの2作目のほうが格段に上といえる。
今回は完全R指定っすよー。
テーマは「恋愛」っぽい。主人公の女性(名前は出てこない)が死体愛好家ゆえに生きた人間を愛することができないという葛藤に苦しむ物語。
主人公の女性(女優の名前からモニカとする)はすごくキレイで死体愛好家という点を
除いては何ら普通の人と変わらぬ生活を送っている。
穏やかな音楽と日常、そこに死体が絡んでいるという異常が
この映画の魅力なのではないでしょうか?
前作の続きから物語りは始まり、モニカが前作の主人公ロブの死体を
墓から掘り出し、家に持ち帰る。
そして、死体ロブと情事を試みるが腐臭に耐えられずに中断。
家にロブを放置しておいたところ、さらに腐ってやばい状態に・・・
モニカは新しい彼氏(生きている人間:マーク)ができたので
これを機に死体ロブをバラバラに切断しビニール袋に梱包し捨てようと試みる。
しかし、未練の糸は断ち切れず、ナニと頭は残すことに・・・
ナニに関しては、皿に乗せてサランラップかけて冷蔵庫にin!!(えぇぇぇぇぇぇ
モニカはマークにセックスの最中動くことを禁じ、部屋で逆さに吊るして記念写真!!(笑
夜中に起きたマークが冷蔵庫を開け、ナニを発見するなどのエピソードが盛り込まれる。
で、マークは友達にモニカのことを相談する。
「いい子なんだけど、ちょっと・・・変態みたいで」
ちょっとこれ聞いて吹いたわ!!
ちょっとどころちゃうしな!!!笑
そんなこと言ってるマークも職業がアダルト実写の
声優という結構マニアックな仕事してるという・・・
そして、モニカがアザラシの解体のビデオ見てる時も
「こんな物を楽しむなんて完全な変態だからだ!」
とキレる始末。
これはちょっとこれを見てる自分が言われてるようでグサッときた(笑
モニカとマークはケンカ?みたいな感じになるが結局モニカが電話し、また会うことに。
「帰らないで欲しかったのに…電話では話せないわ、明日の晩来て」
てな感じ。
で、モニカとマークが会う。そしてクライマックス!!!
心の距離を埋めるかのように体を重ねる二人。
すると、突然モニカがでかい包丁でマークの喉元を切り込む!!!
ゴポゴポと噴出す血。
壁とモニカに飛び散る血。
慌ててマークから飛びのきどこかへ行くモニカ。
何をしてるんかなぁと思ったら、残しておいたロブの首をマークの首とすげ替えてた。
で、こっからが本番と言わんばかりに再開!
そして、生前得られなかった高みへと到達するモニカ。
すっごく幸せそうでした(マーク散々やけど
っと、まぁこんな感じの作品でした。
前作に比べグロ描写が少なく、その分エロ度が増した感じでしょうか。
やっぱり音楽がほのぼのしてるな。この作品は。
モニカすごく美人やのに死体好きっていうところがほんまツボ!!
モニカの葛藤を見たい方はぜひ。
最後のモニカが出した決断とその行動は見物です!!
★▲★▲★
----------------------------------------------------------
『ネクロマンティック2 完全版』 1987年 ドイツ
原題:NEKROMANTIK2
監督:ユルグ・ブットゲライト