活動を総括前向きな曲
撮影・藤原健
親しみやすいロックで人気の５人組バンドが、初アルバム（キング）を出した。ボーカルの揺紗(ユサ)＝写真手前＝は「人の背中を押せるようなメッセージを込めてずっとやってきました。これまでの活動を総括できるアルバムにしたかった」という。「悲しい時も 笑い飛ばしてよ」「迷える時こそ 自分らしくあれ」と歌う「Ｓｍｉｌｅ．」など、前向きな楽曲が並ぶ。
プロデューサーはバンド側のリクエストで、元ＪＵＤＹ ＡＮＤ ＭＡＲＹの恩田快人(よしひと)が務めた。ドラムスのユウダイ＝同奥＝は「バンドをやっている、同じ目線で取り組んでくれた。何一つ押しつけられることはなく、選択肢を増やしてくれた」。恩田からは「言葉一つに、アレンジ一つ」という指導を受けたという。たしかに丁寧な音作りが光る。
２００７年に結成。バンド名は「子供」という意味。「小さい頃は何も知らないから、すべてが新しく、輝いていた」（揺紗）。そんな気持ちで、ずっと音楽に向かい合いたいという。着実にファンを増やし、今年メジャーデビュー。ユウダイは「一つの目標だったし、やってきてよかったと純粋に思った」。２人は以前にもバンドを組んでいたが、「より多くの人に届ける、ということをずっと考えていた。キャッチーとかポップとか、その本当の意味を追求しようと５人が集まった」。影響を受けたのは、揺紗が日本のバンド、スーパーカー。ユウダイは「Ｘ ＪＡＰＡＮやＬＵＮＡ ＳＥＡを通り、海外のミクスチャー・ロックなどを聴いてきた」。
２８日には東京・渋谷Ｏ―ＥＡＳＴで公演する。（電）０５７０・００・３３３７。
（2010年12月10日
読売新聞）
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