花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~竹 真竹の話題~

2008-10-29 08:52:22 | Weblog
~竹 真竹(マダケ)の話題~

● 前回に引き続き竹の話題を紹介していますが、今回は真竹についてまとめてみました。

竹の葉は年中緑色をしていますが、竹の秋とも言われる春には新しい葉が出て古い葉が落ち、この細かな葉が雨樋などにつまってしまうことがあります。

真竹の筍は孟宗竹より一か月ほど遅く、地面から60cmぐらい伸びたものを食べますが、ハッチクの筍もおいしいといわれ、孟宗竹とは一味違った風味があります。

真竹は籠、箕、雨傘などの竹細工に多く使われていましたが、今はほとんどがプラスッチクになっています。
ところが竹で作られたこれらの道具は粘りと柔らかさがうまく組み合わされ長持ちします。今もたまに売りに来られますが、非常に高価なものです。

真竹や孟宗竹の払った枝をしばらく積んでおくと葉が落ち、枝だけが残ったものから竹箒を作ります。
最近売られている竹箒は、今までの竹と品種が違うのか早くすり減ってしまうような気がします。

真竹は家を作る材料に多く使われていました。
「すだち」は割った真竹を縄で組み合わせ、粘着性の高い土で壁を作ると温度を遮断し、とても丈夫になっていきます。
又、屋根瓦をふく下地にも利用されていました。

昔の農家の土間の天井は、黒光りした古い竹で作られていましたが、これもなにか意味があるのでしょう。

真竹はエンドウ豆や、キュウリなどの支柱になり、これらの用途が終わると風呂の柴になり、一見すると柔らかそうですが火力は強いようです。
正月が終わるとしめなわや、ウラジロなどのお供えを燃やす「どんど」の主役はそれぞれの家々が持ち寄った竹に火をつけ、その残り火で餅を焼きます。
今は竹炭に人気が出ているようです。

このように以前の村の生活には竹は欠くことの出来ないものでした。

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