花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~キキョウの話題~

2020-08-31 14:16:19 | Weblog
~キキョウの話題~


キキョウ(桔梗)は、キキョウ科キキョウ属の、日本や中国原産の宿根植物です。
茎が0.6~1mに伸びる切花用品種から、鉢物や花壇に向いたコンパクトな種類まで幅広く別れています。
花色は、濃い紫からうすい紫、白、紫ピンク色ガあり、花形は一重咲きと二重咲きがあります。
紙風船のようにふっくらと蕾が膨らみ、ポンと音が出るような感じで開きます。

キキョウは秋の七草の一つで、一日の日の当たる時間が短くなると花芽文化する植物で、お盆前後になると花が咲いてきます。

軸を折ると、あの桔梗独特の匂いがして、白い液が出てきます。
茎は漢方薬になるので、白色系は漢方用に栽培されています。

冬季になると地上部は枯れてしまいますが、地下茎が残ります。

庭の片隅に植えておくと、毎年時期がくると、芽が出て花が咲いてきます。
キキョウの花は咲き終わっても散らずに枯れたまま付いているので、気になれば取り除きます。

花が咲き終わり、うまく受精すると花の付け根が膨らんできます。
丸い、小指の頭大の実の中には、沢山の種が入っています。

なぜか、我が家の墓地に一株の白と数株の紫色のキキョウが生えています。
お盆には紙風船のように蕾がふくらんでいますが、彼岸に参ると、花柄が実の上にくっ付いています。

※ 写真は紫色の花が咲いているキキョウの画像です。


~温泉めぐり 熱海温泉~

2020-08-29 11:14:04 | Weblog
~温泉めぐり 熱海温泉~


日本三大温泉の一つ、熱海温泉は、静岡県熱海市にある日本屈指の温泉郷です。
山手から海岸にかけて、源泉の井戸は500本もあり、98℃の湯が沸き出ています。
熱海は、伊豆半島北東端、熱海駅の北東から南東にかけて、相模灘に面する海沿いに旅館やホテルが立ち並んでいます。

私が初めて熱海を訪れたのは、今から50年前の農業専門学校の卒業旅行でした。

伊豆半島南部にある、熱帯植物園の視察研修です。
観葉植物やバナナ、ヤシの木など、当時の私にとっては初めて見る珍しい植物ばかりで、とても感動しました。
その夜は熱海に泊まりましたが、当時はまだ、温泉のよさを味わう感性がなかったので、残念ながら温泉の想い出はほとんど残っていません。

再び、熱海を訪れる機会がありました。
高台に駅があるので、商店街を通り抜け、海に向かって急な坂道を15分程下って行くと、小さな公園につきました。

尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の主人公「貫一とお宮」のブロンズ像が建っています。
有名な「お宮の松」は枯れてしまったので、今、生えているのは二代目の松のようです。

遠くに初島が見えています。
穏やかな波音を聞きながら、熱海の海岸を散策しました。

熱海駅から、一時間に2本しか走っていない新幹線のこだまに乗り、帰路につきました。


~エンジェルストランペットの話題~

2020-08-27 15:21:28 | Weblog
~エンジェルストランペットの話題~


エンジェルストランペットは、木立朝鮮朝顔(コダチチョウセンアサガオ)ともよばれ、ナス科の有毒性植物です。
特に種子と地下茎に強い毒性を持っています。

花色には黄色、オレンジ、白、ピンク色などがあります。

春から秋にかけて、ラッパ形の花を、垂れ下がったように下向きに咲かせます。
つぼみには、卵形、球形、紡錘形などがあり、花弁の先端は、5つに分かれて反り返ります。
大型の株になると、沢山の花を咲かせるので、とても見事です。

春から夏にかけては旺盛な生育をしますが、寒さ実弱く、私の地方では冬季になると枯れてしまいます。

猛暑の中、文化ホールで行われた講演会に参加しました。
ホールの入り口横に置かれた30cmの大きな植木鉢に、エンゼルストランペットが植わっています。
ちょうど、真っ白な大きな蕾が伸びています。

※ 写真はエンジェルストランペットの大きな蕾の画像です。

11月上旬、足摺岬を遍路していると、あちこちの庭に白やピンク色のエンジェルストランペットが沢山の花を咲かせていました。
この地区は温暖な一帯で、クワズイモも大きく生育しています。

土佐清水み向かって峠を超え、下り坂にさしかかると、道の傍らに、高さ3mのエンジェルストランペットが、オレンジ色の花を鈴なりに咲かせていました。


~温泉めぐり 富士河口湖温泉~

2020-08-26 09:19:29 | Weblog
~温泉めぐり 富士川口湖温泉~


富士河口湖温泉郷は、山梨県南都留郡富士河口湖町にある温泉郷です。

JR中央線の大月駅から、河口湖行きの富士山ビュー特急に乗車。
この特急は肘かけから窓枠、天井まで木で作られていました。

終点の河口湖駅に到着。

※ 写真は富士山ビュー特急の先頭車の画像です。

湖畔に向かってしばらく歩くと、今夜の宿に到着。
なんと!、500円追加すれば、夕食時のアルコールが飲み放題になるみたいです。
これにしないと絶対損だ。。

食事前に、先ずは温泉に入ります。
素晴らしい温泉です!。

なんたって、今夜は飲み放題だから、先ずは焼酎のお湯割りで乾杯。
どうも、今一つうまくない。

ビールなら、メーカーから瓶にはいってくるので問題ないと思いましたが、こちらは地ビール。これもおいしくない。
酒もワインも、並んでいるものは一通り全部飲んでみましたが、どれも今一つうまくない。
今度から、500円の飲み放題は絶対しないことに決定。

翌朝、朝食をとりにレストランへ出かけました。
あちこちのテーブルで、中国人の男女が大声で叫んでいます。
まるで我々が中国にいるみたいです。

湖畔には、ボートやスワンが沢山止まっていました。

コスモスが、淡いピンク色の花を咲かせています。

湖を隔てた向こう側に、富士山が聳え立っています。
写真を撮り終えると、一瞬の間に雲に覆われて隠れてしまいました。

~村里の風景 8月下旬~

2020-08-25 10:33:44 | Weblog
~村里の風景 8月下旬~


毎日毎日37度前後の猛暑が続き、一滴も雨が降ってきません。

例年は、お盆が過ぎる頃には夕立があり、朝晩涼しくなってきますが、今年はたまらない暑さが続いています。
それでも、朝晩少し涼しくなり、数日前から、2度ばかり気温が下がったような気がします。
気のせいかな。

熱いので、窓を開けて寝ていると、先日までは、早朝、日が当たると、ミンミンゼミの鳴き声が一斉に響き渡ってきました。
あれだけ騒がしかったのに、今では全く聞こえなくなりました。
その代わり、「ツクツクホーシ」の鳴き声が聞こえてきます。
このセミの鳴き声が聞こえるようになると、夏も終わりに近づいてきます。

一日中「ホーホケキョ」と泣いていたウグイスの鳴き声も全く聞こえなくなりました。
これは、地鳴きに変わったからです。

甲高い声で鳴いていたホトトギスも、いつの間にかいなくなってしまいました。

これらの鳥は、日長が短くなるとそれを捉えて、泣き方が変わったり、南の方へ渡っていくようです。

その代わり、草むらの虫の声が賑やかになってきました。

まだまだ、暑い日は続いていますが、一歩ずつ秋が近づいてくる感じです。


~ポーチュラカの話題~

2020-08-24 10:06:32 | Weblog
~ポーチュラカの話題~


ポーチュラカは暑さや乾燥にとても強い草花で、こんな暑い中でも美しい花を次々と咲かせています。

※ 写真はポーチュラカの花壇の画像です。

ポーチラカは、花スベリヒューとも言われ、松葉ボタンと同じ「スベリヒュー化」の植物です。
高温にはとても強いのですが、寒さに弱く、気温が下がると枯れてしまいます。

主に一重咲きですが、中には八重咲きの種類もあります。
花色には、赤、ローズ、ピンク、黄、オレンジ、ソフトピンク、白色があります。
珍しいものには赤地に白、赤地に黄色が入るものがあります。
毎日、日が当たると開き、夕方にはしおれてしまう、一日花ですが、次々と蕾が着いているので毎日新しい花が咲いてきます。

★ ポーチュラカの栽培
花壇やプランターのパンジーが痛んでくる4月下旬から、5月に入る頃に、ポーチュラカに植え替えます。
パンジーとポーチュラカは同じ科でないので、特に問題は少ないと思いますが、出来れば、新しい培養土を使用します。

ポーチュラカは横に這って行くので、他の草花に比べると株間は少し広く取、25~30cm程にします。。

植え付け後は、7~10日に一度の割合で1,500倍にうすめた液肥を与えます。

★ ポーチュラカの繁殖
ポーチュラカは挿し木で増殖します。
気温が25℃以上になると、葉を数枚つけた所で茎を切り、育苗箱や直接花壇に挿し芽します。
ポーチュラカほど、簡単に挿し芽で増えていく植物はあまり見かけません。

~温泉めぐり 甲府温泉~

2020-08-23 10:11:34 | Weblog
~温泉めぐり 甲府温泉~


甲府温泉は山梨県甲府市内にある温泉郷で、古くからよく知られている名湯です。

鉢花や花壇苗栽培業者の視察研修旅行が催されました。
山梨県の鉢花栽培農場を見学後、甲府温泉に宿泊します。

山梨県に入り、Y農場に到着。
専務の弟さんには、オーストラリアツアーで大変お世話になりました。

この農場では、納涼な気候を生かせて、シクラメンなどの鉢花栽培が行われていました。

中でも、アッサムニオイザクラ(ルクリア)の栽培には驚きました。
アッサムニオイザクラはヒマラヤや中国・雲南省原産の常緑の低木です。
香りがよいことと、ピンクの花色がサクラをイメージするので、この名前でよばれています。
原産地は夏が冷涼で冬は暖かい地域なので、特に日本の蒸し暑い夏は苦手な植物ですが、こんなに上手に仕上げたものを見たのは初めてです。

今夜の泊りは甲府温泉です。

先ずは温泉に浸かりました。
宴会が始まり、アルコールが入ると、お互いの課題や問題など、率直な会話が次々と出てきます。

翌日、大型バスはみやげ屋の広い駐車場に入っていきました。
山梨名産の桃や、高価な紫水晶が展示されています。

バスの出発直前に、みやげ屋の従業員が車内に入ってきました。
アメの袋を振りながら、「桃味のキャンディー、三つ千円」と叫んでいます。
どこかで聞いたことのあるフレーズです。


~ニチニチソウの話題~

2020-08-22 10:00:46 | Weblog
~ニチニチソウ(ビンカ)の話題~


毎日、非常に暑い日が続いていますが、今回は、、暑さにとても強いニチニチソウについてまとめました。

ニチニチソウ(日日草)は、ビンカともよばれ、マダガスカル原産のキョウチクトウ科の植物です。
暑さと乾燥にはとても強く、夏の花壇には最適な草花です。

五枚の花びらに、赤や桃、白など、夏にふさわしいトロピカルな鮮やかな花色を持っています。
濃い緑色の葉と花色のバランスがとてもうまくマッチしています。

※ 写真はニチニチソウの各色の画像です。

増殖には基本的に播種を行いますが、枝の分岐がよく花が次々と咲いてくるのや、花びらにフリルがつくものなど、特殊な種類は挿し木で栄養繁殖します。

★ ニチニチソウの栽培
ニチニチソウは暑さにとても強いのですが、寒さには弱く、5℃以下になると枯れてしまいます。
そのため、プランターや花壇の植え付け時期は、他の草花に比べて少し遅くします。
地域によって大きな違いはありますが、5月に入ってから7月上旬までに植え付けます。

高温と乾燥には強いので、水はけのよい培養土を使って十分水を与えます。
水はけの悪い状態になると、根腐れを起こしたり、立ち枯れ病におかされてしまいます。
立ち枯れ病になると、ニチニチソウの株基が傷んで倒れてしまいます。
この病気は土壌伝染するので、発生すると手当のしようがありません。

~温泉めぐり 箱根湯本~

2020-08-21 14:10:30 | Weblog
~温泉めぐり 箱根湯本~


箱根湯本は神奈川県足柄下郡箱根町にある、日本屈指の温泉郷です。

箱根は、首都圏から最適の場所にあり、小田急電鉄の特急「ロマンスカー」が走っているので、交通の便がとてもよく、沢山の人々で賑わっています。

野外彫刻を中心とした美術館「箱根 彫刻の森美術館」へ入りました。
約7万平方メートルの広大な園内の、芝生の所々に彫刻が展示されています。
ピカソ館に入ると、パブロ・ピカソの絵が沢山展示されていましたが、メンバーの中にこの絵を理解出来る人は、残念ながら一人もいません。

箱根火山に多数ある噴気地帯で最大規模の、大涌谷(おおわくだに)を見に出かけました。
大涌谷は、箱根火山の火山性地すべりによって出来上がった崩壊地形で、中央火口丘の冠ヶ岳の北側斜面にある活発な噴気地帯です。

時々、なんとも言えない、腐ったような火山性ガスの臭いが漂ってきます。

出来るだけ経費を抑えるため、今夜の泊りは「箱根 郵貯の宿」です。
この原稿を書くために調べてみましたが、今は閉鎖されてしまったようです。

翌日は、芦ノ湖(あしのこ)で遊覧船に乗船。
芦ノ湖は箱根山のカルデラ湖で、さわやかな風の中に富士山が聳え立っています。
「箱根関所跡港」で下船。

「元箱根関所跡」では江戸時代の関所風景を見学することが出来ます。

江戸時代に作られた旧東海道の杉並木が100m程続いています。
ゆるやかな傾斜道を少し歩いてみましたが、ここを大名行列が通ったとは思えないほど狭い地道が続いていました。


~サルスベリの話題~

2020-08-20 09:11:13 | Weblog
~サルスベリの話題~


さるすべり(百日紅)は、常緑の低樹木ですが、寒い地方では冬季は葉を落としてしまいます。
私の地方では、寒くなると落葉して、暖かくなると再び新芽が伸びてきます。

我が家のさるすべりの木は、樹高3m、幹の太さは20cm以上あります。
真っ直ぐ伸びた幹は、つるつるで、猿も滑るとの意味合いから「さるすべり」とよばれるようになったようです。
夏季になると、枝の先端部に花蕾が着き、沢山の花が咲くと、とても上品な香りが匂ってきます。
さるすべりの花色は紫系が中心ですが、赤やピンク、白など豊富な色彩があります。
樹形には、矮性種から高性種まで多くの種類があります。
矮性種は植木鉢で栽培され、高性種は庭園樹や街路樹などに使われています。

花が咲いている期間は比較的長く、花色も多くて香りがよく、丈夫で観賞価値の高い花木です。

★ サルスベリの栽培
さるすべりを増殖するには、播種や、挿し木を行います。
播種後、花が咲き始めるには2年以上かかりますが、挿し木の方が成長が早くなります。
矮性種は、12cm~15cmの植木鉢で栽培します。
庭園樹用に植える場合は、中中大きく成長してきません。
特に、太い幹になるには長い年数が必要です。

その代わり、太くて大きな幹になると、毎年美しい花を沢山咲かせてくれます。

※ 写真はローズ色の花が咲いているサルスベリの画像です。