花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~笹の話題~

2008-10-27 08:34:01 | Weblog
~笹の話題~

● 今回は笹の話題をまとめてみました。

竹の仲間を大きく分けると、竹(真竹、孟宗竹など)と、笹、バンブーに別れると、竹博士と言われる方がNHK ラジオ放送で語っておられました。

笹の幹は割り箸から人差し指大の太さが中心で、軍政して生えています。
今は時々アサガオや、ミニトマトの支柱に使いますが、他にあまり用途がありません。

私たちが子供の頃はこれで「吹き玉鉄砲」を作りました。
穴の大きさが吹き玉より少し小さ目の笹を選びます。このような幹が太い笹は特定の場所に生えています。
穴が大き過ぎると空気がもれ、小さ過ぎると竹が割れるか、硬くてうごきません。
押し出し棒には、その穴にちょうどうまく入る笹を探し出します。
最初、一個の吹き玉を入れ、押し出し棒で押し込みます。この棒の長さは玉が飛び出ないような寸法で、先端部は節部を使い空気がもれ出ないようにしてあります。

その後、後ろからもう一個の吹き玉を入れ、押し出し棒を押し込むと圧縮された空気の力で先の玉が飛び出します。

吹き玉は土手に沢山生えていますが、実の成っているのは数が少なく、熟して来ると紫色になり実は硬くて潰れません。

水田の地下水を調節する暗渠を作るには、幅50cm、深さ1.5mの溝を掘り、笹の束を入れ土をかぶせます。
溝の先端部はパイプや、土管にし、調整装置を備えて川に出します。
田に水を貯める田植えの時期と、稲刈りをする乾燥期は地下水を止めたり出したりして調整します。

現在、暗渠を作る材料には木の切り端や籾がらなどが使われていますが、耐用年数が長く、貯排水の調整がうまくいく笹に勝るものはありません。

農家の人々はこのように自然の中でそれぞれが持っている特性をうまく生かせて利用していました。

最新の画像もっと見る