南米のウルグアイ東方共和国 モンテビデオ市の住民より

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今日のウルグアイ国会 路上生活者の自由

2011-07-05 | 社会 政治


真冬、学校も冬休み。朝晩5度以下の日々が続き、南風が強まり体感温度も数度下がる日々。
外出にはコート、マフラー、手袋が必需品。
さて、この寒さでお亡くなりになる方もいます。この冬で5人目。
今日の国会では、「路上において年齢、本人の意思にかかわりなく、病気、生命の危険を
及ぼす状態にあれば医師や警察の同行のもとに避難所または診療所に強制移動できる」という
プロジェクト法案を上院で可決。



主な対象者はダンボールや毛布に包まっている路上生活者や薬物常用者。
モンテヴィデオ市内だけでも650人前後とか。
毎年冬になると、市営、国営、民間の避難所が特設される。施設は夜になると開放され、
利用者はシャワー、ベット、夕食が無料提供され、朝食後退去させられる。

しかし、このサービスを好まない路上生活者も多々。
「いつもいるところが居心地がいい・・・」
国は、最低限度の生命保全・健康を尊重するという伝統的な社会保障にのっとり満場一致に
至ったが、かなり「国民の自由」に関してディベートが繰り返された。
民間調査においても国民の7割近くがこの法案に賛成している。
法制度化に向けて早急に詳細が審議される・・・