オペラ カルメン？

ビゼ-のカルメン、フランス　オペラ
といっても、オペラの中でも最も聞きなれた曲やアリアで知られていますが、
オペラ公演は、古臭い、長い、よくわからない、退屈で興味ない！
という若年層が多いのは事実。

10月31日から新国アドレア・レタで始まるカルメンが話題沸騰中
1820年代のセヴィ-ジャのジプシ-からタイムスリップして演出は21世紀の闘牛場のある都市に。
現代の社会的現象を盛り込んだ演出

古典演出ならクラッシックバレリ-ナが登場するところに、クラブからでてきたばかりの
少年、少女がヒップ・ホップを躍りバクテンをします。カルメンならではの楽曲がない
セリフには、ウルグアイ人気コメディアン俳優が個性的な演技を披露し観客を
沸かせます。異例つくしの演出でコンテンポラリ-を通り越し、古典オペラ・ファンは
何を観たのか？わからなくなります。が！まさにオペラ離れが進むのは世界的傾向の中
若年層、オペラを知らない層を取り込もうという意図もある画気的演出とか

従来のオペラ・ファンは目がくるくるまわり、
初見の人たちは、曲がいいし飽きない舞台、オペラっていうのも悪くないと評し
まるでタンゴ界の　アストル・ピアソラを思い出します。
この演出は異端なのか革命児なのか？

公演日　10月31日、11月1.5.7.8.9日　夜8時より四幕。

キャセロ－ルな場所 ソリス歌劇場

劇場で幕間のシャンパンはなんとも美味しく、意義があります

先日曜日の大統領選挙の話題も。地方再生・地方産業復興の努力のかい合って
現与党の地方票が伸び、伝統政党更に後退。が、現与党の上院1席喪失と歴史的白紙投票の因果関係には納得し
冷たいシャンパンをもう一杯。

さて今日は、アメリカで活躍する新生ウルグアイ・ソプラノ歌手が主役の凱旋公演ガラ・コンサ-ト。
プラテアと呼ばれる正面席のほとんどが、外資系企業に買い占められてとっくにありません
粋なことをする企業がでてきたことに嬉しく思いつつ、さてどこで拝聴しようかと迷いこの席へ。

カセロラ席(キャセロ-ル)。　まるで長屋のようなお席で背もたれがありません。
着席するときは座席をあげます。1856年設立のこの歌劇場は150年間一度も修復されず2004年にスカラ座から
修復監督を呼び大修復を実施。座席は全て新装されましたがこの席は昔のまま。
着席すると、右隣の紳士は、右手に年代物のオペラグラスを持ち、
左手に最新のミニ望遠鏡を所持。左席には舞台の歌手と同時に無声で歌い始め、時折興奮して声がでてしまうセニョーラ。
そしてそのお隣は、指揮者に指示をだしているようなジェスチャ-をとっています。いわゆる〝通〟のお席。
そしてこの席からは〝中村屋！〟ならず〝ブラボ-〟の声がたくさんでるところ。おたがいに暗黙の了解で
勝手に楽しんでも干渉されないカセロラ席。天井桟敷のパライソ席からひとつ下の席。

イキな〝通〟に囲まれながら、バカラを真正面に鑑賞しながら楽しめる伝統あるカセロラ席！

ウルグアイ 大統領選挙

5年に一度の民主主義最大の祭典の今日は、30度を超える夏日

選挙活動時から街中、路上で販売されている党旗。
旗好きウルグアイ国民には不可欠なグッズ？
さて、既に民間の調査会社が発表し、又国民自体が感じ取っているように選挙開始前から
11月の決戦投票（50％以上の得票が得られない場合に実施）は開票開始直後に判明。
それでは今日の選挙の焦点は、左派中道の現与党フレンテ・アンプリオ党が
どれだけ第一野党の伝統右派ブランコに迫られるか？に。
2期目となった左派政権。経済成長とインフレで中級層が、貧困政策や増税に対して不信感増。
が、前政権から確実に成長した電気、水道、電話、石油などのインフラ国営企業の影響は大きい。
特にウルグアイ国営通信企業、他南米諸国は米国や欧州系に売り払っているが、ウルグアイは維持し続け
今や南米有数の企業になり多くの従業員をかかえている。政府系企業の関係も大きく影響する。
第二野党が昔しかけた、電話事業民営化の国民投票は誰も思い出さない実情

今日の選挙途中結果　現政権、数ポイント下がり国会で過半数維持が難しくなる可能性あり。
民意は大きな変化ではなくまだ現政権に是正を求めている模様で次期5年も同政権維持の可能性大。

さて投票所のお知らせは、日本のように、ご案内の葉書はきません。
選挙は自由意志ではなくウルグアイ国籍を有する国民の義務。
在外選挙制度がない為、国外在住などの特別な理由がない限り無投票者は罰金が課せられます。
例えば公務員であれな100ドル近くの罰金と確か3日ほどの欠勤扱い。選挙権を持つ18才以上に
なったら選挙裁判所に赴き、番号付選挙ＩＤカ－ドを発行。選挙近くになると日刊紙などが、選挙番号順に
どこの選挙会場（学校、教会など）で選挙するか発表。無論、新聞を読まない人の為に、各党の運動員が
親切に教えてくれます。そして選挙会場。そこで働く人々は普通の公務員さん。各部署に通達され人数調整をし、
業務後に一定の講習を受け選挙の日に望みます。これが実は人気のポスト。
この1日の（朝6時前から夜開票が終わるまで）お仕事でなんと10日の有給がもらえてしまうのです！
政治家同様この国は公務員も大変魅力的な人気業種。さて来月11月30日の決選投票はいかに？

車に救急箱 義務化

昨年より早い初夏のおとずれでモンテヴィデオ・河岸通りやビ－チには
たくさんの人がでにぎあっています。が！1日の気温差も激しく、集中力も散漫になりがち。

この時期、接触、衝突事故もふえているとか。特にバイクと乗用車の接触事故は日常茶飯事！　
一昨年前に施行された新交通安全法には、車両に救急箱の設置がもりこまれました。
無所持には約35ドルほどの罰金刑とか。小額の罰金のせいかなかなか普及していないのが現状。
ここのところ接触事故多発で政府の啓発によりス－パ－、薬局で
一斉に売り出しています。
条項には細かい指示があり、救急箱は国際基準の緑文字で白のケ－ス。
ここではじめて日本の家庭にある救急箱が国際規格ではないことに気つきました。
そして救急箱の蓋には救急車、消防車、内務省交通警察の電話番号明記が必須。

救急箱の中身は、事故などによる怪我の応急
初期処置ができる医療具、はさみ、ガ－ゼ、包帯、止血剤、ばんそうこう、懐中電灯、蛍光色のベストなど
ぎっしり入っています。スピ－ドもさることながら、薬物使用運転の検挙強化のあとはこの救急箱設置強化がくると
お聞きし、罰金に近い代金を払って救急箱を購入！

救急箱を御守りにして今日も安全運転(*^^*)

高齢者の住みやすさ ウルグアイ23位

ヘルプ・エイジ・インタ－ナショナルが発表した
高齢者の住みやすさに関する世界ランキング。
基準は、世界96ケ国で高齢者の収入、健康、雇用、安全面。

60歳以上の人口は
2014年ウルグアイ18.8％　日本32.8％　
2030年ウルグアイ22.1％　日本37.5％　
2050年ウルグアイ27.4％　日本42.7％

日本の高齢者の住みやすさはアジアでは最高の9位。
ウルグアイは北中米では、カナダ、アメリカ、チリについで
4番目に位置する。高齢者の所得安定度　日本31位に対してウルグアイは10位。