今井リングアナの追悼大会は女子プロレスのある意味でオールスターが集結。今井さんの愛した女子プロレスの風景をたっぷり見せられたと思います。会場ではダンプ松本が顔を見ると「身体は大丈夫？みんな、いなくなっちゃたから気を付けてよ…」といきなり言われてしまった。「お互いね！」と切り返したけど…試合を観戦中には西尾美香からも「次にこうやってみんなが集まるのは小川さんが亡くなった時かもね」と。自分ではまだ若いと思っていても、そう思われる年齢になってきてしまったのか。まだまだやるべきことが沢山あるので、簡単にはあの世には行けない。でも不謹慎ながら、こうやって集まった光景を見て羨ましくも思えた。自分が同じような状況になったら、派手に集ってもらいたいとも。
試合は全体的に顔見世的な雰囲気だったがセミファイナルに組まれたスターダムの6人タッグはいかがだっただろうか。ここでも高橋奈苗をはじめとする全女出身者は大ハッスル。遊び心も加えて、がっちり魅せてくれたのだ。レフェリーを務めてくれた村山大値は「みんなちゃんとレスリングをやっているし、素晴らしいですよ！」と熱く語ってくれた。こういう追悼の舞台だって「自分が一番目立ってやる！」という意識が全女イズム。そういう意味では今井さんも喜んでくれたと思う。今回は実行委員長を務めたブル中野さんや大日本プロレス関係者の尽力で実現した大会。何より遺族の方々の笑顔を見られたので良かった。志生野さんのナレーションを聞くのもそうそうないと思うから、来場したお客さんにとっても貴重な一夜ではなかったでしょうか。
