ZERO1後楽園ホール大会に行ってきました。ゆずポンが夕陽選手のデビュー戦の相手を務めましたが、ここにまた一人、女子プロレスの明日を担う逸材が誕生しました。彼女は16歳とは思えないほどの落着きと風格を持った選手で、プロレス的にもすごいスキルの持ち主。日高郁人の英才教育を受け、食事から運動量まですべて管理されているのです。これは今までになかったニュータイプで、何よりも物怖じしていない。そして後楽園ではあの大仁田厚とも会いました。私とは同じ年で、自分の体調を振り返り、よくプロレスを続けていっていると感心します。二人は横並びで話をしていると、マスコミから「奇跡のツーショット！」という声が飛びました。それって昔、何か因縁があったみたいな言い方。そう全女時代はFMWとはいろいろありましたね。でも、歳を取っていくとすべて風化されていきます。この歳までこの業界で生き延びていることの方が奇跡なのかもしれません。団体関係者・マスコミを含め、大半の人は消えたし、第一線で活動している人はほんのほんのひと握りだから。歳は取りたくないけど、歳を取る出会いもあるから面白い。
