ザックJAPANの序列

■ ザックJAPANの序列

◆ 4つのグループ
先日書いた記事で書ききれなかったことがあるので、ちょっと追記したいと思っていた。ザックJAPANの序列についてだが、クラブチームと異なり代表チームは時間的制限がある。そして、戦術や選手間の連携などを高めるには、チームの骨格というものを明確にしなければならなく結果的に序列というのが生まれる。戦術志向の強いクラブも同様の傾向が強い。

チームの主軸となる選手を数名
　------第１グループ-------
　　本田、香川、長谷部（Cap)、遠藤、長友、吉田、川島
　-----ここまでで7人-------
一般的に、センター・ラインといわれるGK～FWまでの縦の軸がこれで決まるのだが、
ザックJAPANの場合、FWが欠けている。

主軸に続くチームのシステムに合う選手
　------第２グループ-------
　　前田、岡崎、内田、今野
　-----ここまでで11人-------
ここまでがスタメンということになる。
先日のオーストラリア戦でも直前合流となった本田と岡崎を起用した理由はここにある。

交代要員として起用される選手
　------第３グループ-------
　　ハーフナー、清武、細貝
　-----ここまでで14人-------

主力、交代要員に問題があった場合、戦術の変更時に起用される選手
　------第4グループ---------
　　憲剛、高橋、乾、栗原、伊野波、
　　酒井高徳、酒井宏樹、西川、権田
　-----ここまでで23人-------
※第4グループは、多少迷う所である。「細貝、憲剛、乾、栗原、伊野波、酒井高徳、酒井宏樹」は、第3.5グループという見かたもある。また、交代枠として起用されなかったことも多々あるので「細貝」も第4グループに分類する人もいるであろう。（この分類に異論がある人は、自分なりに考えてみると面白いと思う。）

実は、この辺が、ザッケローニ監督が序列を重視していると、個人的に強く感じる所以である。「ハーフナー、清武、憲剛、西川、権田」もW杯本大会のメンバー入りはすると思われる。そう考えると23人という最終メンバーの中で、16人は確定的かもしれない。少し広めではあるが入れ替わりは3～7人くらいと考えている。実は、この辺の「第3.5グループ」にとって大きな意味を持つのがコンフェデレーションズカップなのだと思っている。

◆ コンフェデ後のポイント
オーストラリア戦でも「前田→ハーフナー、岡崎→清武、内田→栗原」という交代が行われた。今後も基本的には、怪我などのトラブルがない限り「前田、岡崎、内田、今野」が交代枠になるであろう。長谷部はキャプテンなので一応第１グループと分類したが、戦術的には第２グループに入る。事実「細貝→長谷部」という交代は多い。

以前、ザッケローニ監督が、本田不在時のトップ下は「香川と憲剛」と明言していた。逆に言えば、本田と香川がいる場合、憲剛のスタメンとしての出場機会は減ることになる。あくまでも「第３グループ」の位置づけとザッケローニ監督は考えているはずである。もし明日のイラク戦でもスタメン起用がなければ、憲剛は第３グループということになる。

基本的に「第１グループ」に関しては、怪我など何かしらの大きな問題のない限り、本大会のスタメンとしてピッチにも立つことになる。現状では「第２グループ」は、本大会のメンバーからは外れないだろうが、スタメンの座を「第３、４グループ」からの奪われる可能性はある。

この分類は、どこの国の代表チームでもクラブチームでも存在する。試しに、自分の贔屓チームを分類してみると分かり易い。その場合、自分の好みを排除して考えなければならない。

実は、本大会までの1年の間に「第3～4グループ」の中で、どれだけ入れ替わりがあるかが一つのポイントと考えている。その試金石となるのが、コンフェデレーションズカップである。

◆ イラク戦のスタメン予想
長谷部が累積警告で出場停止。本田もフィジカル的な問題があるようなので明日のスタメンはない模様。
最悪、本田がブラジル戦に出られないという想定の中、明日の試合に臨むと思われる。（勿論、コンディションに問題や懸念がある選手をイラク戦に無理はさせないと思う）

ちなみに、ブルガリア戦のような大幅なスタメン入れ替えは考えにくい。なぜならば、チームの連携を崩したくないからである。そう考えると、明日のイラク戦のスタメンの予想は難しくない。

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