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リバプール vs チェルシー 【プレミアリーグ07/08】

2007年08月20日 | リバプール (07/08)
■ BARCLYS PREMIER LEAGUE 2007/2008
   リバプール(1-1)チェルシー @アンフィールド
    ・前半16分 F・トーレス(リバプール)
    ・後半28分 ランパード(チェルシー)【PK】

   【選手交代】
    ・後半 0分 サロモン・カルー クラウディオ・ピサロ (チェルシー)
    ・後半23分 ジャーメイン・ペナント ライアン・バベル (リバプール)
    ・後半32分 ショーン・ライト・フィリップス ジョー・コール (チェルシー)
    ・後半39分 ジョン・アルネ・リーセ ピーター・クラウチ (リバプール)
    ・後半41分 フローラン・マルダ アレックス (チェルシー)

この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。

■ 誤審にやられたリバプール?!

◆ 悔しいドローゲーム
リバプールはプレミア開幕アストン・ビラ戦を2-1と勝利。その後、ウィークデーにCL予選3回戦(トゥールズ)とのアウェイでの試合があり、これも1-0と勝利。そして、チェルシーとの試合がプレミアリーグ第2戦となります。

一方のチェルシーは、リーグ戦2試合消化(チェルシー 3-2 バーミンガム / レディング 1-2 チェルシー)と開幕から2連勝でした。

いきなりのビッグゲームですが、今シーズン初のホーム、アンフィールドでの一戦。是が非でも勝利を収めたいところです。どのチームでもリーグ序盤での戦いは難しく特に新加入選手が多く入った場合は連携など苦労するものです。

試合結果は1-1のドロー。
不可解な審判のPKがなければリバプールが勝利していたように思えます。但し、追加点を全く取れなかったか?と言えばそんなことはなく今回のチェルシーであればもう1点取れたと思いました。案の定、リバプールの監督とキャプテンが文句を言っています(こちら)

個人的には、追加点を奪えなかったことが問題だったような気はします。まだ、シーズン開幕して2~3試合目のこの時だからこそチェルシーに勝つチャンスがあったと思うのです。次のチェルシー戦(アウェイのスタンフォードブリッジ)では今回のように優位に試合を進められないと思うのでね・・・まぁ、だからこそ勝ち点1しか取れなかったことの苛立ちから監督もキャプテンも文句言っているんでしょうけど(苦笑)

それでは、試合のポイントを・・・今回は3つほど。
 1.チェルシー攻撃の形。
 2.リバプールの守備の形。
 3.リバプールのゴールシーンについて。


■ チェルシーの攻撃の形

チェルシーはどうやら[4-3-3]みたいな感じでしたね。但し、この中盤は守備時はポジショニングはわりと流動的のような印象でした。前半は、マルーダは試合から消えていたのですが、後半からはどんどん仕掛けて「こりゃチームにフィットすれば怖いな」って印象でした。また、FWはドログバとカルーだったのですが、カルーは後半開始からピサロと交代。ここから[4-4-2]。

個人的には、ピサロもフィットしたら怖いなぁ~って印象でした。DFのマークを外すのが上手いタイプのFWって感じでしょうか。機会があれば、チェルシーの守備システムについても書いてみたいなぁって思います。

◆ ドログバ封じ
個人的に、チェルシーで恐いプレーヤーは、ドログバとエッシェンでした。
しかし、ドログバは、アッガー、キャラガーの2CBにほぼ完璧に封じ込まれていました。いや、正確にはチェルシーとすればドログバに縦のくさびを1本入れてそこでタメを作るなり個人技でリバプールの守備を打破するのが理想だったのかもしれませんが、リバプールがこのボールの出どころを完全に封じていました。その為に前からプレスを仕掛け得意のコンパクトなゾーンディフェンスでコースを限定させていました。

怪我明け?のエッシェンは左SBに入っていましたが、この位置であればリバプールとしては恐くないと思うのです。やはり中盤で攻撃的にプレーされるのが恐いと思うのです。また、対面がリーセでしたので、その辺のケアには前半結構悩まされていた感もあります。そのリーセですが、この試合では時折央に絞って得意のミドルを打つシーンもあり、この辺はまた機会があれば、突っ込んで分析しようと思います。

そして、このSBの所へも必ずプレスをリバプールが仕掛けていました。
■ リバプールの守備の形

◆ サイド、2ライン、プレス
この試合、自分達のサッカーが出来たのは贔屓目で見ていますが、リバプールだったと思います(笑)その理由は、守備システムが明確だったことです。
チェルシーの攻撃の形は、前述の通りドログバに縦のくさびを入れられることが恐いわけです。そこでリバプールの守備システムを簡単に列挙すると以下の通りになります。

 1.ボールホルダーにプレス
 2.パスコースを限定
 3.ラインをコンパクトに


この3つは、基本って言えば、基本なわけですが、この3つがきちんと出来ていたからこそ自分達のサッカーが出来ていたのかな?と思うわけです。やはり、実力的に拮抗する相手と戦う際には、守備がしっかりしてなければやられてしまうと思うのです。
   
また、この試合で良かったと思うのは、チェルシーのサイド「ショーン・ライト・フィリップス、マルーダ」へのサイドへの展開を封じてたことです。実際に後半になりチェルシーのフォーメーションが変わった時は、このサイドが封じ込めないで危険なシーンもいくつかありました。
■ フェルナンド・トーレスのゴール

◆ 一瞬の間合いで勝負あり!
他のチームのことなんで関係ないのですが、チェルシーのベン・ハイムちと守備に問題ありかな?って感じましたね。

フェルナンド・トーレスのゴールシーン

この得点シーンは、チェルシーのゴールキックからのボールを競り合ってこぼれたところをジェラードがトーレスへスルーパス。トーレスはベン・ハイムと1対1になり、一瞬テンポを変えて上手く交わしてゴール反対側のネットに突き刺しました。

チェルシーのDF陣としては一瞬油断したかなとも思います。ミケルが前にでてDF陣の前をぽっかり空けてジェラードからのスルーパスでしたのでね。それ以上に、ベン・ハイムが止めなければいけないプレーでしょう。
しかし、トーレスはこのゴールで一安心したんじゃないでしょうか?初戦のアストン・ビラ戦を見た時も思ったよりフィットしているので、このまま行けばコンスタントにゴールを決めそうな予感すらあります。

リバプールのFWは、チームが守備に回った際には、前線からプレス(コースを限定していく)プレーが求められカイトなんかはこの辺の戦術理解度が非常に高い選手だと思っています。まだ、シーズン序盤ですが、「こうやるんだ」とカイトがトーレスを引っ張る感じでプレーしているような気も心なししますね。これは良い感じがします。

今回は、チェルシーだったので、最悪ドローであったのも受け入れる範疇ですけど、格下と戦った際には、取りこぼしをしないように試合を決定付けるゴールを2、3点取らなければダメでしょうね。若干、後半、リバプールの方にまったりした時間帯が少し見られたのでね。ただ、現状ではチームとして方向性は失っていません。

次節は、ロイ・キーン監督率いるサンダーランドです。
個人的には、昨シーズンチャンピオン・シップでリーズと対照的なチームとして、やっかみがあるんで倒して欲しいものです(笑)
リバプールに関しては、徐々に突き詰めて行こうかな?と思っていますので、今日はこれにて。


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (doroguba)
2007-08-20 21:06:59
どうもです。ベニテスのクラウチとトーレスの同時起用はパワープレイするためだったんでしょうか? そのあたり興味ありなんです。おっしゃるように下位チーム(と言ってもそんなに弱くないですが)から勝ち点を取りこぼさないことがプレミアリーグ優勝のカギとなると思うのですが、引いた相手を崩してゴール上げる力がないと勝ち点取りこぼす可能性が高いんですよね。チェルシーもそこがポイントだと思うのですが、その前段階として今期は守備が…。
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Unknown (kidA)
2007-08-20 21:22:20
はじめまして!
以前から拝見していましたが、リバプールを扱ってくれるということで初カキコさせていただきました。これからもちょくちょくお邪魔させていただきます!
こちらのサイトは勉強になりますし、グラフィックなどもあってとても素敵ですね。
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Unknown (yunapure)
2007-08-20 23:58:58
チェルシーはこれまでの2試合、ドログバをまずターゲットにってのが昨シーズンと比べて少なかった気がするんですけど、やはり両サイドが思うように使えなかったからなんでしょうね・・・。内容的にはリヴァプールの方が勝ってたと思います。トーレスは爆発する可能性大ですよね。大一番のゲームでは、カイトとトーレスでスタメンは固定されるでしょうね。
(あのPK。逆の立場だったら私はキレてたかもしれません・・・)
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Unknown (shimada)
2007-08-21 00:04:05
リヴァプールのディフェンスは良かったですね。アッガーとギャラガーは、ドログバに対しても見劣りしませんね。
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Unknown (mana)
2007-08-21 08:13:01
こんにちわ

後半はやばかったですね。
決定機はチェルシーの方が多かったのでは?

チェルシーはドログバを抑えるとボールの出だしが厳しくなるというのは以前から感じていましたが、こーじさんの言うように、サイドを押さえたのが勝因でしょうね。(勝ってないけど)ちなみに(攻撃的?)DMFとしてはエッシェンは一番評価しています。

アルベロアとフィナンが少し気がかりです。
リーセとペナントが上がり気味のため、守備に専念している感もありますが、攻撃の厚みを持たせるというところでは、ポジションの流動性が感じられません。
まだ3試合ですが。

リーセ、マスチェラーノ、シソッコ(サイドからも攻撃を組み立てる)なんかを、SBで使って、バベル、ベナユン、ヴォロニン、クラウチを併用する戦術も見てみたいです。

やはりトーレス、カイトのコンビは面白いですね。
あの前線からのプレスとスタミナは、カイトが日本にいてくれたらと思います。個人的にはバベルを買っています。
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Unknown (yohan)
2007-08-21 09:00:19
リバプールの守備は勉強になります。CLでバルサとやった時も堅かった。

でも、フランスみたいにこれだけ守備が完成されるともうセットプレーぐらいしか点取れない気がしますね。

ドロクバのクローンを追加ですww
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コメントのお返事 (コージ)
2007-08-22 16:00:35
dorogubaさん

こんにちは。
私もクラウチを入れてトーレスを外すかな?って思ったのですが、そうしなかった。カイトはサイド(ウィング)的に出来るので変則3トップみたいな形は興味深かったです。モウリーニョもそこへの対策は取ってきたので、もしかしたら、今後こういうパターンをベニテスも使うのかな?って気にはしていました。

チェルシーはDFラインの安定(固定)が序盤戦のカギですかね?しばらく、苦戦してて下さい。お願いします^^;
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コメントのお返事 (コージ)
2007-08-22 16:02:30
kidAさん

こんにちは。はじめまして。
リバプールは昔から気になっていたのですが、詳しいチーム事情分からんので、その辺は自分なりに調査してUPしていこうかな?とも思っています。とりあえず、今年限定になるか?(来年は別チーム)どうなるか分かりませんが、どうぞよろしくお願いします。
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コメントのお返事 (コージ)
2007-08-22 16:06:49
yunapureさん

こんばんは。
チェルシーは今シーズンサイドから形を作る、05-06シーズン以前の3トップ系に戻る感じになるんでしょうかね?
まだ、チームの入れ替えでコンビネーションとか不安ある感じもしますけど・・・中盤の守備は良かったと思います。あとは、DFラインと前線かな?って第三者的に見てて思いましたね。この辺は、ユウナさんの所でよろしくお願いします(*^▽^*)
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コメントのお返事 (コージ)
2007-08-22 16:08:53
shimadaさん

こんにちは。
ドログバを封じることはリバプールに限らずどのチームにとっても守備における最優先事項だと思うので、ドログバが封じれなければ、引き分け以上をチェルシーから奪うのは難しいでしょうね。そう考えれば、勝ち点1は良かったと思いますけど・・・でもなぁ~序盤戦だからこそ勝たなければいけなかったと思います。
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