リバプール vs マンチェスターC 【プレミアリーグ07/08】

■ BARCLYS PREMIER LEAGUE 2007/2008

リバプール（１－０）マンチェスター・シティ 　　　　・後半１３分　トーレス（リバプール）

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■ アンフィールド、今シーズンラストゲーム

◆ 試合雑感
長いシーズンもあと２試合となりました。
そして、この試合リバプールのホーム（アンフィールド）でのラストゲームでした。
結果は、トーレスのゴールで１－０と勝利。
先日のチャンピオンズリーグ準決勝2nd legでチェルシーに敗れた為、今シーズンのリバプールは、無冠のままシーズンを終わることとなりました。しかし、ホーム最終試合ですので勝ってサポーターに感謝しなければならない、選手達。
内容的にも結果的にもそれなりに良かったと思います。

試合は立ち上がりマンチェスターＣが右サイドのヴァッセルを起点として攻撃の形を作るものの徐々にリバプールペースになります。
ジェラードのシュートがシティのＧＫハートにはじかれるおしいシーンやカイトのクロスをバベルが頭で合わせたシーンなど攻撃面はまずまずの内容。守備面でも取り立てて大きな問題も発生せず、前半はスコアレスドローで終了。


後半１３分　トーレスがゴールを決め先制しました。その後、カイトのヘディングがクロスバーに当たったりとおしい場面も多かったリバプール。後半１５～３０分くらいの時間帯にもう１点取っていれば勢いづいて２点３点と取れたとは思います。
その後、バベル→ベナユン。ルーカス→シャビ・アロンソ。ジェラード→ヴォロニン。と選手交代を行いながらも、追加点が奪えず、そのまま試合は終了。

余談ですが、途中、元リバプールのディトマー・ハマン（マンチェスターＣ）が交代で登場した時にはアンフィールドから温かい拍手が送られました。

■ プレミアリーグ移籍１年目の外国籍選手（イングランド人以外）のゴール記録

◆ トーレス、あと１点
前述の通り、今シーズンのリバプールはタイトルが一つも取れないまま終了することになりました。あと１試合（トッテナム戦）が残っていますが、ホームゲームはこれで終了となりました。しかし、一つの記録が残っています。

この試合もきっちりとゴールを決めたトーレスですが、このゴールでシーズン２３点となり、「プレミアリーグ移籍１年目の外国籍選手（イングランド人以外）のゴール記録」で、ファン・ニステル・ローイの記録と並んだことになりました。もし、来週のトッテナム戦でトーレスがゴールを挙げることになれば、この記録を更新するということになります。

◆ トーレスはやらん！
詳しいことは、面倒なんで調べてませんけど、トーレスの移籍金などで、クラブ（オーナー陣）は、随分と銀行に借金をしたらしいのです。その借金を返さなければ、トーレスの権利が銀行へと渡り、結局、その金額を返済が迫っている為に他のクラブへトーレスが流れてしまうかもしれない・・・「リバプール、トーレス＆バベル放出の危機？」これが現実的な話だったら、しゃれになりません。

以前、オーナーへの不満が噴出していた時期に現地のサポーターを中心にしてリバプールのクラブ株を購入して「ソシオ制」みたいにする計画が行われているような話がありました。
その後、どうなったのかは分かりませんけど、本当にトーレスが他のクラブへ移籍するようなことが起こってしまったら、このサポーター達の計画などは、いっきに加速するかもしれません。ちょっとこの辺の情報及びクラブの仕組み等、詳しく分からないんですが・・・個人的には、こういうサッカーに絡むビジネス的、政治的なことよりもピッチ上の事象にクローズアップしていきたいと思っています。
（リーズの時にこういう事はもうこりごりしたからね。結構、イライラ・やきもきするんですよ、こういうのって・・・。あと、シーズン前の補強で、ＣＬの勝ち上がりに伴うマネーを期待して補強するのは良くない。失敗したらリーズみたいになるから）

よって夏の移籍の時期もよっぽどでない限り記事を書く予定はありません。きちんと来シーズンのラインナップが揃ったら書こうと思っています。

■ 若返りの必要なＤＦライン

◆ ディフェンダーのやりくりで苦しんだ今シーズン
前回のバーミンガム戦で途中出場したインスーア（ポジションは左のＳＢ）が、この試合スタメンに名を連ねました。詳しいことは不明ですが、ローン移籍中のインスーア。そして、このローンの期間は今シーズンで終了するようです。しかし、ここに来て積極起用するベニテス監督。

リバプールのＤＦラインは、老朽化が進んでおり、皮肉なことにＣＬのチェルシー戦では、リーセのオウンゴール。ヒーピアのペナルティエリアでのファウルからＰＫを与えてしまいました。

また、今シーズンのリバプールの最大の誤算は、ダニエル・アッガーがシーズン序盤に負傷して長期離脱（実際には１シーズンほぼ出場せず）という事態が発生しＤＦ層の薄さを露呈してしまいました。

冬の移籍市場で、シュクルテルが加入して、その後は「キャラガー、シュクルテル、ヒーピア」の３人を試合ごとに運用しながらでＤＦライン（ＣＢ）を形成しました。しかし、特にＤＦラインに関しては補強しリフレッシュする必要はあると思います。さらに、サイドの選手の補強が必要だと思います。
この辺の“今シーズンの総括”は、リーグ戦が全て終了してから書こうと思っています。

◆ インスーアに期待
将来的なことを考慮すれば、今回スタメン起用されたインスーア辺りはなかなか良いと感じました。一応、ローン期間が終了するようなので、チーム（フロント）が来シーズン以降もインスーアと引き続きローン延長するのか、あるいは、正式に契約するかは、シーズン終了後にはっきりすると思います。

ただ、ベニテスがここ２試合続けて起用しているのをみると来期もインスーアはリバプールでプレーしそうですし、トップチームに常に帯同するような選手になるかもしれません。あと、「ベニテス監督、フロントと補強について話し合う」こういう話が出ているってことは、ベニテスも来期もそのまま続投じゃないかなと思っています。問題は２人のオーナーとＣＥＯじゃないかなと・・・


そこで、インスーアのプレーについて少しだけ。
前回のバーミンガム戦でも感じたのですが、彼は攻撃が得意な選手だろうなぁと・・・しかし、リーセ、アウレリオ、アルベロア、フィナンなどの常にチームに帯同する選手達との差は、守備面にあるんじゃないかな？と想像していました。
ＳＢであっても、ディフェンダーの選手ですので、基本的に最低限の守備の能力及びプレー内容が問われます。また、経験値。この辺で多少ベニテスがインスーアに対して多少物足りない、不安に思っていたのかもしれません。

Ahead of the match Benitez handed a first start of the season to reserve left-back Emiliano Insua, and after the Argentinean produced a composed display, the Reds boss was keen to offer some encouraging words for the youngster. “I think he did okay”, continued Rafa. “These kind of games are difficult to come into but against a player with experience he was good. I told him not to go forward so much as we have Ryan Babel on the left, who is a very offensive player. ” “But when he did go forward he was good and it is one of his main attributes. Today he was good in defence, worked hard and showed quality on the ball. ” “We have some players very close to the first team. They will need more experience but at least you know you can use them if you need to and Insua is one of these players. ” 引用元：LIVERPOOLFC.TV － RAFA HAILS 'FANTASTIC' TORRES

いちいち訳は載せませんけど、要はベニテスは「バベルがいるからあまり攻撃的に行き過ぎるなよ！」とインスーアに指示していたようです。と同時に「攻撃面でもインスーアは特徴を発揮していたし、守備面でも良かった」と言っています。

私も前回、インスーアは攻撃面に関してはポテンシャルを感じさせるものがあり、良いと思っていました。また、シュクルテルもインスーアも最近の若い選手はディフェンダーであっても足元の技術はしっかりしているなぁと思いますね。そこで、最後に守備でも１対１の局面でいい守備を前半にあったので、ちょっとピックアップしてみます。

シティのヴァッセルへロングフィードが入って、１対１の状況になりました。ヴァッセルが仕掛けようとした時に一度インスーアの足にボールが当たってますが、その後、ヴァッセルにマーク。一瞬、ヴァッセルのボールコントロールが乱れ、足元からちょっと離れた瞬間を狙いボールを奪いに行きました。本当であれば、ここで奪えれば良かったのでしょうけど、フィジカルでまだ劣るので跳ね返されてしまいました。しかし、結局、タッチライン外へボールが出てしまったので、シティの攻撃を遅らせ、さらに一つの流れを断ち切ったという面においては、評価に値すると思います。今後は、ＤＦライン（横の連携）や左サイド（縦の連携）などチーム内での連携を高める必要はあると思いますが、とりあえず、来シーズンのチームのラインナップに名を連ねるような選手になって欲しいものです。

これで今シーズンも残り１試合となりました。
シーズン終了後には、チームの総括や感想など記事にしたいと思っています。あと、残されたビッグ・マッチは、チャンピオンズリーグ決勝くらいなものですね。

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