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Jリーグが生き延びる知恵

2006年10月03日 | Jリーグ
いつも見ているスポナビのコラムがあるのですが、特にオランダからの中田徹氏のコラムが好きなんですよね。なんというか、表現力とかっていうよりもサッカーを取り巻くオランダの環境・状況なんかをクローズアップする視点が好きなんですよね。
基本的、サッカーの試合、チームなどにしか興味がない人もいると思いますが、私の場合、その他サッカーを取り巻く歴史であったり文化であったりと二次的な部分も結構好きだったりするんですよ。だから、ライターさんのコラムなんかでも情報として冒頭に色々書いていたりする部分も面白かったりするんですよ、私としては・・・
で、今回は、スポナビの中田徹氏の新しいコラム『小クラブが生き延びる知恵』の内容を受けてのエントリーです。

■ ユース育成システムで大事なことは何だろう?

ちょうど昨日のエントリー(こちら)のコメントで、川の果てさんとのやり取りでクラブの台所事情みたいな話をしていまして、そこでタイムリーなコラムだったので取り上げてみました。

ユース育成システムで大事なことは何だろう? それはたくさんの子供の中から、優秀で才能を持った素材を探すことである。そういう意味において、大都市アムステルダムを本拠地にし、しかも周囲にライバルチームのいないアヤックスはタレント発掘で優位だ。


それはたくさんの子供の中から、優秀で才能を持った素材を探すこと

当たり前のことですね!もちろん、即戦力であってもいいのですが、基本的には、即戦力である必要はないわけで、“将来性”を見抜けないとダメですよね。個人的には、Jリーグの中では、昔からサンフレッチェ広島が若手発掘に秀でているように思うのです。しかし、その後が・・・これは、トップチームがダメだから?(苦笑)

昔からスポーツの世界で言われている話ですが、単純にある国の人口が多ければ、それに比例するように優秀な選手を発掘する可能性が高いと言う話です。これも当たり前のことと言えばそうなんですけど、例えば、日本は、現在少子化とか言われていますよね?!そういう意味では、将来の日本、将来の日本のスポーツ界を担う子供の数も減少しているって訳です。
さらに、野球とサッカーを比較した時にどっちを今の子供達がプレーしているのか?!って話にもなったりして。海外では、2~3の競技を中高生くらいまでプレーするってのは、良くある話です。(今、例えがちょっと思い出せませんが・・・老化の始まり?!・苦笑)市原の巻もアイスホッケーをしていたとか。

■ アイディア一つでどうにでもなる!

話は逸れましたが、現在Jリーグのほとんどのクラブが赤字経営というのが実情です。私のブログでも以前書きましたが(Jリーグ各クラブの経営状況と欧州移籍市場の闇)、結局、Jリーグ内の各クラブでの移籍が欧州のように盛んではないので、「育てて、売る!」って考えが直接的なクラブの利益としてフロントが考えることがないんだと思います。本当に一部のクラブ(浦和など)はお金があるので、チームの補強として大量に獲得するってことはありますが、他のクラブでは、そんなにないってのが現状です。このままでは、プロ野球のようになるんじゃないか?という一抹の不安もあるわけなんですが・・・

しかし、サッカーの場合、単純に野球と比較すると選手達がプレー出来る環境(場所)は、世界中にあるわけなんです。そして、Jリーグのクラブと海外のクラブと移籍をもっと盛んにして日本人選手を輩出するというのも、一つの方法だと思うのです。

もちろん、欧州・南米人と違い、日本人の最大の弱点は、言葉です。

過去に欧州にチャレンジした選手の中の多くがこの言葉の壁にぶつかっていると思います。もちろん、言葉の壁がすべてだといいませんが・・・平山が、ホームシックになって日本に帰国したなんて話もあったみたいですが、20歳前後のまだ子供とも大人ともつかないような年齢でオランダ語(英語など)が日常会話のレベルになければ、不安で心細くなるのは当然だと思います。また、昨今は、戦術が複雑化していますので、監督・コーチの指示が理解出来なければ、大きな問題ですしね。

話は元に戻りますが、日本人の最大の弱点である言葉ですが、この点もクラブの方でケアすればいいわけで。つまりユースの育成段階で語学の授業を積極的に取り入れればいいと思うんですよ。
例えば、鹿島は、ブラジルの数クラブと業務提携を結ぶ。そうすれば、自動的に勉強するのは、「ポルトガル語」だけでOKです。ポルトガル語をそれなりに覚えれば、スペイン語もイタリア語も同じような言葉だと思うのでね。つまり、表現は良くないかもしれませんが、選手を育成するということは、ある側面では、「商品価値の高いものを安定して供給出来ること」であるのかもしれません。

勿論、語学だけではなく、サッカー選手なので、ピッチ上のプレーが一番評価されるべきで、その部分に一番力を注ぐ為には、ユースの指導、コーチなどの充実を図る事が先なんでしょうけどね。

また、業務提携を結ぶことにより、選手、コーチの留学とかし易くなるでしょうし、そうすれば平山のようなケースもなくなると思いますしね。細かいクラブの経営を拘束するような規定がなければ、クラブにとって利益になるような発想っていくらでも可能だと思うのです。

■ オランダの例をJリーグへ当てはめてみる

地方にある小クラブはどうだろう。それぞれに育成システムを持っているが、やはり人口が少なく、そこから多くの才能を見つけることは難しい。そこでいまは同じ地域にある中堅クラブと小クラブの協力関係が盛んになっている。
(中略)
ともかく地方の小クラブは近燐の中規模クラブと共同体になって、ユース育成面で生き延びる知恵を絞ったのだ。


この辺の内容に関しては、非常に難しいのですが・・・例えば、共同で育成した選手は、どっちのクラブの選手なんでしょうか?!

現在、東北でJリーグのクラブと言えば、山形と仙台です(いずれもJ2)
東北でこの2チームに続くクラブがいつ現れるか分からないのが現状だと思うのです。また、他の地域でも同様。しかし、考え方一つ変えれば、どうにでもなるんではないでしょうか?!

また、例え話ですが、将来東北6県に主要クラブが出来てJリーグに加盟したとします。各クラブが共同出資をして、別の独立の若手選手の発掘・育成の組織(企業)を作ります。そして、年に1回ドラフトのように東北6県の各クラブで取り合いをすれば、公平さも保たれると思うのですよね。そうすれば、各クラブにかかる発掘・育成の部門を切り離せれれば、クラブの手間が省ける(これが良いかどうかは、分からんです!)そうするとトップ、サテライトチームだけに専念すればいいわけで・・・勿論、「発掘・育成は、各クラブがすること!」みたいな文言がJリーグの規定にあるのであれば無理なんですし、個人的には、「発掘・育成」の延長線上にトップチームが存在するのがベストだと思うのです。しかし、アヤックスのような方法を取っていたら、いつまで経っても欧州のクラブレベルには追い付けないと思うのです。

もしくは、スカウティング部門(発掘部門)だけでも独立させれば、東北だけではなく、全国、世界へのネットワークを広げれる事が出来ると思うのです。(やってんのか?)また、逆輸入ならぬ、逆輸出とかでもいいと思うのです。オランダ、スペインの若い子を見つけて日本へ連れてくる。高校サッカーなんかでブラジル人の選手をそういう形で連れてきていますよね?!先日、「伊藤翔がアーセナルと契約か?!」みたいな話がありましたが、あれもアーセナルのスカウティング部門が極東エリアもチェックしていた結果だと思うのです。Jリーグのクラブが悠長なことをしていたから、ダイヤの原石をイングランドのクラブに持っていかれるかもしれません。(現在、伊藤翔は、労働ビザの問題をアーセナルが交渉中らしいです)

とりあえず、アイディア一つで、まだまだ、Jリーグはどうにでもなるんじゃないか!って話でした。「日本サッカー界は、歴史が浅い」なんて言葉を言う人がいるじゃないですか?!例えば、ドイツW杯で負けた時もね!
でも、Jリーグがスタートした時点で、分かりきっていた永遠に縮まらない歴史的な年数の差なわけなんですよ。だから、歴史の差を言い訳にする人は、ナンセンスだと思うんですよ。むしろ、私は、たった13年?くらいだからこそ、色々とチャレンジ出来ると思うのです。日本プロ野球界を見て下さい。もう、ヘドロのような状態になって、色んな小手先の策を各チームで出したりしていますが、結局は、単発な感じで、根本的な解決にはなってないじゃないですか!?(巨人戦の年平均視聴率も結局10%くらいだっとか・・・)

欧州のビッグクラブのようなクラブがJリーグに存在しない今だからこそ、幾らでもチャレンジ出来ると思うのです。歴史が浅いってことは、逆に言えば、失うものがないわけですから!

◆ 参考コラム:スポナビより - 中田徹の「オランダ通信」 小クラブが生き延びる知恵


≪追伸≫
本日は、思いつくままに適当に書いたので、どこぞの掲示板のような揚げ足取りのコメントなどご了承下さい(T_T)


あんまりこういうコラム書いた事ないないので、訳分からなかったと思います。すいませんでした。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KIND)
2006-10-03 22:49:54
 1点ツッコミます。



>Jリーグのクラブと海外のクラブと移籍をもっと盛んにして日本人選手を輩出するというのも、一つの方法だと思うのです。



 これ、そう簡単には行きません。というのはこれまでの日本人移籍はほぼ全てがスポンサー込みの移籍だったからです(全てが実力を無視したわけではないですが、勿論)。放映権料バブルが崩壊した今、ヨーロッパが日本人を欲しがる動機は即戦力(中村等)か、スポンサーを連れてくるソコソコの選手(柳沢等)のいずれか。実際、稲本がWBAに移籍するときはスポンサーがうまくつかなかったようで、ガンバは1000万だかの捨て値で移籍させたと聞きます。松井だって大黒だって大した値段はついてませんし、ほぼクラブ側が「意欲に折れた」形の移籍に過ぎない。Jクラブの経営にとっては、5億だかの移籍金を捻出した中田英、2億だかでレッジーナに行った中村が唯一「育てて売る」の例じゃないですかね。



 一方で、国内移籍だと「移籍係数」という制度があり、「年俸×移籍係数=移籍金」が決まっています。2003年に広島から横浜FMに移籍した久保は、2億7000万円の移籍金を残していきました。また佐藤寿人は、仙台から広島へ移る時に1億6000万円で移籍しています。こう考えると、Jクラブにとって経営面を考えれば国内に売るほうがはるかにメリットがデカいんですよね。



 選手の意欲を取るか、クラブの財政を取るか。悩ましいところです。
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コメントのお返事 (コージ)
2006-10-03 23:44:32
KINDさん



>こんばんは。

私が考えたのは、将来有望株の若手を輩出するって意味です。勿論、ビッグクラブには無理でしょうが、結局、欧州でも中堅以下のリーグってあると思うのです。例えば、CL予備予選2回戦くらいから出るようなクラブ。その辺とは、対等に日本人選手もやれねば!って思っていますし、それくらいの選手を輩出出来るようなリーグにもなる可能性は、現状あると思うのです。



本日の内容については、あまり調査とか面倒だったので、徒然と書いたので、ツッコミは、勘弁を・・・(笑)
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