昨晩、「奇跡体験!アンビリバボー」という番組でダウン症の女流書家
金澤翔子さんを取り上げていました。彼女の映像を見たのは
2回目でしたが、枠にはまらない、伸びやかで堂々とした
誰にも真似の出来ない彼女の溢れんばかりの豊かな才能、
命が吹き込まれている書にまた魂がグンと惹きつけられました。
番組の後半のナレーションに、「翔子さんの笑顔は、
『ありのままの私を受け入れて欲しい』という叫びだったのだ」と
ありました。これを聞いた私は、これまでの自身の経験と重なり
感動で涙がとめどなく溢れました。枠にはまらない事、
飾らない(加工しない)事、はみ出す事の自然な美しさを
彼女の書に向かう真摯な姿勢と彼女の書から
感じさせて頂き、とても幸せな気持ちになりました。
真剣に鍛錬を続ける事で技術というのは後からついてくる
ものなのかもしれない。けれど1人1人生まれながらに
備わっている、その人だけの持つ『光る何か』は
技術を磨く以前の、その人特有の素晴らしい宝物で、
元々あるものだから、その宝物に気付いたのなら、
それを慈しみ、それを育て、自分の世界観を大切に
確立した上で鍛錬を続けて行くのが もしかしたら
自然な流れなのかな、と、ふと、思いました。
大きな字を伸び伸びとはみ出して書く事が好きな私。
同じ名前の書家 翔子さんをリスペクトしています。