作品を描く時はいつも、
あらかじめ「こういうのを描こう」と
ｲﾒｰｼﾞしたものを描くのではなく、
そしてまた描く瞬間、脳裏にあらわれた
ヴィジョンを描くのでもなくて
無心のままにペンを持ち紙に向かい
ただ手の動くままに
自然に手がとまるまで描いています。
時々、描く前に
ある特定の方のお顔がふっと浮かぶことがあります。
そんな時は もしかしたら
「その方に向けての(ｴｰﾙであり)作品なのでは?」と思い、
初めにその方のお幸せを祈るような心づもりで
けれど 手が動き始めたら もう
自身の余分な思いはそこに載らず、
いつもと同じ様に淡々と粛々と
手の動くに任せて描きます。
この作品は私への作品となりました。
描く瞬間、いつもはそんなことを思わないのですが
「今の私に必要な絵をお願いします」の思いが湧き上がり
手の動くに任せ 描いていました。
描いている時には
【水】【水飛沫】【瀧】を感じさせられ、
完成した作品からは
【流るるに任す】の言霊を受け取りました。
自身の中で思い当たることがあったので
腑に落ちました。
