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観たい映画だけしか観てません。今忙しいんでいろいろ放置

『ある公爵夫人の生涯』 (2008) / イギリス・フランス・イタリア

2009-04-15 | 洋画(あ行)



原題: THE DUCHESS





監督・脚本 : ソウル・ディブ





出演 : キーラ・ナイトレイ 、 レイフ・ファインズ 、 シャーロット・ランプリング 、 ヘイレイ・アトウェル 、 ドミニク・クーパー











公式サイトはこちら。











<Story>






18世紀後半のイギリス。


貴族の家に生まれたジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)は、世界で最も裕福な貴族の一人、デヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ)のもとに嫁ぐことになった。


しかし、結婚後まもなくジョージアナは厳しい現実に直面する。


公爵は特に愛情を示すこともなく、ただ「男子の後継者を生むこと」だけを彼女に望むのだった。


さらに公爵は愛人が産んだ幼い娘の世話をジョージアナに押し付け、その後彼女が産んだ娘には何の興味も示そうとはしなかった……。





ある公爵夫人の生涯 - goo 映画


ある公爵夫人の生涯 - goo 映画

















<感想>





キーラ・ナイトレイの、イギリス文芸作品主演というのは何だかほぼ定着という感じすらしてきます。


よく似合っていますよね。


美しい衣装を彼女に着せると、実によく映えるというのもあるのですが、それ以上に彼女の持つ存在感が、そのような主役にふさわしいんです。


主役オーラとでも言うべきなのか。。。 


そして今回は、故ダイアナ妃の祖先につながる人物を演じるとあれば、興味も湧いて来ます。


上流階級の淑女たちの中でも位が高い人物に求められる、ある種のカリスマ性が、彼女にはあります。それがより一層役を引きたてているのかも。これからどんな作品を演じてくれるのかも楽しみになってきました。








18世紀のイギリス。上流階級の女性にとって結婚は「家と家との政略」であり、とても自己の希望などは受け入れられない時代。


ここに出てくるジョージアナもそう。


親の決めた相手と、家の格式をあげるための結婚・・・。 そこには意志など存在しない。そこに行くこと、世継ぎを生むことこそがそのような家に嫁ぐ女性の務めなのだから。


成り行きで決まった配偶者が慈愛に満ちた人ならばよいのだけれど、パートナーである女性の地位は低く、そのような思いやりを持つ男性は当時は上流階級にはめったにいないように想像します。


家を保つこと、勢力を拡大することに必死な男たち。 パートナーなんてもう「道具」そのものですね。


そんなモノ扱い、犬のような扱いを受けた、教養があって誇り高きジョージアナ。 未来を語る男に惹かれても周りは文句は言えないと思うんですけどね。

















ある公爵夫人の生涯


(C) 2008 BY PARAMOUNT VANTAGE, A DIVIDION OF PARAMOUNT PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED.

















このお相手役、一体誰かと思いきや、『マンマ・ミーア』でアマンダ・セイフライドの婚約者スカイを演じたドミニク・クーパー。こうして見ると変わりますね。








豪華絢爛の衣装は圧巻、室内の調度品などもさすがと言うべき凝り方。 故ダイアナ妃にも受け継がれた、当時のファッションリーダー的役割をになうにふさわしい服装です。


ただ、ラストがやや駆け足になってしまい、生涯を終えるまでに至る彼女の心情がやや不足していたように感じました。


諦念を前面に出した人生だったなら、そういうところも盛り込んでいくと、より一層深みが増したのではないでしょうか。








同じ女性として、いろいろと感じるところはありました。 やっぱりああいう結婚生活は耐えがたいものがありますね。 愛人と同居っていうのがまずフツーじゃない(苦笑) ベスは、子どものためと言いつつも実は公爵を好きになっていたのは分かるような展開で、でもジョージアナの置かれた状況にも深く同情して味方する。 ベスを軽蔑していたジョージアナも、気がつくと子どものためにベスと同じことをしているのも皮肉なことですが。


史実はどうなのか、そこまで2人の友情があったのかどうかは疑わしいですが、ベスの存在がジョージアナの支えになったこともまた事実で、ゆえに彼女はベスを必要としたのではないでしょうか。








私たちが実際に見聞きした、故ダイアナ妃に関してのあれこれにもこの話は十分重なります。果たして故ダイアナ妃は、カミラ夫人のことをどう思っていたのかそれは不明ですが、彼女もまた不遇な結婚生活の犠牲者とも言えましょう。 その八方塞がりの中に、自分の生き甲斐や愛を見出そうとした姿勢がすごく好きでした。














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今日の評価 : ★★★☆














   



































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