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「美幸~アンコンディショナルラブ」

2016-05-13 | AKB48関連
「美幸~アンコンディショナルラブ」行ってきました。
大島優子さんご出演ということで、前売は買ってなかったんですが運よくチケット手に入り、行ってみることに。
子役出身・女優志望の優子さんの演技はどのくらいなんだろう?というのがその理由。



 


本多劇場のロビーが花で埋め尽くされてましたね。



日本だけじゃなくて、中国・台湾のファンからもお花があり。さすがです。



二人芝居、ハコも本多劇場ということで、相当な演技力と体力がないと厳しい今回の舞台でしたが、
大島さんはそれらを見事にクリアしてたように感じました。

まず脚本が凄惨。
いじめをテーマにした作品は数多くあれど、実際に見ている方もいじめに遭ったかのような、キリキリとした感情に襲われてしまう。
この切迫感をきちんと出せているところは十分評価できます。
セリフ回し、役者の動き。いじめに遭っている本人役の大島さんと、それを語り舞台上で補助する鈴木さんとのコンビネーションがいい。

舞台装置や演出もシンプル。習字の半紙に書かれた文字を眺めながら、次はどんなエピソードが来るのかと予想する楽しみもあった。
しかもそのエピソード自体もかなりの凄絶さを持っているため、舞台から目が離せなくなっていく。

人なんだから個性を出したい、人とは違う自分でいたい、そう願って当たり前なのにそれが許されない異常なコミュニティがある。
身の周りの社会的な繋がりが、ほぼ学校生活である小中高生にとって、周囲のつまらない嫉妬から自分の可能性を閉ざされてしまうことほど不幸なことはない。
それをはねのけようとするのか、自分が属する社会に迎合していくのか。前者をやる子も確かにいるが、相当な強さがないとできないこと。むしろ後者を選択して、無難な学校生活を送ろうとする子の方が圧倒的に多いのではないだろうか。
SNSもティーンエイジャーでは当たり前になっている現在では、SNSを残酷に無責任に振り回し、他人の人生を台無しにする事件が多いが、その要素も当然含まれてくる。一度ネット上にUPされたら最後、取り消せない画像や評判の醜さ、それに振り回される苦しみ。人格を破壊されてしまう子も当然いるだろう。そして美幸もその1人。

自分が叶えられなかった人生、なりたい自分になれなかった恨み、全てを壊した他人に対して美幸は復讐していく。たとえその人が直接の原因ではないにしても、自分を苛む者に対しては復讐せずにはいられなくなってしまった。
「最大の失敗は恋をしてしまったこと」と回想する美幸だが、人にとって愛情とは生きる根源ともなるもの、そこを破壊されてしまったら何者も信じられなくなってしまう。ついには同じ境遇に落とされた人への共感が歪んだ愛情として残り、同士を守るはずの行動が結果的に過度の依存となっていく。他人から見ればそれはただの迷惑行為なのだけど、美幸にしてみればそれは形を変えた、自分の人生を狂わせた全てへの復讐なのだろう。

ここまで複雑な心理を演じきった大島さん。「元AKBだから・・・」という色眼鏡では最早見れない存在でしょう。
長く難解で感情表現が難しい舞台をよくぞ乗り切ったと思います。
「役が憑いてる」という雰囲気がぴったりなので、舞台終わっての役落としが大変そうな気もしますが・・・。
美幸の心理状態も非常に面白かったので、この舞台、あと何回か観たい気もします。




「美幸~アンコンディショナルラブ」関西テレビサイトはこちら。

作・演出: 鈴木おさむ
音楽: 中田ヤスタカ
出演: 鈴木浩介 、大島優子

鑑賞日時: 2016年5月13日
鑑賞劇場: 本多劇場







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