うわあ。前回記事から3か月経ってます(苦笑)
2017年は真面目にブログしようと思いつつも・・・。
ついつい手軽なスマホで書ける「Filmarks」でメモっぽく書いておしまい!となることが多くてね・・・。
去年はもう、ランキング作ること自体をスルーしてしまいましたが(!)、
今年はちゃんとランキングだけはしたいかなと思います。
そうじゃないとほんとに記憶に残らないので。
劇場鑑賞 劇場公開・旧作・映画祭合わせて、
上半期73本+下半期94本=167本
でした。
2016年より50本近く減ってます。2017年ランクは、洋画邦画全てひっくるめてつけます。
記事はないけど、TwitterとかFilmarksを(あったら)貼っておきます。
次点『ビジランテ』
こういう「日本的な土壌」って、何も田舎に限らず全国、いや世界中に存在してると思うんですよね。
抵抗勢力は裏から潰す。縁故で固める。
反吐が出るような世界を、まんまガチで描きに行った姿勢が好きです。
第10位『散歩する侵略者』
黒沢監督の作品っていつも眠くなってしまうことが多いんですが(!)、これは非常に飽きさせなかった。発想が面白い。
(と思ったら原作がありましたね)
概念があることが当たり前な現世で、それを取り去ったら人はどうなるか?
取り去った先に未来はあるのか? SF的だけど何気に笑えない現実的な部分もあった。
概念にがんじがらめになる一方で、概念なんて知るか!という人がいるのも事実。そのアンバランスさを突いているのがいい。
第9位『オン・ザ・ミルキー・ロード』
クストリッツァ作品はいつも奇想天外、一体何が来るかわかんない面白さが毎回あって好きなんです。
今回も常人では考えつかない展開…
しかしながらそこにあったのは、クストリッツァ流の愛の讃歌でした。
欲望に忠実に、大胆ながらも細やかな愛情を注いで、そして哀愁に満ちたラストも好きでした。
第8位『夜明けの祈り』
「フランス映画祭2017」にて鑑賞。2017年8月公開。
第2次大戦後に限らず、戦乱の混乱期で犠牲になるのは常に一般市民である。
犠牲から逃れようとする人の前に立ちふさがるのは何も悪だけではない。
信仰という、真っ先に尊ばれるべきものであっても、その解釈を誤った時に価値が堕落していく。
一見いい顔をしながら、その実なんの意味もなさない権威は、現在にも多く存在していることを改めて思う。
第7位『エル ELLE』
どこまでも「女であること」を通して行くことができるとこんな結末にもなりかねない。
女であることを最大限見せつつも、標的となったらすぐさま自分を徹底的に守る。
ある意味非難される生き方でもセレブなら、そしてフランスならあり?(苦笑)
そこに、女という「業」を絡めた秀作。語るにふさわしい作品です。
第6位『ベイビー・ドライバー』
「ストーリー」「音楽」「カーアクション」の3点が見事に一体化した作品。
カーアクションだけが先走りすることなく、またテクニックが正確なので、そのマッチングがひたすら心地よかったです。
第5位『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
2回観てますね。今年は上位に来る作品は複数回見ているものが多いです。
過去を持った男が頑なに生きるには、マンチェスターのように、どこかうらぶれた町がふさわしいのかもしれない。
成り行きで世話をすることになった甥っ子に対する厳しすぎる視線は、どうしたらほぐれていくのか。
罪は背負って生きねばならない、しかしながら罪に捕われて周囲すら見えなくなることが贖罪なのか。
大小関わらず、人は罪の意識を持って生きている以上、共存しながらも生きねばならない。ある意味、贖罪だけを考えるよりもはるかに厳しい生き方なのだろう。
第4位『ノクターナル・アニマルズ』
元夫が創作した小説が劇中劇として展開される。
その凄惨な結末に目を覆ってしまう女は、しかしながら、その凄惨さと同じくらいの心の傷を相手に負わせていたことには気が付かない。
些細な心の揺れ、ブレがいつしか大きな溝になっていく。そこまで達する間にどれほどのいさかいがあったのか。
そこを劇中劇でまざまざと見せつけられてしまう。
人が人を傷つけるということは、傷つけた人間の何百倍ものダメージを、傷つけられた人間が追うことになるということ。
獣ののように相手を罵ることの代わりに、もし自分の傷を癒したいならどうすればいいか。
ラストのたたずまいも、その傷の深さを見せてくれている。贖罪を断ること以上の復讐があるだろうか。
深く深く、心を抉られる。
第3位『静かなる叫び』
未体験ゾーン映画祭2017から。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督初期の作品です。1989年12月6日、モントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件がテーマでした。
犯人、被害者、生存者たちのいきさつと、その後をきっちりと描く。
最近の監督の躍進ぶりもいいんですが、でもこれこそ一般公開してほしい・・・。忘れてはいけない事件だからこそ、公開されることで伝わることがある。自分を取り巻く枠組みに呪縛されることの愚かしさを知ってほしいと切に思います。
第2位『パターソン』
これも2回観てますね。
1回だと物足りなくて、また足を運ぼうと思わせてしまう。
私たちの暮らしている日々は、その大半が「何も起こらない毎日」なのかもしれない。
そう思っていても、実は細かい変化は随所にあって、それに気が付かないだけなのかもしれない。
毎日のルーティーンのなかで、どんな変化も見逃さずに、それについて展開を追ってみたり、
自分自身の心の中を追求していくと、こんな映画ができる。
劇中の詩がそうですね。単純なパラグラフからどんどん連想されていく世界。
それは決してありふれたつまらないものではなく、たった1つしかない自分自身だけのもの。
詩的に生きられるということの幸せを噛み締めたい。
胸を張って生きていっていい。そんなパワーをくれた作品でした。
マーヴィンも可愛すぎる!
第1位『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
これは3回観ました。2月に1回、3月に2回。
人としての感覚を狂わせるくらいにキリキリに働くことの異常さに慣れてしまい、
人を人とも思わなくなってしまっていることにすら気が付かない男。
完璧なまでに作られた自分の世界を壊しきっていくことで、
それまで抑えていたもの、封印していた衝動を取り戻していく話でした。
人として、上昇志向の中で生きていると、自分を何もかも完璧に作り上げたくなることがあると思うんですが、
果たしてそれが幸せにつながっていくのか。すっかり取り払ってから、それまで考えたこともなかった志が生まれることがある。
破壊から生まれる再生という視点がたまらなく素敵でした。
・・・・ということでした。
上位3作品はすぐ決まったけど、どういう順位にするかは相当悩んだ。どれも捨てがたかったしね。
描いていることは過酷でも、そこに希望が感じられたり、解釈が普遍的なものが好きなので、どれも見応えありました。
2018年はもっとちゃんとレビューしたいけど・・・。今考えているのは、ここじゃなくて別媒体に移そうかな?ということです。
ブログという書き方が果たして合っているのかどうか。
長文書くには捨てがたいけど、スマートフォン時代の今、他でも試験的に作ってみようかと思っています。
ということでもう年明けちゃいましたが(笑)、またいい映画観ましょう!
<お知らせ>
TB専用の、ミラーブログ作りました。
TBはこちらにお願いします。↓↓↓
http://cucurose.blog.fc2.com/blog-entry-2.html
2017年は真面目にブログしようと思いつつも・・・。
ついつい手軽なスマホで書ける「Filmarks」でメモっぽく書いておしまい!となることが多くてね・・・。
去年はもう、ランキング作ること自体をスルーしてしまいましたが(!)、
今年はちゃんとランキングだけはしたいかなと思います。
そうじゃないとほんとに記憶に残らないので。
劇場鑑賞 劇場公開・旧作・映画祭合わせて、
上半期73本+下半期94本=167本
でした。
2016年より50本近く減ってます。2017年ランクは、洋画邦画全てひっくるめてつけます。
記事はないけど、TwitterとかFilmarksを(あったら)貼っておきます。
次点『ビジランテ』
こういう「日本的な土壌」って、何も田舎に限らず全国、いや世界中に存在してると思うんですよね。
抵抗勢力は裏から潰す。縁故で固める。
反吐が出るような世界を、まんまガチで描きに行った姿勢が好きです。
第10位『散歩する侵略者』
黒沢監督の作品っていつも眠くなってしまうことが多いんですが(!)、これは非常に飽きさせなかった。発想が面白い。
(と思ったら原作がありましたね)
概念があることが当たり前な現世で、それを取り去ったら人はどうなるか?
取り去った先に未来はあるのか? SF的だけど何気に笑えない現実的な部分もあった。
概念にがんじがらめになる一方で、概念なんて知るか!という人がいるのも事実。そのアンバランスさを突いているのがいい。
第9位『オン・ザ・ミルキー・ロード』
クストリッツァ作品はいつも奇想天外、一体何が来るかわかんない面白さが毎回あって好きなんです。
今回も常人では考えつかない展開…
しかしながらそこにあったのは、クストリッツァ流の愛の讃歌でした。
欲望に忠実に、大胆ながらも細やかな愛情を注いで、そして哀愁に満ちたラストも好きでした。
第8位『夜明けの祈り』
「フランス映画祭2017」にて鑑賞。2017年8月公開。
第2次大戦後に限らず、戦乱の混乱期で犠牲になるのは常に一般市民である。
犠牲から逃れようとする人の前に立ちふさがるのは何も悪だけではない。
信仰という、真っ先に尊ばれるべきものであっても、その解釈を誤った時に価値が堕落していく。
一見いい顔をしながら、その実なんの意味もなさない権威は、現在にも多く存在していることを改めて思う。
第7位『エル ELLE』
どこまでも「女であること」を通して行くことができるとこんな結末にもなりかねない。
女であることを最大限見せつつも、標的となったらすぐさま自分を徹底的に守る。
ある意味非難される生き方でもセレブなら、そしてフランスならあり?(苦笑)
そこに、女という「業」を絡めた秀作。語るにふさわしい作品です。
第6位『ベイビー・ドライバー』
「ストーリー」「音楽」「カーアクション」の3点が見事に一体化した作品。
カーアクションだけが先走りすることなく、またテクニックが正確なので、そのマッチングがひたすら心地よかったです。
第5位『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
2回観てますね。今年は上位に来る作品は複数回見ているものが多いです。
過去を持った男が頑なに生きるには、マンチェスターのように、どこかうらぶれた町がふさわしいのかもしれない。
成り行きで世話をすることになった甥っ子に対する厳しすぎる視線は、どうしたらほぐれていくのか。
罪は背負って生きねばならない、しかしながら罪に捕われて周囲すら見えなくなることが贖罪なのか。
大小関わらず、人は罪の意識を持って生きている以上、共存しながらも生きねばならない。ある意味、贖罪だけを考えるよりもはるかに厳しい生き方なのだろう。
第4位『ノクターナル・アニマルズ』
元夫が創作した小説が劇中劇として展開される。
その凄惨な結末に目を覆ってしまう女は、しかしながら、その凄惨さと同じくらいの心の傷を相手に負わせていたことには気が付かない。
些細な心の揺れ、ブレがいつしか大きな溝になっていく。そこまで達する間にどれほどのいさかいがあったのか。
そこを劇中劇でまざまざと見せつけられてしまう。
人が人を傷つけるということは、傷つけた人間の何百倍ものダメージを、傷つけられた人間が追うことになるということ。
獣ののように相手を罵ることの代わりに、もし自分の傷を癒したいならどうすればいいか。
ラストのたたずまいも、その傷の深さを見せてくれている。贖罪を断ること以上の復讐があるだろうか。
深く深く、心を抉られる。
第3位『静かなる叫び』
未体験ゾーン映画祭2017から。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督初期の作品です。1989年12月6日、モントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件がテーマでした。
犯人、被害者、生存者たちのいきさつと、その後をきっちりと描く。
最近の監督の躍進ぶりもいいんですが、でもこれこそ一般公開してほしい・・・。忘れてはいけない事件だからこそ、公開されることで伝わることがある。自分を取り巻く枠組みに呪縛されることの愚かしさを知ってほしいと切に思います。
第2位『パターソン』
これも2回観てますね。
1回だと物足りなくて、また足を運ぼうと思わせてしまう。
私たちの暮らしている日々は、その大半が「何も起こらない毎日」なのかもしれない。
そう思っていても、実は細かい変化は随所にあって、それに気が付かないだけなのかもしれない。
毎日のルーティーンのなかで、どんな変化も見逃さずに、それについて展開を追ってみたり、
自分自身の心の中を追求していくと、こんな映画ができる。
劇中の詩がそうですね。単純なパラグラフからどんどん連想されていく世界。
それは決してありふれたつまらないものではなく、たった1つしかない自分自身だけのもの。
詩的に生きられるということの幸せを噛み締めたい。
胸を張って生きていっていい。そんなパワーをくれた作品でした。
マーヴィンも可愛すぎる!
第1位『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
これは3回観ました。2月に1回、3月に2回。
人としての感覚を狂わせるくらいにキリキリに働くことの異常さに慣れてしまい、
人を人とも思わなくなってしまっていることにすら気が付かない男。
完璧なまでに作られた自分の世界を壊しきっていくことで、
それまで抑えていたもの、封印していた衝動を取り戻していく話でした。
人として、上昇志向の中で生きていると、自分を何もかも完璧に作り上げたくなることがあると思うんですが、
果たしてそれが幸せにつながっていくのか。すっかり取り払ってから、それまで考えたこともなかった志が生まれることがある。
破壊から生まれる再生という視点がたまらなく素敵でした。
・・・・ということでした。
上位3作品はすぐ決まったけど、どういう順位にするかは相当悩んだ。どれも捨てがたかったしね。
描いていることは過酷でも、そこに希望が感じられたり、解釈が普遍的なものが好きなので、どれも見応えありました。
2018年はもっとちゃんとレビューしたいけど・・・。今考えているのは、ここじゃなくて別媒体に移そうかな?ということです。
ブログという書き方が果たして合っているのかどうか。
長文書くには捨てがたいけど、スマートフォン時代の今、他でも試験的に作ってみようかと思っています。
ということでもう年明けちゃいましたが(笑)、またいい映画観ましょう!
<お知らせ>
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TBはこちらにお願いします。↓↓↓
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俺のとよく2本もかぶったねえ(^_-)-☆
(半分の5本は観てない)
「静かなる叫び」はどうしても予定が合わなくて観られなくて残念でした。
今年は200アップを目指します。
参考にしてDVDで観てみたいと思います!
鑑賞数が50本も減って167本はさすがです!!!!
目標はありませんが少しでも多くの映画を、今年は遠征していろいろ観たいと思います。
SNS関係ではお世話になってます、今年もどうぞよろしくお願いいたしますー。
ちょっとでも寝ちゃうと書けなくなるので万全の状態で見ようとしてるんだけどやはり仕事してると本数見るのが難しいなー
パターソン、途中少し寝ちゃったんだけど。笑私は苦手でした、、、
roseさん観るのも頑張ってるよね。書ききれなくて当然、
書かないと
面倒になってどんどん日々あっという間だよね
今年もよろしくお願いしまーす!!
みのがした!って映画結構あったので、あーーーって思いながらみておりました。
パターソンも無理してでもいけばよかった。。。って思いメモしております。
ブログのあり方って考えますよね~
でもm私はSNSでもブログでも、roseさんのレビューかなり参考にさせてもらってますので続けてほしいファンの一人です!
今年もどうぞよろしくお願いいたしますー。
2本かぶったってすごいじゃんw
『静かなる叫び』は、『メッセージ』よりもはるかにメッセージ性があったぞ~
観てほしいですね。
年に3回くらい観るなら、会費1000円は無駄じゃないと思いますよ。
火・金は1,000円、水レディース1,100円、その他の曜日はいつでも1,300円だから。
ここに挙げた作品どれも好きです。
観て下さい!
眠くなっちゃうのは同じく(苦笑)
でも詩とか、詩人との絡みがよかったなあ。
まっつぁんにも全開って言われたけど(笑)、
まあそんなもんでいいかなって思う。
今年もよろしくねー!
アプリに移行しちゃってる。
でも長文なんで、捨てがたいんです。
何かと並行して、ブログは続けようかなとは思ってます。
今年もよろしくねー!
私とベストテンでかぶったのが「ベイビードライバー」だけですね。
昨年のTIFFは、前半が天候不順と体調不良で殆ど見に行けなかったのです。
後半、がんばって何とか11本見ました。
また何か面白そうな作品があったら教えてください。
今年もよろしくお願いします。
試写会ほぼなしで167本はさすがですね!
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』は試写会当たってたのに行けなかったんです。
WOWOWで放送したら見てみます!!
たしかにブログってもう時代遅れなのかもしれないですね。
自分は備忘録として書いているので、今後も出来る限り続けようとは思っていますが、どうなることやら(笑)
本年もよろしくお願いいたします。