

皆様こんにちは。
以前にラボ便りで「胚の凍結保存方法」について
お話し致しました。
精子や胚は理論上、
液体窒素の中では半永久的に保存することが可能です。
当院では、凍結期間を最長5年間とし、
一年毎の更新手続きをお願いしております。
液体窒素の温度は-196℃ですが、
それ以上(-195℃以上)になると蒸発してしまいます。
たとえば、水は99℃までは水という液体でいますが、
100℃になると水蒸気として蒸発していきます。
つまり液体窒素は空気中ではどんどん蒸発していきます。
凍結保存タンクは魔法瓶のように、
周りが真空状態になっており、中の温度を低温に保っていますが
精子や胚の取り出し口部分は真空ではないため、
そこから液体窒素が常に蒸発しています。
そのため、定期的に液体窒素の補充が必要です。
また、保存可能な数も限られていますので、
一年毎に凍結を延長するか、廃棄をするかのご連絡と
延長の際は更新の手続きをお願い致します。
当院から凍結延長有無のご連絡はおこなっておりませんので、
凍結期限が切れる前に皆様からのご連絡をお願い致します。
万が一期限が切れてもご連絡を頂けない場合は、
同意書にも明記してありますように廃棄となってしまいます。
2012年も早くも半年が過ぎました。
忙しい毎日だと思いますが、風邪などひかぬよう
体調管理にお気を付け下さい。



