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ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧2 仲地 礼亜(沖縄大)投手

2023-11-21 11:15:37 | 状況説明

仲地 礼亜(中日1位)投手 (沖縄大出身)

蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)

 

春先みた時は、正直本会議でも指名ボーダークラスとの評価をしていました。秋口になりボールの勢いに上積みが出てきて、中位(3位~5位)ぐらいならばとは思いましたが、まさかの中日の公言1位となりました。そんな独自色の強かった彼の一年目は、一軍で 9試合 2勝5敗 防 4.98 といった内容で即戦力というよりも、素材の良さを印象付けた感じでの一年目でした。一方二軍でも、4勝2敗 防 3.85 と、ドラフト1位の投手としては、際立つものはありませんでした。

もう少し一軍成績を細かくみてみると、43回1/3イニングで、被安打は41本。被安打率は、94.6% とやや高めです。被安打率の一軍での目安は、90%以下ぐらいなので、その点まだコントロールや投球術など、課題があったことが伺われます。また四死球は26個あり、四死球率は 60.0% と多め。この四死球の多さも、失点の多さに繋がっている可能性があります。四死球率の目安は、一軍なら40%以内、三振が多く取れる選手でも40%台には収めておきたいところです。奪三振は37個であり、1イニングあたり 0.85個 。基準は、先発ならば 0.8個以上、リリーフならば0.9個以上ということで、先発の基準は満たしています。実際投球を見ていても、ボールの威力そのものは悪く有りませんでした。防御率は、先発ならば 3.50以内、リリーフならば2点台が信頼できる投手だと判断しますが、まだまだ4点台ということで、この辺は戦力というよりも、期待込みでの起用だったことが伺えます。

こと、並のルーキーであれば、こんなものかとは思います。しかし、ドラ1の指名であり、まして将来性で魅了するというよりも、どちらかというと現時点での総合力の高さで勝負するタイプ。それだけに、上積みがどの程度2年目以降あるのかといった部分かと思います。まさに2年目は勝負の年になりそうですが、ことルーキーイヤーとしては、可も不可もなしといった感じでしょうか。

蔵の印象:△ (ドラ1としてはファームは圧倒したかった)

 

コメント
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