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ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧9 イヒネ・イツア(誉3年)遊撃手

2023-11-29 13:35:26 | 状況説明

イヒネ・イツア(ソフトバンク1位)遊撃 (誉出身)

蔵の入団前評価:☆☆☆(上位指名級)

 

今までの日本のアマチュア球界にはいなかったようなショートで、一体将来どのような選手になるのか想像もできない選手でした。普段の脚力は平凡なのですが、長打を放った時のベースランニングや三塁到達タイムは非凡。瞬時の反射や球際での強さなどにも天性なものがありながら、送球は不安な部分がありました。打撃も、下級生の時はなぜアレで打てるのか?といった感じの選手だったのですが、上級生になってからは、スイング軌道に癖がなく、受け止める下半身もしっかり止まって、なぜ打てるのが理解できる打撃をするようになっていました。あとは、プロに混ぜた時に、どのような化学反応が起きるのかみてみたいと思わせてくれる選手でした。

そんなイヒネ選手の一年目は、一軍でも二軍でも出場無し。ソフトバンクの非公式戦の記録で、ようやく姿を魅せます。22試合(47打数) 2本 6点 6盗 打率.234厘 という成績でした。ほとんど体力づくり・基礎構築の一年だったとおもうのですが、22試合・47打数はかなり実戦経験としては少なめです。これは、途中で怪我などがあったのも、大きく影響したのかもしれません。逆にこの試合数で6盗塁は多めです。もう少し詳しく見てみると、三振は47打数で17個あり、三振比率は 36.2% と極めて高いです。いつも言っているように、もし二軍での出場を増やしたいのならば、長打力があるタイプだとしても、これを25%以内にはおさえたいところ。それだけボールだと思って見逃した球がストライクにカウントされたとか、打てると思って振った球がバットに当たらなかったという、根本的なミート力に関わってきます。四死球は8個で、四死球率は17.2% と極めて高いです。これは、しっかりボールを見極められていたということで、ボール自体が見えていなかったということは無さそう。目安は10%以上であり、15%を越えているとかなり優秀です。

ここから言えるのは、ボール自体は見えていたものの、ボールを捉えるだけの技術が足りなかったということなのだと思います。打率.234厘も、一概には言えませんが、二軍とは5分程度は違うところでの試合だったと考えられるので、ファームに出続けていても1割台だったことが想像できます。来季はもっと二軍の試合にも出場する機会が増えそうですが、どのように絡んでくるのか? 今後の活躍が気になるところです。ある程度想像はできていましたが、それ以上に粗かったなというのが本音の部分であり、数字以上に経験を積めなかったのは残念でした。

蔵の印象:✕ (もう少し経験を積みたかった)

 

コメント
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