浅野 翔吾(巨人1位)外野 (高松商出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆(上位指名級)
春季大会で見た時は調子も悪く下位指名ぐらいだと思ったのですが、夏の香川大会の注目される第一打席で本塁打。さらに、甲子園でも3本のホームランを放つなど、期待される中でキッチリ結果を残すといった部分では素晴らしいものを持っていました。天性のスラッガーといった感じではありませんが、守備力・走力も水準のものがあり、しいて言えば送球に不安があるぐらいで、超高校級の右打者であったのは間違い有りません。ドラフトでも、阪神との抽選の末、巨人が獲得した選手でした。
そんな浅野選手の一年目は、高卒ルーキーながら、一軍で 24試合(40打数) 1本 2点 0盗(2失) 打率.250厘 と、好い経験ができたのではないのでしょうか。また 二軍でも、77試合(237打数) 7本 27点 6盗(2失) 打率.262厘 の数字を残しました。一二軍含めて 101試合277打数 を無事経験できたのも大きかったかと。高卒の2軍の打率の目安は、2割以上。それどころか、大卒ルーキーの目安である打率2割5分をも越えます。7本のホームランを放つなど、長打力の片鱗も示しました。6盗塁を決めて2回の失敗、64試合で失策2個と、走塁でも守備でも合格ラインかと思います。相変わらず、スローイングでは少し怪しい場面が見られました。こと、この数字だけ見れば、次代の巨人の主力として期待できる、プロスペクト呼べる内容だったと評価できます。
もう少し詳しくみてみると、237打数で50三振。三振比率は、21.1%と、一軍を意識するのであれば、これを20%以下ぐらいにしたいところです。それだけボールだと見逃したボールがストライクと判定されたり、当たると思った球がバットの当たらなかった可能性があるからです。それでも、長打を売りにする選手で、高卒ルーキーであれば破格の数字だとも言えます。また四死球は24個であり、四死球率も 10.1% と、基準である10%以上を記録。ボールもある程度見えていたようです。
そういった意味では、高卒ルーキーながら、あと少し上背があれば、一軍に定着してもおかしくないところまで来ています。来年は、一軍のレギュラー候補として抜擢されても不思議ではない。そんなところまで、来ているのではないのでしょうか。こと高卒ルーキーとしては、破格の一年目だったと言えます。
蔵の評価:◎ (一軍定着も見えてくるほど)