木々の葉が赤や黄色に染まり始めた頃、出雲大社にお参りした帰り道、島根県安来市にある足立美術館を訪れた。横山大観を始め、多くの近代日本画のコレクションで知られているが、それはさておき、何といってもこの美術館の庭園は圧巻であった。アメリカの庭園専門誌「Journal of Japanese Gardening 」が毎年選ぶ日本の庭ランキングで、連続8年日本一の座を占めているのが頷ける。
創設者は足立全康氏。「庭園もまた一幅の絵画である」という信念を持ち、生涯庭づくりに心血を注ぎ、その言葉通り、建物の窓枠を額縁に見立てて庭を眺め、四季の移ろいを楽しめるところが何か所もある。
このシンと静まりかえった風景、誰もが息をのむ風景。これらはすべて、この美術館に関わっている人たち全てによる徹底した手入れによるものだそうだ。その心意気と行動力には皆が脱帽する。
「庭は生きた絵画」と言われるように、自然の山々を借景とした枯山水庭はまさに息づいていた。枯れていながら生きているというのも不思議な気がするが、幾何学模様のように整頓された西洋の庭園と違い、日本庭園は生きている。自然と対峙し、それを治めるのを旨とする西洋哲学に対し、自然と共生し自然の中で生きていこうとする日本人の考え方が庭づくりに良く表れていると思う。なにはともあれ、一度は訪れる価値のある庭である。
創設者は足立全康氏。「庭園もまた一幅の絵画である」という信念を持ち、生涯庭づくりに心血を注ぎ、その言葉通り、建物の窓枠を額縁に見立てて庭を眺め、四季の移ろいを楽しめるところが何か所もある。
このシンと静まりかえった風景、誰もが息をのむ風景。これらはすべて、この美術館に関わっている人たち全てによる徹底した手入れによるものだそうだ。その心意気と行動力には皆が脱帽する。
「庭は生きた絵画」と言われるように、自然の山々を借景とした枯山水庭はまさに息づいていた。枯れていながら生きているというのも不思議な気がするが、幾何学模様のように整頓された西洋の庭園と違い、日本庭園は生きている。自然と対峙し、それを治めるのを旨とする西洋哲学に対し、自然と共生し自然の中で生きていこうとする日本人の考え方が庭づくりに良く表れていると思う。なにはともあれ、一度は訪れる価値のある庭である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます