こもれび

悩み多き毎日。ストレス多き人生。でも、前向きに生きていきたい。だから、自然体で・・・

白馬岳縦走

2024年09月24日 | Weblog

白馬岳を縦走し、念願の鑓温泉に浸かってきました。栂池高原から入山し、1日目は白馬大池山荘宿泊。整ったとても気持ちのいい小屋でした。登ってくるときは曇り空でしたが、夕方から晴れ、気持ちのいい夕焼けと満天の星空を堪能しました。

2日目は朝から快晴。登るにつれて、宿泊した山荘と大池がとてもきれいに見えました。

でも、だんだんと雲行が怪しくなり、とうとうガスガス。


白馬山頂では真っ白でしたが、雷鳥が出迎えてくれました。今回の山行では、雷鳥10羽とホシガラスにもたくさん出会いました。♪~

白馬山荘に宿泊した日は、私の誕生日。なので、特別にツインベットルームを予約し、ゆっくりのんびりしました。なんと、サプライズで山荘からお誕生日ケーキをご馳走になりました。

さて、3日目。いよいよ念願の鑓温泉小屋での宿泊です。内湯は女性専用。外湯は混浴。この温泉目当てで、若いご夫婦が泊まりに来ていました。夜の7時半から8時半までは入れ替わり、外湯が女性専用になります。内湯は乳白色の温泉だったのに、外湯は透明な湯でした。両方ともとっても気持ちいい。この外湯からは朝陽が眺められるということで、ご来光温泉としても有名だそうです。

4日目は、鑓温泉からのんびり下山しました。今年は、白馬大雪渓が通行止めになっているため、長距離の縦走になりましたので、ヘロヘロにつかれましたが、なかなか充実の山旅でした。下界ではまだまだ、35度、36度の暑さが続いていましたが、さすがに3000メートル近くになると、山はもう秋。あと2、3ヶ月もすると、また雪に覆われるのでしょう。そして、山の本当の静けさが戻ってくるのです。


Labor Shortages

2024年09月05日 | Weblog

The labor shortage is causing a lot of problems in many sectors around the world these days. For example, the Japanese labor market is shrinking due to the low fertility rate. To make up for the shortage, the country is accepting many foreign workers. Most of them are fine or even excellent, but sometimes I have uncomfortable experiences with those workers from abroad. Recently, I asked our accountant company about a tax payment because the due date was over. They said the document was sent to us, but we had not received it. They scrutinized their process for sending us the statement of payment and found out one of their foreign workers had mailed it to the wrong place. If she was a Japanese, this would not have happened, I suppose, because this was a very small mistake. The biggest reason for this, I think, is the difference in business practices between Japanese and her own cultures. I’ve had similar annoying experiences several times before.  To avoid these small but bitter misunderstandings, supervisors of foreign workers should teach them more carefully, keeping it in mind that they have different business practices or ways of thinking.  Then both workers from offshore and Japan would be much happier.  

大山 絵とうろう祭り

2024年08月16日 | Weblog

昼間しか訪れたことのない大山だったが、とうろう祭りがあるというので行ってみた。なかなかの力作もあり、小学生の作品もあり、バラエティに富んでいた。


大山阿夫利神社からの夜景も眺められ、やはり下界よりはずっと涼しい。


江戸の庶民の信仰と行楽の地であった大山。身を清め、巨大な木太刀を担いで登ってきた先人たちに思いをはせた。「大山詣り」の参拝者は同業者や町内会で「講」と呼ばれるグループを結成して積み立てをし、お参りに来たそうな。帰りは江の島観光をしてから江戸に戻るというのも、江戸っ子らしい遊び上手。


私も、いろいろとお願い事をしてから、大山を後にしました。



一切経山

2024年08月16日 | Weblog

以前から行きたかった福島県にある一切経山に行ってきた。頂上から眺めた「魔女の瞳」は、とても魅惑的。万人を魅了してやまない。通常は浄土平からビストンなのだが、今回は高湯温泉まで縦走。登りは問題ないが、高湯温泉までの道はなかなかの悪路で長い。でも、途中で出会った愉快な若者から、「慶応大学の山小屋に寄っておいしいコーヒーを楽しんでって~」と声を掛けられチョット寄り道。素敵なカップでおいしいコーヒー。ベンチの傍には、清水が湧き出ていて冷たい。ここで昼食をとり、英気を養って下山を再開した。

一切経山を麓から眺めるとこんな山容。一切経(釈迦の教説とかかわる、経・律・論の三蔵その他注釈書を含む経典の総称で、大蔵経ともいう。)を山頂に埋めたという言い伝えから、この名前が付いた山だそうだ。

この吾妻小舎に宿泊。下界は36度と超暑いというのに、ここでは夜、布団をかけて寝た。朝、周りを散歩した時、鳥の声と緑の世界に歓迎されて、とても癒された気分。近くには手入れの行き届いたキャンプ場があり、こんな所なら一人キャンプもいいなと思う。

前日は吾妻小富士に登ったが、風が強すぎて御鉢巡りは断念した。

その代わり、鎌沼を一周し湿原の雰囲気を楽しんだ。

下山後は、高湯温泉で汗を流したが、これまた、素晴らしい温泉。乳白色でお肌に優しい。石鹸などはなかったが、入浴料が250円というのにも驚いた。また、来てみたいな一切経山。次は東吾妻山にも足を延ばしたい。






歌われなかった海賊へ

2024年06月29日 | Weblog

読書メモ
タイトル:歌われなかった海賊へ
作者:逢坂冬馬
出版社:早川書房

第二次世界大戦末期のドイツ。ナチの体制に疑問を持った若者4人が、体制を打ち倒すというような高邁な思想のためではなく、ただ自分たちの好きなように生きたいという理由で反体制的な行動をとるようになる。国策で禁じられている徒歩旅行を実行していく中で、その若者たちは山の奥に設置された強制収容所を発見する。そして、ある計画を実行するのだが、一般の人々は、そこに収容所があることを知りつつも冷淡な態度をとる。普通の善良な市民たちがである。この辺の人々の心情が手に取るように描けていると思う。

作品は現代から始まるのだが、一気に1944年にジャンプ。このプロットの構成がなかなか興味深い。そして扱っている問題は、今の時代にも通じるものだ。民族、ジェンダー、LGBTQ等をどう乗り越えていくのか。

逢坂冬馬のデビュー作「同志少女よ、敵を撃て」は、ページを繰る手ももどかしいほど衝撃的な作品であった。その冬馬の作品ということで手に取ってみた。やはり、一気に読んでしまった。おかげで翌日は寝不足~~

「歌われなかった海賊へ、歌わなかった住人より」

歩け~歩け~

2024年06月13日 | Weblog

歩くのが好きだ。シンプルに、歩くのが好きだ。頂上を踏まなくでも構わない。素晴らしい景色が見られなくても大丈夫。歩くことそのものが好きだから。

百名山を目指して山に登る人がいる。それはそれでいい。その人なりの登山の目標なのだろうから。私はピークを踏まなくても一向にかまわない。森の中を山の中を歩ければ、それが幸せ。お天気がよくて最高の景色が眺められれば、それは儲けもの。ラッキーだ。でも、景色がなくとも、森の木々たちの中を歩くだけで満足できる。風の音に耳を澄まし、鳥たちと会話し、山道に咲く名も知らない花々に心が癒される。静かに一人で歩くのがいい。仲間と歩くのも、それはそれで楽しいが、少し姦しい。田淵行男や串田孫一の山のエッセイに感化されたせいかもしれない。一人静かに山の懐に抱かれるのがいい。本当の山歩きの楽しみは、無心に歩くことではないだろうか。

昔、編み物に凝ったことがあった。産まれてくる子供のためにケープを編んだり、夫のセーターを編んだり。出来上がった時の喜びはとても大きく、充実感もあった。その時、友人に編み物が大好きな人がいた。彼女は編むこと自体が楽しくて、一目一目と編んでいくのが喜びだと言った。当然、作品は溜まっていくので、それを適当な人にあげてしまう。当時の私は、誰が着るのかわからないセーターを編む気にはなれなかった。子供が、夫が着るから一生懸命に編んだ。

今の私は、彼女の気持ちがよくわかる。ただただ、編むのが好きだった彼女。ただただ、歩くのが好きな私。槍ヶ岳に登った、次は穂高だと思う人たちの気持ちは、子供のセーターの次は夫のセーターだ、と思ったのと同じ気がする。目標は大事。でも、ただ好き!というのは、やっぱりいい。

5月は新緑が本当に心を打つ季節。でも、私はまるまる1ヶ月、自宅入院だった。帯状疱疹が長引いて、ほとんど何もできずに5月が終わってしまった。右脚の坐骨神経に沿って発症したため、今でもまだ、右脚に違和感がある。今月いっぱいは我慢、我慢。晴れて、森の中を思いっきり歩ける日が早く来ますように!


千葉の鋸山 初登り

2024年01月13日 | Weblog

千葉の鋸山に行ってきました。小学校の遠足以来。初心者向けの山だよね~と思って、大人になってからは行ったことがありませんでした。ところがどっこいなかなか面白い山です。



関東ふれあいの道を登るにつれ、次々に現れる凄い景色。


ラピュタの壁に見惚れながら、最後の地獄の石階段を登るとご褒美が待っていました。地球の丸さが感じられる展望台! ただただ見とれていました。



帰路は産業遺産の車力道。「車力」とは、男たちが切り出した80キロほどの石を、荷車で麓まで運んだ女たちのこと。この車力たちが通った道が車力道です。女性たちは、1日に3往復もして240キロの石を運んだんですって。この石は横浜港の護岸用石材としても使われていたそうな。採石作業は1980年代まで行われていたようです。


フェリーを使うとここ横浜からも近い。また行きたいなぁ。


その年になって知る思い

2023年08月18日 | Weblog

私が40代の頃、何人かでお茶を飲みながら、たわいもない話をしていました。その中に、某大学で社会学を教えていた70代の教授がおられました。曰く、「一日の終わりに、美味しいつまみで美味しいお酒がのめれば、僕は幸せです。」まだ若かった私は、それを聞いて、「なんとつまらない人生なんだろう」と思ったことを覚えています。

昨晩、暑い一日を終えて、夕飯の時に冷たいビールとお気に入りのおつまみを頬張りつつ、ふとあの時のことを思い出しました。もうすぐ70になろうとする今の私には、あの時の教授の気持ちがわかるような気がしました。

その年にならないと分からないことはたくさんあるのだなと改めて思います。

夜ともなるとコオロギが鳴きだし、森に行けばヒグラシが夏の終わりをつげています。猛暑の夏も秋に向かって歩き出したようです。季節が移ろい、人生もまた。。。。。


美術館巡り

2023年08月17日 | Weblog

東京都美術館でマティス展が開催されているというので、上野まで出かけた。個人的には、印象派以降の絵画にはあまり興味がないので、パスしようと思っていたが、友人がとても良かったというので、出かけてみる気になった。



マティスは「強烈な色彩によって美術史に大きな影響を与えたフォービズム(野獣派)の中心的な存在として活動したのち、絵画の改革者として、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちの探求に捧げました。」とある。確かに巨匠なのだろうが、ぐるりと一回りして1時間ぐらいで切り上げた。

その足で、日本橋高島屋で開催されている「高野光正コレクション・発見された日本の風景」を観に行った。これがとても素晴らしかった。今まで見たこともない絵がずらりと勢ぞろいしていた。作者の名前もほとんど初めて知った。それもそのはず、ほとんどの作品は専門家にとっても、その存在が明らかになったのは、つい最近の事なのだそうだ。

高野光正は、半生をかけて海外でこれらの絵を収集し、日本に持ち帰ったそうだ。そのほとんどは、明治のころの風景や人々の姿で、日本人画家のみならず、当時、日本を訪れた外国人画家たちの手によるものもたくさん含まれている。中でも幻の画家と言われていて、どのような人物かわからなかった「J. Kasagi」の作品が11点展示されていて、これが圧巻だった。高野氏は、絵に惹かれて収集したものの、J. Kasagi については何もわからなかった。その後、電話帳片手に笠木姓の家に、片っ端から連絡を取り子孫を探し当てたと言われている。

私が入場しようとした時、ちょうどギャラリートークが始まる時間で、京都国立近代美術館主任研究員の梶岡氏の興味深いお話が聞けたのもラッキーだった。

日本橋を後にして、今度は有楽町。私の大好きな出光美術館で、「しりとり日本美術」というのが開催されていることを知り、訪ねてみた。酒井抱一の風神雷神図屏風から始まり、葛飾北斎の春秋二美人図等、「ふたつでひとつ」というテーマが見ごたえがあった。俵屋宗達伝の龍虎図やら小杉放菴の梅花小禽なども良かった。他にもテーマがあったが、個人的には「ふたつでひとつ」の章で満足した。

暑い暑い毎日だが、寒いくらいの美術館で1日中、楽しい時間が過ごせた。♪~




日本人のための憲法原論 by 小室直樹

2023年08月10日 | Weblog

タイトルを見た時に、三歩後ずさりした。でも、音訳の依頼を受けているので断ることもできず、声を出して読み始めた。目の不自由な方のために図書館でボランティアをしているためだ。ところがどうだろう。読み始めたら面白い! 1度ではもちろん読み切れないが、続きは別のボランティアさんが読むことになる。

そこで帰宅して早速、図書館に予約をし、自分で最初から読み始めた。500ページ近くある大作だが、講義形式をとっていて、学生との対話で話が進む。そのため難しい内容もとても分かりやすい。

憲法は誰のために書かれた法律か? 決して国民のために書かれたものではない。では、刑法はどうだろう。刑法に違反できるのは、裁判官だけである。つまり、刑法は裁判官に対する命令書ということになる。目から鱗のオンパレードだ。

また、ヨーロッパに端を発した民主主義や資本主義が、なぜ、中東諸国や中国、アジアでなかなか根付かないかもよく理解できる。そして、現在の日本国憲法も民主主義も死んでいる! 

中世から現代までの歴史をざっくりと紐解きながらの講義は、大変興味深かった。学生の頃にこのような講義を受けていたら、もっと勉強に身が入ったのではとつくづく思う。(自分の不勉強を他人のせいにしてはいけないね。。。)

「教科書が教えない民主主義と憲法」実に興味深い講義でした!