JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

ガチバーン映画祭の続き

2021年11月29日 00時03分56秒 | 映画/ビデオ/テレビ
そういやガチバーン映画祭の続き(21日)を書いていませんでした。

会場は京都みなみ会館。この日の2本のテーマは「放射能で巨大化した昆虫」です。1本目がイナゴで2本目がスズメバチ。イナゴは農業試験場の放射線、スズメバチはロケット試験の失敗による宇宙放射線の影響でデカくなります。

イナゴは羽根をむしった実物のイナゴを使っているからリアルそのものです。ビルの写真の上にイナゴを這わせる伝説のシーンもしかと観ることができました。スズメバチの方は人形を使ったストップモーションなんですが、その造形がなかなかアレで、鼻の孔から鼻毛が出ていてちょっとマヌケ。でもそれが「単に昆虫が巨大化しただけではない、怪物」という感じがして、個性があって面白かったです。巨大昆虫独特の「感情が感じられないがゆえの怖さ」を堪能するなら前者かな。つーかこいつらデカすぎるし、外骨格強すぎなんだよ。マシンガンで撃ってもびくともしない。その割にイナゴは終盤のシカゴのビルシーンで主人公たちにライフルで撃ち殺されまくっていたけど。でも、このご都合主義がB級映画の魅力なんだよな。

というか、土日で観た4本はB級映画というよりも「低予算映画」ですね。思ったより作りがしっかりしていたんですよ。俺は以前ブログでも紹介した「尻怪獣アスラ」とか「スネークトレイン」並みのクソ映画を想像していたんですが、さすが公開後60年以上経っても生き残っている映画は違うな、と。イナゴの「怪物を殲滅するために大都市を核攻撃する可能性」というプロットは「シン・ゴジラ」などにも引き継がれていますからね。なんだかんだで後世に与えた影響は小さくないんだと思いましたよ。「ハッハッハ、クソすぎ!最高!」ってな感じの上映会だと思っていたら、時々笑いはあったものの、結構真面目な雰囲気で皆さん観ていました。ちなみに俺が一番笑えたのは、スズメバチの映画で原住民がたくさん出てくるところ。人数多すぎ!部族というか土人(今となっては差別用語か)が出てくるとテンション上がるよね。

しかしイナゴもスズメバチも、最後はもっと盛大にやってほしかったなぁ。イナゴは音波で湖(シカゴだからミシガン湖か)におびき寄せられて溺死するんですが、あっさり終わっちゃったんですよね。溺死シーンを延々3分くらい流してくれたら見ごたえがあったのですが。またスズメバチの方は噴火に巻き込まれて全滅するんですが、「我々にできないことを火山がやってくれた」という脱力感満載の適当なセリフで片づけられるんです。そこをもっとわざとらしく掘り下げてくれれば嬉しかった。まあ60年前に作られた既存の映画に今更注文しても仕方がないことなんですけど(笑)。ちなみに尻怪獣アスラでは上記の「イナゴのビルの写真登り」のオマージュで「尻のビル画像登り」が出てきたりしますので、興味のある方はぜひ。


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