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空想科学ロケット旅行

Let's Go Swanky Street, Singing The Kids Are Alright!

ロックの初期衝動と大人のロック

2010-10-20 13:18:17 | 日々のうたかた
※なんだかぜんぜんまとまっていないけど、ふと思いつき、結構大事なことなような気がしたので、自分メモ用にポストしておく。


最近すっかりはまっているトラベラーズノート。先日そのスタッフブログにコメントしたらお返事をいただいた。

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http://www.midori-japan.co.jp/tr/blog/2010/10/1969.html

「69」ずいぶんと昔に読みました。小難しくなっちゃった村上龍の作品ですが、これはスカッとおもしろく読め、まさに「青春の初期衝動=Rock」なエネルギーに溢れているなあ、と思った記憶があります。

年を取ると、かえってそういう初期衝動みたいなものが大切なんじゃないかと最近思ってます。

旅も、初めての海外旅行でいきなりトルコ国内をバスで回ったような初期衝動を取り戻したいものです。

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Rocketman3さま、
コメントありがとうございます。ロックの初期衝動、大切ですよね。大人になればなるほど、知識や経験が増えて、できない理由作りがうまくなっていくんですよね。そんな時こそ、衝動的な旅をすることで、ちょっとした勇気とか初期衝動を思い出すのもいいかもしれませんね。
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そしてこれまたすっかりハマっているコレクターズの極悪ポッドキャスト(笑)「池袋交差点24時」で、こないだ加藤リーダーが言ってたこと。

かっこわるいのがいい歳して20代の頃と同じような恰好でロックしてる気になっている大人。40代、50代はそれなりのロックの仕方があるはず。

みたいな感じだった(うろ覚え)。


去年の今頃、自分でもこんなツイートしたのを思い出した。

佐野元春はかつて「つまらない大人にはなりたくない」と歌った。高校生の僕もそう歌った。そして今どうだ?クールでヒップにロックし続けているだろうか?どうだ?俺。
http://twitter.com/#!/Rocketman3/status/4888598930


大人のロックってなんだろう? 大人のロックと初期衝動は両立するのかな??



映画「ザ・ムーン」

2010-07-07 23:51:08 | 日々のうたかた
公式サイト
goo映画

アポロ計画、月へ行った男たちへのインタビューと当時の映像によるドキュメンタリー映画。ただただ素晴らしかった。映画の最中、1/3は感動して泣いていたと思う。軽く酔ってはいたにしても感動しすぎだろうってくらい。これまで月に行った人間は何人だと思う? たったの24人しかいないんだよ。

その24人のために数万?数十万人?のスタッフが彼らを月面へと送るために壮大なプロジェクトを遂行していく。それがジェミニ計画~アポロ計画。

とにかく宇宙飛行士たちひとりひとりの言葉が圧倒的な力で響いてくる。ラストが「実は月へは行っていない」陰謀論に対するカウンターになっていたのはちょっと「?」だったけど、それを抜きにしてもとにかく感動的なドキュメンタリームービーだった。

80年に及ぶ人生の中で3日間だけ月で過ごしたといういのはどういう感じなんだろう? 月から見た地球は親指の先に隠れてしまう存在、そんなことを目の当たりにしてしまったら、そりゃあ人生観も変わるよな。

たしかにアポロ計画はアメリカの政治的国策的な部分も多分にあっただろう。でもアームストロング船長が月面に降り立った瞬間、誰もがそんなことはどうでもよくなったんじゃないかな。人類が、はるか彼方の月面へと、降り立ったんだからね。

映画の中ではアポロ11号で月まで行っていながら周回する機内に留まり月に立つことのなかったマイケル・コリンズの言葉がとてもよかった。もちろんその他の宇宙飛行士たちもね。一方アームストロングが出ていなかったので気になりウィキペディアを見たところ、いろいろ複雑な人生を送ったようだ。

そして映像の力とはこういうことだ。50インチTVもハイビジョンも3Dもいらない。インターネット経由でノートパソコンの画面に流れてくる40年前の荒れた映像でも、これだけ素晴らしい感動を感じることができる。

とにかく僕はこの手の宇宙開発的なものにホントに弱い。「ライトスタッフ」「宇宙へ。」「アポロ11 史上最大のミッション」「アポロ11を追いかけて」「月のひつじ」、アニメなら「王立宇宙軍~オネアミスの翼」、マンガなら「アストロノーツ」などなど。そんな僕にとって、当時の映像の独特の色合いや、宇宙飛行士と地上管制ルームとの無線通信(Pi!という発信音!)も含めて、「ザ・ムーン」はストライクど真ん中な感動的作品だった。


ちなみにアポロ11号の月面着陸~人類が月へと偉大な第一歩を踏み出す衛星中継に世界が見入っているとき、僕は親戚の家の庭で人生初の立小便をしていたそうだ。その意味では僕の人生においても新たな一歩を踏み出した瞬間と言えるだろう(笑)。

すっかりmixiからtwitterに移行してしまった

2010-05-26 20:14:36 | 日々のうたかた
ついさきほど、マイミクの日記「mixiはやめどきだろう」みたいなのに下記のような書き込みをしました。

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へー、mixiってそんなに不便になっちゃってたんだー、って思うぐらいmixiから遠ざかってます。

原因はもちろんtwitter。twitterやるようになってから、mixi=狭い/twitter=広い、mixi=日速/twitter=秒速、な感じがして(あくまでも感じなんだけど)、どうにもtwitter一辺倒になっちゃってます。

あれだけmixiにはまってたのになあ、と思うと不思議な気もしますね。
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まあ、新旧友人の中にはmixiしかやってない人もいるし、コミュニティは仲間内でのやりとりや連絡事項には便利だし、ということで別にやめはしないし、2~3日に一度は覗いたりしているんですけど。

あ、でもリアル知人以外とのやりとりはmixiコミュよりも圧倒的にtwitterのほうがおもしろい気がします。僕はtwitterでは好きなバンド名や作家名でリアルタイム検索をかけて引っかかったつぶやきに対して話しかけたりしてるんですけど、
・話題のきっかけが出てきたり返信が来たりのスピード感
・その会話にさらに新たな人が加わってくる広がり感
がmixiとは全然違います。これに慣れちゃった結果、掲示板形式によるコミュニケーションがつまらなくなってしまったんですよね。

あくまでも僕が知る限りですけど、mixiやってた人がtwitter始めると、だんだんtwitterに移行していく人が多いような……。

ただしtwitterをいろいろと楽しもうと思ったら(現時点では)ある程度のIT/ネットリテラシーが必要となるのは事実だし、またtwitterはmixiよりもさらにはまる人とはまらない人がパッキリと分かれるような気がします。なのでなんだかんだいってもtwitterはまだ一部の人たちのものなんじゃないかな。

でもその一方でこんなデータもあります。
「mixi」の訪問者数が1,000万人を突破、Twitterも急成長を維持
図表1にあるようにmixiとtwitterへの訪問数の差が接近しています。もちろんmixiとtwitterでは訪問の気分モードや情報への接触態度が違うので単純な数値比較はちょっと危険なんですけど、それにしてもこのtwitterの伸びはすごいですよね。


……えーと、というわけで、何を話してたんだっけ?(笑)


あ、そういうわけで、mixiは辞めませんけど、活動が非アクティブなのはごめんなさいそういうわけです、ってことでした。

Mods Mayday 30th Anniversary Event

2010-05-18 01:59:36 | Listening


というわけで、5/15(土)にMods Mayday@川崎クラブチッタに行ってきた。大学生の時にModsにハマって以来20年以上が経つのだが、Modsシーンからは距離を置いていたので実はMod系イベントに行くのは初めて(笑)。最初は行くつもりなかったのだが、前情報やタイムテーブルを見るにつれ、「これは行っておかないと後悔するかも!」と思い前日にチケットを購入、急遽参加と相成ったわけだ。

以下、せっかくなのでtwitterのつぶやきをまとめておく。おもしろかったのがtwitterでMods Maydayを検索していたのだがあまりリアルタイムでつぶやいている人がいなかった(検索で引っかかってこなかった)ので、ここはひとつこまめにつぶやいてみるか!と思ってやってみたら何人かの方からレスが来て、twitterならではのリアルタイムコミュニケーション about Mod! な体験をすることができたわけ。こんなことも昔では考えられないよなあ。

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# 12:50 すばらしい天気!さて、mods maydayへ出発。朝帰りであまり寝てないのでどこまで持つだろうか?

# 13:46 ありがとうございます。体力の限り楽しんできます(笑)RT @kinokinoco: うらやまし! RT @Rocketman3 すばらしい天気!さて、mods maydayへ出発。朝帰りであまり寝てないのでどこまで持つだろうか?

# 14:12 @michiyonn 3時くらいに会場入りの予定です。ひとりなので良かったら遊んでください(笑)。

# 14:38 @puraha ありがとうございます。体力の限り楽しんできます!

# 15:33 @inopon_pon どうも、Ronです。今FURSのステージが終わったところです。まだ人少ないですよ。ぜひ来てくださいよー。

# 16:03 @michiyonn どうもー。じゃあメッセージでケータイ番号送っておきますね。FURSはもう終わって、次のバンドが今終わったところです。まだ人少ないですよー。

# 16:57 Mods mayday、今ステージの終わったsnach+というバンドがとてもかっこよかった。グルーヴィーなハモンドとブロウするサックス、こういうのもモッドでいいな。

# 18:17 @kinokinoco @benbe_cat ありがとうございます。mods mayday、今ムーンライツ+篠原太郎が終わりました。やっぱりタローの声はいいです!ちょっとあまくてちょっとハスキーで。もっともっと聴きたかったな。

# 18:52 Mods mayday、今ベッツが終わりました。まさかのデイーズメイトの一番好きな曲「時は流れて」でいきなり涙!まさか生で聴けるとは!ジェフのベースがブリブリしてて腹に響く。そしてそして、ラストはthe mods are alright! もう最高過ぎる!!!(再涙)

# 19:28 @kinokinoco ヘアまでiPhoneのバッテリーが持つか? 僕も寿司食べたい!

# 19:30 mods mayday、エスカルゴマイルズが終了。オーセンティックでゆったり熱いスカのビートに、そりゃ体も自然と動くっちゅーねん!とてもいいステージでした!

# 20:05 mods mayday、スコットゴーズフォー、新井節炸裂のモッドパワーボップ!このバンド、ある意味Tokyoネオネオモッズのスーパーバンドだなー。クリストファークロスのNYシティセレナーデのカバーにはおもわず笑っちゃった。今後音源出していくそうです。

# 20:07 そしていよいよネアンデルタールズ!目当てのお客さんがステージ前に続々と流れ込んできてますよ。

# 20:12 mods mayday、ネアンデルタールズを前に、会場の雰囲気が一気に濃くなってきてます!

# 20:16 mods mayday、そしてBGMはmove on up by the jam!!!

# 20:21 mods mayday、サウンドチェックがメチャクチャ入念…。

# 21:12 mods mayday、「ブルースやろ、ブルース!」「みんなが知ってるヤツを下手くそにやるのが俺たちです」ヒロトがハープを吹きまくる。そうか、ブルースできたかー!と思ったら、

# 21:14 mods mayday、いきなりのアイキャントエクスプレイン!さらにインザミッドナイトアワー!最後は会場のモッズたちをバッチリと盛り上げたネアンデルタールズでした。しかしヒロトはほっそいなー!

# 21:18 @Maruya_Maruya ヘロー!ノリまくってます。酒が進んですしょうがないです(笑)。そうか、バッテリー問題はそれで解決か!

# 21:51 @musanakaikuko @miya2510 ありがとうございます。このまま朝まで踊り明かしたいと思いますが、どこまで持つかなー。つぶやきもしていきますよ。

# 21:53 @musanakaikuko 当日券出てるみたいですよ。仕事終わったらぜひ来ちゃってください!

# 21:55 mods mayday、iPhoneの充電バッテリー買ってきた!これで問題は僕の音不足&酒量となったわけだ!といいながら、外に出て立ち飲みでホッピーなう!

# 22:10 iPhoneだとあまりうまく写らないです!RT @tanpopomax: @Rocketman3 クラブチッタの内部写真求む!

# 22:14 mods mayday、5678s終了。三人ともスパンコールの入った着物!という出で立ちで、さながら旅館の女将バンド(笑)。ガレージサウンドで会場を盛り上げ、やんややんやの喝采でした!

# 23:06 mods mayday、フェイブレイブス終了。真っ赤なスーツが燃え出すくらいの熱い熱いシャウト!!最後はステージを降りてフロアでオーディエンスたちと一緒にシャウトし、会場がR&Bダンスフロアと化す素晴らしいステージアクトでした!!とにかく声がいい!

# 23:18 @michiyonn 楽しんでますか?タイミングが合わないのでコレクターズ終わったらご挨拶させてもらえますか?

# 00:06 mods mayday、wack終了。パーティーバンドの面目躍如!!レモンのダイナマイトボーカルに加え、チアリーダーズまで登場する始末(笑)で、これで踊り出さなきゃ嘘だぜベイベー!な最高にハッピーなステージでした!make it funky!!!

# 00:07 @kinokinoco さあ、いよいよですよお!!

# 00:23 @hiroraku 会場で飲んでますよー!!楽しいですね!!

# 01:04 mods mayday、コレクターズ終了。最高!!!やっぱりコレだよ!30日ワンマンやっぱり行く!コータローがかっこよすぎだ。会場も大盛り上がり!

# 01:07 mods mayday、コレクターズのセトリ。maybe tomorrow、魔法のランプ、エコロジー、タフ、ニックニックニック、タイムマシーン。ニックとタイムマシーンがもう最高すぎた!!

# 01:14 んー、この時点でアルコール代がチケット代をかるーく上回ってる件(笑)

# 01:18 mods mayday、黒田マナブがスピン中。踊れ踊れーー!!

# 01:22 mods mayday、続いて小西さんがスピン。踊れ踊れ踊れーー!!!


と、ここでiPhoneの充電より先に俺の充電が切れてダウン。チッタのスタンディング整理用バーにもたれかかったままウトウト。ザ・ヘア以降のバンドのステージも見てはいたんだけどつぶやく気力がなかった……。

↓明けて明けて17(月)のつぶやき。

# 08:50 土曜~日曜のmods mayday最高だった。新しいバンドや懐しい曲、何度か本当に涙が出てくる瞬間があったのには自分でもちょっとびっくり。あれだけ飲んでも酔わなかったのは踊り続けてたから?とはいえこの年で完全オールは辛く明け方に失礼してしまったけどね。来年もぜひ行きたい !


このあとも何人かの方とtwitterでやり取りをしている。Mods Maydayも30年間でいろいろ変ったんだろうが、こうしたコミュニケーションのあり方も変わったなあと実感できるイベントでもあった。なにしろ、Modsというマイナーなジャンルにも関わらずこうしてリアルタイムでいろんな人とやり取りできるというのは本当におもしろかった。

そして5/30のコレクターズワンマン@クアトロのチケットを取ってしまったわけだ(笑)。6/6の下北沢Queも行くことになってるので、しばらくはコレクターズ濃度が高くなりそうだな。

大塚英志「冬の教室」

2008-01-27 22:28:39 | Reading
内容(「BOOK」データベースより)
降りしきる雪、音の消えた世界。ぼくたちの教室から見えるのは、ただ白―どこまでも続く白色のつらなりだった。新たな氷河期によって、世界が冬に閉じこめられた時代。そこに彼女はいた。嶝崎人魚、ぼくのクラスメート。彼女は言った、「夏が見たい」と。すこしずつ過去を語りはじめた人魚、その左胸には文字のような傷が痛々しく残っていた。それはかつて彼女を誘拐した、連続少女殺人犯・大江公彦の手による刻印だった…。死が普遍となった街で、ささやきのように語られる、冷たく静かな物語。


★★★☆☆


【ちょっとだけネタばれ】


冬に閉じ込められてしまった街と、穏やかな死に包まれながらひっそりと暮らす人々の描写がとてもよい。ロシア文学、図書館、本を読みながら歩く人々…と、長くいつまでも続く冬をやり過ごすためのモチーフとしての本のイメージも秀逸。鶴田謙二のイラストもイメージにあっていてとてもよい。


ただストーリーの核心に触れる部分で大正時代の云々という話が出てきて急に興ざめしてしまった。この作者ならではであるのだが、それまでの透明なイメージが急に曇ってしまったような、現実との地続きになってしまったような。

それほどSFっぽいわけではないが、もっともっとそのテイストを薄くして、主人公のふたりの心の動きにフォーカスしてほしかった、というのは贅沢か。

後半のほうで徐々に明かされていく秘密に伴い、人魚のイメージが銀河鉄道999のメーテルとダブってきた。そういやメーテルもロシア風の帽子とコートだしなあ。