rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

空を眺める、自然のダイナミズムに感動する

2011-05-25 22:43:06 | 空・雲・星・太陽たち
 5/8 光彩

 5/8 夕焼け

 5/13 ダイナミックな雲

 5/25 光彩

我が家では、空の観察が家族共通の趣味。
面白い雲の形、虹、夕焼け、月、星(流れ星も)など、いつも心の片隅に注意観察する気持ちを持ち、これはと思うと、家族に知らせ、みんなで空を見上げている。
長閑な家族。
でも、自然の美しさを愛でる気持ちを育むのもさることながら、どうして目の前の現象が起こるのかなどと自然科学に目を向ける好奇心も刺激される。
なかなかいい趣向だと思うのだ。

今日も、夕食の支度に台所に立ったそのときに、中くらいの人がなにやら叫んでいる。
光彩がでているから、出来ればカメラをもって見においでとのこと。
それではと、カメラを持って外へ出て、家族4人で北西の空を眺めた。

子供たち、大人になっても空を眺めることを続けるだろうか。


「ただいま~おなかすいたぁ」ほほえましい光景

2011-05-24 23:01:40 | 随想たち
小さい人が、学校から帰るなり「ただいま~おなかすいた、まだハンバーグある?」
ランドセルを下ろし、キッチンへ直行。
昨夜のハンバーグを温め、自分でチンしたご飯を前にして、満面の笑顔で「いただきます」
気持ちいいくらいに、パクパク食べる姿は、なんともかわいい。
今朝も、ハンバーグを食べていったのに、子供にとってハンバーグとは特別のだろう。
1キロ以上の合いびき肉を使って、せっせと作った甲斐があるというもの。
中くらいの人も、夕食に残り最後のハンバーグを、美味しそうにほおばっていた。
そして、食べたばかりでまた作っての催促とは、恐れ入る。

食べ物を通して、料理をすることによって、愛情を与え、築く親子の絆。
子供の頃、家に帰って母が台所で料理をする後姿に、安堵を覚えた。
親と一緒に、手作りのおかずを食べ、話をする。
こんな毎日の積み重ねが、人の安定した土台を作る。
勤めに出て、食事の用意を全て手作り、とは、無理があるだろう。
せめて、1品だけは手作りのものを食卓に乗せられるように、世の親たちよ頑張って欲しい。
もちろん、自分も手作りを心がけたいと思っている。

懐に、かなり優しすぎる¥398のワイン:イタリア・キャンティ赤

2011-05-24 00:26:33 | 食べ物たち
今日のワインは、とてもお安い398円のイタリア:キャンティの赤。
ミディアムボディといっていいのか、タンニンがやや強く、珈琲の香りがして、じゃじゃ馬なワインだった。
それでも天然コルクで、きちんと感がある。
ほかには、チリ産、カリフォルニア産などのワインも、同じく398円で並べられていた。
貧乏人には、大助かり。
できるならば、1000円くらいまでの価格帯にしたいのだが、いまは身の丈に合わない。
しかし、日本で398円で売るには、醸造元はいったいいくらで卸しているのだろうか。
円高とはいえ、生産効率化して大量生産をしたにしろ、気になる。
酒類は、手間隙かけてつくるもの。
貧乏人には大いに助かるにせよ、安すぎると物を粗末にしてしまいそうで、もったいないし、飲食物への敬意と感謝を忘れそうだ。
物の値段とは、難しい。
特に、食べ物に関しては。
それでも、「今日の特売」と銘打っても、キャベツ1個1円とかで売っているのを見ると、いくら客寄せにしても憤りを感じてしまう。
店が損をするだけだからいいのではない、キャベツを生産している人たちにその労力に自然の恵みに失礼ではないか。

マハトマ・ガンジー「7つの社会的大罪」
 ○ 原則なき政治     (Politics Without Principles)
 ○ 道徳なき商業     (Commerce without Morality)
 ○ 労働なき富      (Wealth without Work)
 ○ 人格なき学識(教育)  (Knowledge without Character)
 ○ 人間性なき科学    (Science without Humanity)
 ○ 良心なき快楽     (Pleasure without Conscience)
 ○ 献身なき信仰     (Worship without Sacrifice)

人は、現実的に社会的に平等ではない。
生まれ、能力、運において、階層が出来上がっていく。
だから、398円のワインを買って飲む自分の状況を、今は甘受しつつ、何とか向上させようと努力をすべきなのだ。
もちろん、そんな不甲斐無い自分にもワインの恩恵に与れるものがある幸せを、感謝しないわけではない。
日々、食べられる幸せに。

歌川国芳、大胆で奇知に富んだ浮世絵絵師

2011-05-22 23:11:58 | アート
 『其のまま地口 猫飼好五十三疋』





歌川国芳は、江戸後期の浮世絵絵師。
美人画、武者絵、役者絵、名所絵、寄せ絵、春画、戯画、歴史物語絵など、多岐にわたり描いている。
卓抜した画力が、それらを可能にし、誇張された図案化もお手の物だ。
ユーモアも加味して、洒落た絵作りになっている。
なかでも、『其のまま地口 猫飼好五十三疋』は、猫好きにはたまらない絵。
国芳が好んで使うモチーフに、猫があるが、愛情こまやかに観察していると、納得いく作品が多い。
特定のものを合体させて描く「寄せ絵」の手法は、彼より200年以上も前にイタリア人のアルチンボルトによって使われていた。
しかし、国芳がこの奇想奇抜なイタリア人の絵を知りえた確率は低いだろう。
もっとも、その奇抜な発想は、文化が爛熟したルネサンス末期に江戸後期の気運がもたらしたのかもしれない。

 『夏』



世界一住みやすい都市、カナダ:バンクーバー

2011-05-21 23:30:40 | 街たち
「にじいろジーン」の世界見聞録、今日は、カナダのバンクーバー。
3年連続世界一住みやすい都市ランキング1位に輝く。
バラード入り江に面し、背後に山を控え、豊かな森に囲まれて、海の幸、山の幸と食にも恵まれ、緯度の割には温暖な気候で、自然の恩恵を充分受けられる。
住みやすさには、いろいろな要因をクリアしなくてはいけない。
治安状況や医療サービス、文化、環境、教育などの30項目を基準に満足度を数値化して、ランクをつけるらしい。
街の特徴をピックアップして紹介していたが、中でも印象深いものに、スタンレーパークがある。
寿命が尽きて倒れた木から、次の小さな森が誕生するところ。
その倒木を、撤去しない街に驚いた。
この、ゆるかな対応、むしろ放任はかえって自然の再生力を刺激し、過保護は自然を弱体化させるかも知れないと思った。
そうだ、自然は、人間の手を掛けなくとも、今まで破壊と再生を繰り返してきたではないか。
地衣類に覆われた倒木から新たな木が芽生えているのを見て、命のたくましさに、深い感動を覚えた。
バンクーバーには、大いなる自然の英知と力が溢れていて、そこに住んだ人間は、母なる自然の懐に抱かれた安心感で、謙虚に生きる術を会得したのかもしれない。
土地の持つ力。
だとすると、争いの絶えない所には、その土地の持つ力が人間に悪影響を与えていると考えられる。
ならば、そこに人が住んではいけなくなるが、人は生れ落ちたその土地を簡単には離れられない。
今、世界を二分する勢いで覇権を争っている神が生まれ出たのは、そんな地域。
考えてみると、因縁というか、宿命というか、そもそも「神」とは人智でどうこうできるものではなくて、人が勝手に「神」を作り上げ、解釈し、行動原理の意義付けをしているだけなのであろうか。
バンクーバーの自然は、我々に何を指し示しているのか、それを知る術はあるのか、興味をそそるものがあった。