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アラブ世界の変革、新時代の幕開けか?

2011-02-22 09:44:37 | 随想たち
チュニジアから始まって、エジプト、イラン、バーレーン、リビア、アラブ世界全般。
アラブ世界は、独裁的支配のもとから新たな国のあり方を求めて、変革の時を迎えている。

おもに遊牧民を祖先に持つ土地柄、族長を頭に一族で一社会形態を形作る習慣の拡大した国家体制。
単位が小さければ成り立てても、大きくなると主張の違いや様々な格差が現れ、体外的に敵を想定しないと結束を図るのが困難になる。
今回のアラブ世界で起こった、現支配勢力に異議を申し立てる抗議行動は、かつて”敵”とされた側に支配勢力が組み入れられ私腹を肥やす裏切りに、我慢の限界をきたしたから。
その引き金は、権力側から見れば些細なこと、しかし、乾ききった草むらに油はたっぷり滲み込んでいたのだ。
一人の不遇な若者の抗議の焼身自殺。
チュニジアから発火した。
瞬く間に、周辺各国に抗議の火は燃え広がった。
そして、焼き尽くされた後には、何が芽生えるのか・・・

焼け跡に、必死で種を巻こうとしている輩がいくつか見え隠れする。
前の苗床を見限り新たな苗床を見繕うモノ、機が熟するのを待ち天啓であるがごとくに振舞うモノ、漁夫の利を狙いつつ己が足元の火種を躍起になって消すモノ。

ここで、今までにない新しい種子が芽生え、新時代の形態が現れることがあるだろうか?
あるかもしれない。
完全な社会はありえるはずがない。
だが、今までの社会形態の反省を踏まえた、また違った社会形態が生まれ出でる可能性は否定できない。
できることなら、二点または三点の視点を備えた、トライアングルの三つの角から糸を張り、その中心点に錘をぶら下げる、互いが主張過に陥ることなく錘が中心に降りていられるようにバランスを取れるようなシステム作りをして欲しい。
斯く言う日本のシステムも、このようになってもらいたいのである。
日本も、変革の波に飲まれるのだろうか分からないが・・・

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