「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」ポーランドの首都ワルシャワ。
世界第二次大戦の戦禍で壊滅的な被害を受けたワルシャワは、人々の熱い思いによってレンガのひびに至るまで、見事なまでに街が復元されている。
「ワルシャワ歴史地区」として世界遺産に登録となっているが、復元された街においては稀な例の一つである。
また、ピアニストであり作曲家で有名なフレデリック・ショパンが、青年まで育った街としても名高い。
彼の暮らした建物は、現在ショパン博物館として一般公開されている。
ほかには、放射線の発見などで女性初のノーベル賞を受賞したマリ・キュリーの生家もある。
ワルシャワから西に55キロメートルのところにある町ソハチェフの端、ジェラゾヴァ・ヴォラにはショパンの生家がある。
緑豊かな土地にある簡素な建物がそうで、5月から9月の毎週日曜日正午には、プロのピアニストが無料のコンサートを催す。
生家の中におかれたピアノで演奏する姿を観客が見ることは出来ずに、ショパンの調べに酔いしれる粋な演出だ。
ワルシャワには、とてもおいしそうな郷土料理がある。
「レストラン・ホノラトカ」は、1826年創業で、初めカフェを営んでいたが郷土料理を提供するレストランに転身した、ショパンに縁のあるところ。
”ポルチーニ茸のクリームソース"は、特産のポルチーニ茸をタマネギとクリームで煮込んだ濃厚で味わい深い一品。
”鴨のロースト、焼きリンゴ添え”は、鴨にはジャムやフル-ツを合わせるのがワルシャワ風。
焼いた鴨肉にクランベリージャムの甘酸っぱさと、焼きリンゴの爽やかな風味が絶妙とか。
「パディダ」は、幸せになれるといわれるクリスマスケーキ”マコーヴィエッツ”の美味しい店。
ケシの実の食感と香ばしさと、ケシの実を食べた数だけ幸せになれる言い伝えがあるのだ。
どれも手堅くおいしそうなものばかりのよう。
ポーランドの湿地は、ミネラル成分が豊富で、それは黒褐色の泥に多く含まれる。
かつで泥に浸かっていた動物達が元気を取り戻すようすに、この泥に治癒効果があると分かったらしい。
「ヘルメス・スタジオ・オドノーヴァ”では、その黒い泥を使ったマッサージを施す。
「ソランコーヴァ・テンジニア・コンスタンティカ」では、ミネラル成分の高い水で、霧のスパをしている。
塩を精製するときに、スピノサスモモにミネラルの多い地下水を吹きかけていたが、今では人に吹きかけている。
「ミドゥラルニャ・ウ・フランチシカ」は、石鹸の専門店。
ビタミンで肌すべ効果のある”トマト入り”、ベータカロテンできれいな日焼けを作る”ニンジン”、”グレープフルーツ””キウイ”・・・多くの野菜などから石鹸を作っている。
「インプレスヤ」は、ボレスワヴェツ陶器を扱う店。
ポーランドには多くいる孔雀がモチーフで優に200種類を超え、それらは白地に青の絵付けがなされている。
中には手書き職人が作った、白以外の色も使い鮮やかな陶器で、職人のサインとシリアルナンバーが入っている。
ワルシャワは、宅配業者もあるけれど、タクシー料金が安いので荷物だけを運ぶにも使うことができる。
日本でもそのようなシステムを取り入れているところがあるというが、さてそれはどこか。
美しく誇りをもてるような街ならば、たとえ戦禍で塵芥の如きになろうとも、人々は大切に守り受け継がせようと努力を惜しまない。
ワルシャワは、ワルシャワ民にとってそのようなものだったのだ。
いったい、日本のどこに古い時代の街がそっくりそのまま残っているのか。
ほとんど無秩序にそのときの流行の建築物が街を埋め尽くしている有様だろう。
いまさらワルシャワのように、ひびの一つまで当時を再現するなど夢物語と分かりきっている。
この世界が流動的になっている時勢において、固有の文化を持つことは大きな強みでもあるだろう。
さて、我々はこれから先どうして行きたいのか、遅すぎの気もするが、真剣に考え行動に移すべきだと思うのだ。
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世界第二次大戦の戦禍で壊滅的な被害を受けたワルシャワは、人々の熱い思いによってレンガのひびに至るまで、見事なまでに街が復元されている。
「ワルシャワ歴史地区」として世界遺産に登録となっているが、復元された街においては稀な例の一つである。
また、ピアニストであり作曲家で有名なフレデリック・ショパンが、青年まで育った街としても名高い。
彼の暮らした建物は、現在ショパン博物館として一般公開されている。
ほかには、放射線の発見などで女性初のノーベル賞を受賞したマリ・キュリーの生家もある。
ワルシャワから西に55キロメートルのところにある町ソハチェフの端、ジェラゾヴァ・ヴォラにはショパンの生家がある。
緑豊かな土地にある簡素な建物がそうで、5月から9月の毎週日曜日正午には、プロのピアニストが無料のコンサートを催す。
生家の中におかれたピアノで演奏する姿を観客が見ることは出来ずに、ショパンの調べに酔いしれる粋な演出だ。
ワルシャワには、とてもおいしそうな郷土料理がある。
「レストラン・ホノラトカ」は、1826年創業で、初めカフェを営んでいたが郷土料理を提供するレストランに転身した、ショパンに縁のあるところ。
”ポルチーニ茸のクリームソース"は、特産のポルチーニ茸をタマネギとクリームで煮込んだ濃厚で味わい深い一品。
”鴨のロースト、焼きリンゴ添え”は、鴨にはジャムやフル-ツを合わせるのがワルシャワ風。
焼いた鴨肉にクランベリージャムの甘酸っぱさと、焼きリンゴの爽やかな風味が絶妙とか。
「パディダ」は、幸せになれるといわれるクリスマスケーキ”マコーヴィエッツ”の美味しい店。
ケシの実の食感と香ばしさと、ケシの実を食べた数だけ幸せになれる言い伝えがあるのだ。
どれも手堅くおいしそうなものばかりのよう。
ポーランドの湿地は、ミネラル成分が豊富で、それは黒褐色の泥に多く含まれる。
かつで泥に浸かっていた動物達が元気を取り戻すようすに、この泥に治癒効果があると分かったらしい。
「ヘルメス・スタジオ・オドノーヴァ”では、その黒い泥を使ったマッサージを施す。
「ソランコーヴァ・テンジニア・コンスタンティカ」では、ミネラル成分の高い水で、霧のスパをしている。
塩を精製するときに、スピノサスモモにミネラルの多い地下水を吹きかけていたが、今では人に吹きかけている。
「ミドゥラルニャ・ウ・フランチシカ」は、石鹸の専門店。
ビタミンで肌すべ効果のある”トマト入り”、ベータカロテンできれいな日焼けを作る”ニンジン”、”グレープフルーツ””キウイ”・・・多くの野菜などから石鹸を作っている。
「インプレスヤ」は、ボレスワヴェツ陶器を扱う店。
ポーランドには多くいる孔雀がモチーフで優に200種類を超え、それらは白地に青の絵付けがなされている。
中には手書き職人が作った、白以外の色も使い鮮やかな陶器で、職人のサインとシリアルナンバーが入っている。
ワルシャワは、宅配業者もあるけれど、タクシー料金が安いので荷物だけを運ぶにも使うことができる。
日本でもそのようなシステムを取り入れているところがあるというが、さてそれはどこか。
美しく誇りをもてるような街ならば、たとえ戦禍で塵芥の如きになろうとも、人々は大切に守り受け継がせようと努力を惜しまない。
ワルシャワは、ワルシャワ民にとってそのようなものだったのだ。
いったい、日本のどこに古い時代の街がそっくりそのまま残っているのか。
ほとんど無秩序にそのときの流行の建築物が街を埋め尽くしている有様だろう。
いまさらワルシャワのように、ひびの一つまで当時を再現するなど夢物語と分かりきっている。
この世界が流動的になっている時勢において、固有の文化を持つことは大きな強みでもあるだろう。
さて、我々はこれから先どうして行きたいのか、遅すぎの気もするが、真剣に考え行動に移すべきだと思うのだ。
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