大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ムービーTF、完結。

2011年07月31日 14時37分48秒 | 映像作品
さてさて、見てまいりました実写TF第三弾。不本意ながら某所で事前に大まかな粗筋を知ってしまった不運もなんのその、前作よりは楽しめる内容に仕上がってました。いや、前作がクズ映画とまでは言いませんけど、無駄な探索パートやピラミッドのすぐ傍に現れたため、巨大感を全く実感出来なかったデバステーター等と言った不満点も多かったので。

今回の映画は、前作でディセプティコンを地球から追っ払い各地で紛争鎮圧の日々を過ごすオートボットの面々から始まりますが、それってアメリカ政府に良い様に使われてるだけなんじゃ?と言うのは下種の勘繰りでしょうか?しかし、ディセプティコンを追い出したとは言え帰る故郷も無く、地球(っつーかアメリカ)に住まわせてもらう為には、家賃として働いて体で払わなきゃならんのでしょうきっと。某宇宙人映画“マック”では、地球に来た人畜無害な宇宙人一家が最後はアメリカの市民権を得たものですが、オートボットはそうは行かなかったみたいです。まぁアメリカ政府も、地球最強の戦闘ロボット集団を旨く利用したいって下心もあるでしょうしね。



とある任務でチェルノブイリに赴いた時、そこに現れたのが今回のヒールと思われたショックウェーブ
ホント、いきなり。しかもロクに台詞も無し。玩具設定では“ショックウェーブはオートボットの命も含め、痕跡すら残さない為その存在を知るものは少ない”となっていた
のに、司令官には思いっきり知られていたショックウェーブ。そして彼と一緒に現れたのが、本作のPVにもよく出てくるショックウェー
ブの使役する巨大ドローン“ドリラー”。その名の通り巨大なミミズみたいなもので、この時に戦ってるのはドリラーばかりで、ショックウェーブは殆ど何もしなかったりしま
す。PVでもこいつによる都心部の大規模破壊が描かれていたので、後半に再登場しても出てくるのはこいつばっかりでショックウェーブ自体はあまり戦わないんじゃ?
と思ったのですが、その予感は当たりましたよ・゜・(つД`)・゜・そして彼が本作のヒールと思われていましたがとんでもない、第一作目で言う所のブロウルポジションでし
たよ…つまりちょっと強いザコ止まり。


そこで得た思わぬ手掛かりがきっかけで月面に赴き、そこで朽ち果てていたオートボットのシャトル内に、まだ司令官たちがサイバトロン星の中だけで戦争していた
頃にサイバトロン星を脱出し、月で墜落しスリープモードに入っていたオートボット先代指導者“センチネルプライム”が発見され、地球で再起動しました。で、この部
分が本映画最大のネタバレになるのですが、センチネルプライムはメガトロンさまと結託しており、オートボットを裏切りディセプティコンと大規模な故郷復興計画を開
始するのでした…詳しい内容は伏せます。

彼は“我々は昔、みな神だった”が口癖である所を見ると、どうも自分たちTFが宇宙最高の種族だと思い込んでいるらしく、その宇宙最高の機械種族であるTFを自分
たちの生み出した機械と同一視する地球人が気に食わず、“故郷の復興の為なら地球人など知ったことか!”と言う結論を下したのです。そう、今回のヒールはショッ
クウェーブでは無く、このセンチネルプライムだったのです。別に本編でただの機械と同一視される様な描写など無かった(精々政府関係者が高慢な態度取る程度)事
から察するに、本当にこのジジィは根っからの思い上がり野郎だったみたいで。


態度はデカいが割とフレンドリーだった、あのジェットファイアーじいさんとはエラい違いだわ!
でもセンチネルプライムは、元々が騎士を思わせるデザインだけにその暴れっぷりは見ててかっこよく、司令官との一騎打ちは見応えのあるものでしたよ。


まだ裏切る前、司令官と話すセンチネルプライムの言葉の中に、こんな一節がありました。
司令官とセンチネルプライムは言わば師弟関係にあり、“お前は昔から冷酷な判断だけは下せなかった”と言っています。しかし、センチネルプライムは司令官が第一
作目で地球に来てからの事を知りません。そりゃそうです、今の今まで月面でグースカ眠っていたんですから。しかし、そんなセンチネルプライムも最後の最後にて、司
令官の手で“冷酷な裁き”を下されるのでした。


しかし、センチネルプライムがサイバトロン星を去ってから現在に至るまで色々と有りました、それを経て司令官も成長したのですよ。
現在の司令官は、センチネルプライムの知っている司令官では有りません。だって、その証拠に…。


前作映画で、ディセプティコン兵士グラインダー(代理 ブラックアウト)の顔面をフックで引き裂いてするわ、ディセプティコン兵士デモリッシャーを戦闘不能にした
後に顔面を撃ち抜くわ、ディセプティコン先代指導者ザ・フォールンに至っては、顔の生皮ひん剥かれて惨殺されたのですよ?センチネルプライム、司令官は立派(?)
に成長してるってば。それともこの程度じゃ、TFの常識では“まだまだ優しい”方なんでしょうか(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル


噂には聞いていましたが、今回の映画では新オートボットが多数参戦しています。国内販売は発表されていませんけど、その割には前作のサイドスワイプばりに大活躍していた“ディーノ”。赤いボディにワイヤードクローを振りかざし、結構かっこよかったですよ。製品化するよねタカラトミー?そして同じく、こちらも国内半場予定がアナウンスされていない科学者オートボット“Q(キュー)”。体はトップスピンに似たムービーTFらしい細身のロボット体型なのに、顔だけは無駄にリアルなじじぃ顔で、ホラー映画に出てくる骸骨ゾンビみたいな面は、子供が見たら泣き出しそうな感じ。でも私は本編に登場したQを結構気に入っており、ミラージと違い活躍もせず本編には殆ど関わってはきませんが、彼が戦死した時は非常に残念に思いました。だってこのQじいさん…。


雰囲気が私の大好きなホイルジャックにそっくりなんだもん!惜しい人を無くした…・゜・(つД`)・゜・


所で、前作に登場したスキッズ&マッドフラップ、製品ラインナップにはありますが今回彼らは登場しません。
でも、私としては登場しなくて良かったと思ってます。彼らのけたたましいキャラクター性は、そのせいでバンブルビー
のキャラが食われてしまった感がありまして。また出た所でバンブルビーが霞むだろうし、今回はどちらかと言うとやや
暗い内容なので、彼らが出たら台無しになりそうですし。


第一作目で登場するも気が付いたらフェードアウトしていたバリケード、今回では何故か再登場しています。前作にて登場したキャラクター“サイドウェイズ”がバリケード
と同一人物では?との噂も立ちましたが、今回の件で完全に別人であるとはっきりしましたね。しかしこれと言って活躍も無く、一山幾らの雑兵扱いなのはちょっと勿体
無いかなぁ?雑兵キャラの中では割と目立っていた方とは言え、HAにもなった数少ないディセプティコン兵士なんだから、もう少し優遇してやっても…。例えばサムに対し
“今度こそ逃がさんぞ?”と言うとか。


次にレーザービーク
前作では、地球に下りてこず衛星軌道上から情報収集や指令専門で、裏方に徹しすぎて誰にも気付いてもらえなかった
サウンドウェーブの手足となって働く、最後のカセットロン出身TF。PVでも披露していたコピー機への変形だけでなく、液晶ディスプレイやフェイク(偽)バンブルビーや壁
掛けテレビなど様々な物に擬態及び潜伏し、今回登場した人間のディセプティコン協力者の元に現れ脅しを掛けたり口封じの為に暗殺したりと、カセットロン出身者の中
では最も頑張ってましたね。その変幻自在ぶりは、サムに“忍者”と呼ばれていました。そう言えば、カセットロンの中で最も働いていたのも初代レーザービークだった。
あと意外だったのが、彼が人語で話す事。フレンジーは人型だったので話せるのは分かります、ラヴィッジは喋らなかったのでレーザービークも喋らないのかな?と思っ
ていたのに実際には饒舌に話していたので、これにはちょっとビックリ。

他にも、ウィーリーの相棒“ブレインズ”がどんな経緯でサムの所で厄介になってるかが一切不明だったり(コミックで語られるそうです)、
そもそもウィーリーはミカエラに付いてディセプティコン裏切ったのになんでサムの所にいるのか、そしてこれが初代ファンとしては一番重要なんですが、





最後までスタースクリームが裏切らなかったりと言いたいことは色々有りますけど、TFに関してはこの辺で。


では、今度は人間キャラにスポットを当てて見ましょう。
前二作でヒロインを担当したミカエラですが、今回は降板。聞く所によると、ミカエラ役のミーガンって撮影前に以前より腹が出てしまい、それが監督マイケル・ベイを怒らせ、それが原因で口論となり降板に至ったとか。それに、元々ミーガンと主人公サム役のシャイアって仲が悪かったと聞きます。この件の内容に至っては私はどちらに非があるのかは別にして、私としては“ミカエラってケバかったからいいや”位にしか思いませんでしたよ。で、今回は新ヒロインこと“カーリー”なる新キャラと最初から恋人未満関係になっているサム。ちなみに、ミカエラにはサムがフラれたんだそうです。裏事情があるとは言え、前作であれだけ“愛してる”と口にしたミカエラ、そのミカエラにフラれるって一体何をやらかしたんだサム。


でもサムもサムで、前作で地球を救ったことにより大統領(オバマにそっくりな人)に勲章をもらったのですが、その時たまたま居合わせた軍人家系のカーリーに色目使われて、そのままカーリーをナンパしたのが関係の始まりだったので、もしかしてサムがフラれた理由って浮気?そんな女好きでなきゃ、ホワイトハウス内でナンパなんて面の皮の厚いマネ出来んでしょうに。後半にてカーリーを助ける為に命を掛けるサム、カーリーに“愛してる”と告げるのですが前作のミカエラの事もあり、こいつの言う“愛してる”ってどーも薄っぺらく感じるのは私だけでしょうか???


最後に、レノックスを初めとしたNEST部隊。序盤にてバンブルビーを相手に対ディセプティコン用の白兵戦訓練を受けていた(恐らく戦術内容は地球人が考案したもの)のですが、後半でそれを駆使してディセプティコン兵士を撃退していくシーンは鳥肌モノです。上からパラシュートで素早く降下し、足元に移動して装甲の隙間に爆弾を差し込んで爆破し動きを封じ、反撃の隙を与えず四方八方から対TF用に開発された(開発者はQじいさんです)銃器で蜂の巣にする…。今まではディセプティコンにほぼ成す術が無く、第一作目では“奴ら不死身か?…これじゃ勝てない”と呟いていた非力な人間が、地球製の装備と知恵を駆使し、自分たちの力だけで強大なTFを倒せるまで成長したのです。まるで、ウルトラマンでさえ適わなかった宇宙恐竜ゼットンを、人間だけの力だけで倒した時の様な展開じゃないですか!え?前作で艦載レールガンでデバステーターを倒してたって?いやいや、一言で“人間がTFを倒す”と言っても、“歩兵が白兵戦で倒す”のが燃える展開なんじゃないですか。あとビル郡の間をティルトローター機から飛び降りた後に、忍者ハットリくんがやってた“忍法ムササビ”で滑空するのですが、あの装備は実際のアメリカ軍も持っているのでしょうか?それとも対TF用武器と同じで、本作の創作?…と思ったら実在してました。ただ、一見飛行している様に見えますが所詮は滑空=斜めに落ちているだけなので誤解の無い様に。


あんまりネタバレを続けるのもアレなんで、今回のTF映画感想はここまでにしておきます。実写TFは3部作を予定して製作されました、でも実際は第一作目の時点で“ヒットしたら続編作ろっかなー?”程度の認識だったものが、無事に三部作として完結したのは喜ばしいことです。これで最後だって事なのか、敵味方問わずどんどんTFが死んでいく本作、これまでの中では最もショッキングな内容ですが、楽しめる内容ではありました。この5年間、楽しかったですよ?最後に、この一言で締めさせていただきます。


本作で一番扱いが酷かったアイアンハイドに花束を・゜・(つД`)・゜・


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