大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

時を越えていざ、参る! 23

2014年06月09日 00時02分54秒 | TFGO

今回ご紹介するのは、TFGOより当ブログでは四番目に紹介する事になった、そして発売準では四鬼衆最後となった“呪縛鬼 ジュドーラ”。細身なプロポーションと、
肩から広がった大きな翼が特徴のプレダコンです。基本プレダコンって翼があるモン(例外有り)ですが、同じデラックスクラスのバクドーラより大きな翼はインパクト
抜群。派手さならブドーラにも勝ってます。


ご尊顔拝見…こいつだけ妙に顔が平たい…まさに平たい顔族(違)。これまで同様に鬼フェイスですが、こいつだけは
どうにも出来が良くない。三つ目とか捻じれた角とか、他には無い持ち味もあるんですが…。

バックカード裏の玩具設定では、“巨大な翼を駆使し長距離移動と一撃離脱戦法を得意とするプレダコンで、ロボット
モードでは翼を相手の精神を追い込む呪縛の波動を発するアンテナとして使用する。普段は大人しいが一度頭に血
が上ると、プレダコン№2ブドーラでさえも止められない”となっています。
アニメ設定では、女言葉をデフォとするいわゆるカマキャラポジション。そんなキャラだけに、プレダコンの中で最も
目立っていたのもコイツでした。
初登場は忍チーム編第一話、バクドーラと組んで大阪城に現れ、金の鯱に隠されていたレジェンディスクを最初に
手に入れたのは他でもない彼。しかしその直後、人間主人公“風摩兎飛雄(ふうまとびお)”にあっさり奪われる失態
をやらかしました。

ちなみに海外版での名称は“スカイストーカー”、そして店舗限定アイテムとしてリカラーの“スカイリンクス”が存在します。


先ほどの平たい顔の原因は…まぁご覧の通り。ジュドーラはプレダコンで唯一“ビーストヘッド=ロボットヘッド”であり、
TFに問わずオーソドックスな“下顎を開けると顔が出てくる”処理を取られています。つまり下顎の中に顔が有る訳です
…おかげで横から見ると、顔と後頭部の間に隙間が出来ています。私はこの処理が昔から大嫌いでして、しかも海外
版は下顎と顔が別パーツになっているので、ジュドーラの評価を下げる最大の理由がこれ。


劇中CGでは、ご覧の通りビースト上顎は真上に上げていますが、今回のレビューでは取説通り上顎は水平になる様
にしています。


プレダコンマークは左肩、まぁオーソドックスな位置かと。でも画像を見た限り、胸部斜め下にもつけられたかなー?
って気もします。まぁそこより左肩の方がかっこいいので、この判断は正解でしょう。定番すぎて面白みに欠けますが。


では可動について。ジュドーラはプレダコン1のスレンダー体型、それなりに動きそうな感じですけど果たしてどうか。首回転、肩ボール
ジョイント、上腕ロール軸、肘、股関節ボールジョイント、太ももロール軸、膝、脛中央にビーストモード用逆関節有り、足首が前後にの
み可動します。ここだけ見ると可動部は足首の分は並より動く程度に見えますが…?


腰を見てみましょう。ジュドーラはドラゴトロン同様に腰から伸びたビースト尻尾が背中パーツに被さって
いる構造になっています(画像左)。この尻尾を下に移動させてやる(画像右)と、尻尾が背中に被さる
事で固定されていた腰関節がフリーになります。


実はこちらもドラゴトロン同様、ジュドーラには尻尾でロックされていた腰関節があるんです。しかしこうすれば、問題無く腰を回転させる
事が出来ます。しかも尻尾の先端を床に付ければ、両足と尻尾で安定性もアップ。元々ジュドーラは大きい翼に小さい脚と倒れやすい
ので、むしろこちらをデフォにした方がよろしいかと。っつーか良い事尽くめ。


ここで少しだけジュドーラの変形ミスについて。と言っても私がミスした訳では無く…。ジュドーラ、そしてその
原型スカイストーカー、スカイリンクスが雑誌媒体等での写真を見ると、正しい変形の画像左では無く画像右
の状態になっていることがあるのです。ビーストモードの手首、これが肘側面にあるジョイントに接続されてい
る画像左側が正解で、右だとビースト手首の収まりがとても悪いです。


何故この様な事が起きたか?それは下腕部の後ろ側がすっぽり抜け落ちているので、ここにビースト手首をはめ込む
と誤解されやすいからでしょう。まぁ、普通はそう思いますよね…。でもTFGOアニメ本編のCGだと、この間違った方で
造形されてるんですよ。案外、当初はこうするつもりで設計されていたのかも。


次に足を見てみましょう。上記の通り足の小さいジュドーラ、そのせいで転倒しやすいのが欠点の一つ。脹脛部分から
アウトトリガーっぽいものが出ていますが、これ地面に届かないので転倒防止には全く役に立ちません。
多分これアウトトリガーじゃなくて、ビーストモード→ロボットモードへの変化を演出する為の飾りでしょうきっと。


ジュドーラ最大の特徴は、プレダコンで最大級を誇るその翼。大きさもさることながら、複数のパーツで構成され厚み
あり、ボリューム感溢れる仕上がりになっています。しかし、これが重いせいで転倒しやすい諸刃の剣となっています。
アニメでは、シルバーのディスク部からビームを発射していました。


この翼、根元から回転させることも可能で、ご覧の通り背中側に下ろす事も出来ます。


そして根元から360度回転しまして、ディスクを正面に向ける事が出来ます。上記の通りアニメではこのディスクから
ビームを発射していましたが、玩具ではこのディスクを前方に発射するギミックが備わっています。


仕組みとしては、ディスクの左側にある翼のトリガー部、これを前方に押すことでディスクが勢いよく押し出される
仕組みです。スプリングでは無く、材質の弾力で発射されます。


両方を前に出すとこんな感じになり、ジュドーラの顔が隠れてしまうので撮影がやりにくいです。


ジュドーラの手持ち武器は…手首に嵌めるナックル状武器のみ。プレダコン1の翼を持つジュドーラですが、
手持ち武器に関しては最もショボいです。


実はこのナックル、ビーストモードの尻尾先端を手に付けたものです(画像右)。


しかしこんなショボい武器に限らずとも、ジュドーラはバクドーラ同様にビースト手首をロボットモードでも展開可能ですので…。


両手だけビーストモードにすれば、小ぶりで地味ではありますがナックルよりもまぁ多少はマシ程度の武器になります。
翼にコストを取られた結果かなぁ?翼を外して手持ち武器に!位のギミックは欲しかったですが。


しかし手首自体は5ミリ径なので、他のTFの武器を持たせることは可能です。


ビーストモードはドラゴン…まぁプレダコンですから。しかし前回のバクドーラが正統派ドラゴンだったのに、このジュドーラは
何ともRPGに出てくる雑魚キャラ臭が。まぁドラゴンっちゃあドラゴンなんですけど、所謂レッサードラゴンとかそんな感じ?


ご尊顔拝見…ぶっちゃけ角が無ければドラゴンと言われてもいまいちピンと来ない面構え。そして散々危惧していた
下顎の顔が…。このせいでビーストモードじゃ大口開けられないよ。


可動は、ロボットモードの四肢をそのまま使っているのでそれなりですが、ビーストモードの手首がボールジョイントだったり、腰関節と
尻尾が常にフリーなので、総合的にみるとビーストモードの方が可動部は多いです。首も上下に動かせるようになりますし。
ただ、バクドーラやブドーラの様に翼を水平には出来ません。


ビーストモードでディスク発射ギミックは健在です。
しかしどうもこのジュドーラって、翼に特徴が集約されていて、それ以外のセールスポイントに欠けるなぁ。


では変形シークエンス。プレダコン共通の特徴に乗っ取りまず直立させ、
そこから曲がっていた足関節二か所を伸ばし足首のアウトトリガーっぽいパーツを引き出します。


これは肩部分をズームした画像です。翼と肩パーツを押し込み、肩と胴体を接続しているシャフトが翼パーツの根元
に当たる円形パーツの抜け部分にはめ込みます。


腕をおろし、翼を90度上げ、尻尾を根元のアームから移動させます。


手首を真っ直ぐにし根元から外側に回転させ、指の内側にある穴に腕側面のジョイントで固定します。


続いて腰、左右から真ん中にスライドさせてジョイントで固定します。どうもピッタリはまらず、隙間が開いてしまいます。


尻尾を上に移動させ、背びれに被せて固定します。しかしこれ腰可動が死ぬので、忘れても良いかと。


ここがちょっと分かりにくいのですが、上半身を前方に倒します。
ここが何故か可動部が固いので、力を籠めなきゃならないのが困る。何でこんなに硬いの???


翼を根元から回転させ、側面を前方に向けます。しかし前方よりも、やや斜めにした方が見栄えがしますね。


最後に頭部の変形ですが、ここがちょっと特殊。
まず胸部を開き、ビーストヘッドを真下に倒します。そこから上顎を上げると、下顎が下がった状態=ロボットヘッドが
現れます。普通に下顎だけ下げても良いのですが、どうせ上顎も動かすのだからこの方が楽です。


次に首を胴体内に押し込み、胸部パーツを閉じます。パッと見ではよく分かりませんが、ジュドーラはビーストモードと
ロボットモードで首の長さを調整し、プロポーションを調整していたのです。まぁ地味で一見よく分かりませんが。


最後に尻尾のナックルパーツを被せて変形完了。しなくてもOKです。


総評としては、プレダコンの中では派手な方ではありますが、ギミック自体は随分と地味なこのジュドーラ。翼は派手なんだけどそこにギミックが集中していて、ジュドーラ本体の売りが乏しい。バクドーラは尻尾の先端が手持ち武器になったり可動が優れていたりと売りが多かったので、同じデラックスクラスであるこのジュドーラは色々と厳しい。

特別出来が悪いわけではありません、可動も尻尾を動かして腰関節を開放すれば、並み以上の可動はしますし。ただ翼以外は地味、ひたすら地味。上記の通り、翼を外して手持ち武器にとか、もう少し本体を使うギミックが欲しかったところ。もしくは、尻尾が根元から外れて手持ち武器になるとか。

翼は迫力があってかっこいいんだけど、本体の方ももう少し頑張って欲しかったですジュドーラ。


ここからは完全に余談なのですが、我が郷里山梨のトイザらスが今年の2月に閉店しまして、その閉店日に最後に購入したTFがこのジュドーラでした。


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