今回ご紹介するのは、TFGOよりプレダコン四鬼衆“怪力鬼ガイドーラ”。我が家では最後にご紹介する事になりましたが、四鬼衆で一番最初に発売された
のは彼。マッシブな上半身と細い下半身のアンバランスさが特徴ですが、他の四鬼衆と違い翼が無いので地味な印象が否めません。しかし、個人的には
この配色がすごくツボにはまり、色だけなら傑作バクドーラに匹敵するほどかっこいいと思います。
ご尊顔拝見…四鬼衆は鬼モチーフのカッチリした造形が特徴でした。ガイドーラも造形レベルは高いのですが、ヘル
メットはともかく中の顔が。特別出来が悪い訳では無いんですが、何と言うか凄味や凶悪さに乏しくヌボッとした印象
を受けます。なんでこいつだけ…。ちなみに角は3本。
玩具設定では、“四鬼衆位置の怪力で敵を一気に壊滅させる凶暴な性格、頭を使うのは苦手だがその分パワーを
生かした近接戦闘が得意。しかし、背中のオーガランチャーを用いた遠距離射撃も可能”との事。
アニメ本編では、最初に発売された四鬼衆なのに登場したのは意外に遅く、忍チーム第二話でようやっと登場。ちなみに忍チーム第一話に登場したのは、当時まだ発売されてい無かったジュドーラ。そして侍チーム編では第四話にて、そのジュドーラと組んでの登場…なんか妙にジュドーラと縁があるガイドーラ。仲が良いんでしょうか。
侍チーム第四話では、ドラゴトロンから授かったパワーを使い巨大化、侍チームの合体を妨害し執拗な攻撃を仕掛け、結構善戦してました。でも合体されたら、一方的にボコられてました。最後は蘇ったドラゴトロンに全員仲良く吸収され退場。
さて、ガイドーラの元になったTFはどんなキャラだったか?名称は“レーザーバック”と言い、カラーリングはレッドとパープルとイエローでした。プレダコンでありながら主のプレダキングにも従おうとしない反逆者であり、オートボットとの戦いの中で共倒れを狙ったそうです。分かりやすい力馬鹿のガイドーラと違い、レーザーバックは策士の模様。尚、レーザーバックにはカラーバリエーションが存在し、イエロー主体の“バートブレイク”が存在します。
プレダコンマークは肩アーマーに有りますが、ガイドーラはプレダコンで唯一、両肩にプレダコンマークを持っています。
ジュドーラ同様に逆関節の細い脚が特徴ですが、ガイドーラの場合は足首がデカいのが大きな違い。関節の数も多く、
あちこちグネグネと動きます。
関係ないですけど太ももの円形部分、これがトランスメタルスならここにスパーククリスタルが付いたんだろうなぁ。
可動は中の上…プレダコンって意外にそこそこ動くやつが多いな。首ボールジョイント、肩ボールジョイント、肘上ロール軸、肘、手首
前方向にのみ曲げ可及び360度回転、股関節ボールジョイント、膝上ロール軸、肘二重関節、脛にも関節、足首ボールジョイントとな
っています。ただし、手首が下腕部と干渉しやすく外れやすいです。まぁ付けるのも簡単なんですけど。
武器は先端が斧の様になっている鞭…うねってる所を見ると多分そうだと思います。腕そのものが武器にも見えますが…。
これは手持ち武器なので、外せば本当の手首が出てきます。
武器はオーガランチャー、玩具設定に出てきたのはこれですね。ブドーラのグラップルランチャーの様な大型武器です
が、こちらは純水に武器寄りの形状なので説得力があります。銃口を見ると二連ミサイルランチャーの様ですが…?
後方中央のスイッチを押すとミサイルが発射されます、それを見ると先端が二股に分かれた一本のミサイルとなって
います。このミサイル、とても暴発しやすいので注意。
オーガランチャーは背中に付けるのがデフォですが、接続は5ミリジョイントなので外して手に持たせる事も出来ます。
が、ミサイルが長すぎて(多分ハズブロの安全基準に則った結果かと)肘辺りにぶつかり、真っ直ぐ保持出来ません。
これでようやっと四鬼衆も勢揃い…こうしてみると結構カラフルですな。そしてやはり、ガチムチのブドーラがかっこいい。
四鬼衆で唯一翼を持たない=飛べないと思ったらそうでも無く、アニメ本編ではロボットモードに限り、この様に両腕を
広げそこからジェット噴射して飛行してました。
ビーストモードは陸生ドラゴン…だそうです。翼が無いから陸生ドラゴンって設定になったのでしょうが、なんかこの
デザインはバクドーラやジュドーラ以上に、ファンタジー作品に出てくる乗り物動物っぽくて…。っつーか往年の名作
ゲーム“ゴールデンアックス”に、こんな感じの乗り物動物が居たような。そんなイメージもあり、元となったレーザー
バックのビーストモードはあまり好みでは無いのですが、グリーン系の配色となったガイドーラのビーストモードは凄く
好みです。やっぱり色って大事ですね。
ご尊顔拝見…元々ドラゴンとしてデザインされていないものなので、やはりこれをドラゴン扱いするのは無理がある…。なんだか
分からない爬虫類系の獣、強いて言うならそんな感じ。後頭部にオレンジ色の角がありますが、実はこれ胴体側に繋がっている
もので頭には繋がってません。よく見ると頭と角の境にジョイントがありますが、これどう頑張っても接続出来ません。ここ、ちょうど
ガイドーラの頭つまり鬼ヘッドが入っている所なので、どうもそれが干渉しているんじゃないかと。
逆を言うと、鬼ヘッドでは無い海外版だときっちり接続出来るんでしょうか。
可動は四肢がロボットモード共通なのでそれなりに。肩ボールジョイント、肘上ロール軸、肘、そしてビーストモード専用の手首ボール
ジョイント、下半身はロボットモードと同じです。しかし残念なのが、首がほぼ固定であり少しだけ上下に動かせる程度。しかもあんまり
動かすと後頭部の角が外れるし…元々繋がってませんが
背中のオーガランチャーはビーストモードでも展開可能、ビーストウォーズ時代のアタックモードを思わせるステキ
ギミック。しかし後ろに出っ張ったミサイルの後方、これが尻尾の溝に収納されているのですが、これ寸法ギリギリ
でして。上手く入れないとミサイル後方が尻尾溝内壁に押され、スイッチを押してないのにオーガランチャーのロッ
クが外れる→ミサイル暴発なんて事になりやすいです。
ビーストモードでも四鬼衆集結!翼が無いのでやはりガイドーラが一番地味ですが、同じデラックスクラスのジュドーラとバクドーラと比較
すると、翼が無い分ボリュームがあるのでそこそこ見栄えがします。
では変形シークエンス。最初に尻尾を外します…この尻尾、上や後方から差し込むのではなく下から上に差し込まれているのが珍しいです。
股関節を基点に直立させ、そのまま足をのばします。
同時にオーガランチャーを上に移動させ、空いた背中に尻尾を折り込みます。
後方から見て腰の部分、真ん中から分かれているこれを中央に動かしジョイントで接続します。分かれ
ている部分には先ほどの尻尾が収まっていたのですが、尻尾が上に移動したことで空きスペースが出
来る→これを塞ぐ感じです。これでビースト→ロボットで股の幅が狭くなりました。
次に正面から見て。胸部付け根のジョイントを外し、胸部ごと左右に広げます。
その状態で腹部に注目、
そこにあるオレンジ色のパネルを真正面に倒します。
頭部を根元ヒンジから下に折り曲げ、そのまま胴体に収納します。そうする事で、今まで隠れていたロボットヘッドが現れます。
ビーストヘッドを収納したら、先ほどのオレンジ色パネルを起こします。ビーストヘッドにピッタリくっつく感じ。
次は、先ほど左右に広げた胸部パーツを戻し、ジョイントで接続します。
ビーストヘッドを内部に収納したことで、ビースト→ロボットで胸部の横幅が広がりマッシブになります。
このガイドーラ、さり気無くプロポーションの調整までやってますね。ブドーラも同じことして肩幅を増やしてましたが、
ガイドーラは胸部が丸々膨らんでいるので派手に変わります。
続いて前足、ビースト手首を後方に動かすと同時にロボット手首が現れます。
ロボット手首を90度回転させ、ビースト手首を下腕部の定位置に合わせます。
背中のオーガランチャーに移りまして、中央から緑色の外殻を展開します。
後は、先ほど外した尻尾を手に持たせて変形完了。
尻尾に付けっ放しも出来ますが、それやると収まりが悪くなるので手に持たせた方が無難です。
総評としては、変わったギミックが無くオーソドックスな手堅いギミックで纏め上げられ、四鬼衆では抜群に扱いやすいです。翼が無いので地味ですが、その分を本体のボリュームアップに回されパワーファイターとしての個性で勝負。ブドーラはバランスの良いガチムチ体型ですが、ガイドーラの方は上半身にボリュームの集中した体型でしっかりと差別化を図っています。ビースト手首足首にボールジョイントが使われ、設置やポージングに活用出来る所も地味に加点要素。
問題点は、ビーストモードの首が固定な所、オーガランチャーの暴発しやすさ&持たせにくさ、尻尾がロボットモードだと手に持たせるしかない融通の利かなさ…そんな所でしょうか。
もう何度も言ってますが、四鬼衆で最も地味なこのガイドーラ。しかしシンプルな分キャラ設定通り頑丈なので、ガシガシ弄るのには最も向いています。何も考えずに気軽に弄りたい方はどうぞ。私は好きですよこいつ。
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