大きな世界の小さな部屋

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ダーク オブ ザ ムーン ⑤

2011年07月01日 12時26分38秒 | ムービーTF DOTM

今回ご紹介するのは、ムービーTF第三弾より今回のヒール(悪役)を務めるディセプティコン兵士“ショックウェーブ”。
このショックウェーブはムービーTFでは少数派の“地球のマシンをスキャンしていない”所謂プロトフォーム又はサイバートロンモードでの参戦となりました。
肋骨を思わせる胸部、マッシブなプロポーション、そして右腕の大型武器がかっこいいです。


ご尊顔拝見…金属を思わせる質感と光り輝く赤いモノアイが素晴らしい。このモノアイ、本当にもの凄くよく光って実に良い。

ショックウェーブとは、前にも書きましたがG1アニメではメガトロンさま不在のサイバートロン星の管理を任されていた信頼の
厚い幹部ディセプティコン、行方不明になってたメガトロンさまからの連絡を数万年も待っていた忠義者。彼らの寿命は長い
ので、それ位はものの数十年位なのでしょうきっと。アニメイテッドでもオートボットに潜り込むスパイとして中心振りを見せて
くれた彼ですが、逆にアメコミの方だとディセプティコン存続の為にメガトロンさまから指揮権を奪おうとする論理主義者として
描かれているので、映画ではどんな役割なのかが楽しみ。

さて今回の映画では、前作のザ・フォールンに続くヒールとして登場するわけなのですが、ショックウェーブは第一作目から
登場していた由緒正しいキャラクターなので、ほとんど設定だけしか無いも同然のフォールンよりも、前作にはこいつ出して
欲しかったなー。メガトロンさまの師匠のザ・フォールンなんてものが出たことで、メガトロンさまのディセプティコン指導者とし
ての威厳が薄れてしまったのは事実だし。それに、アニメイテッドやスーパーリンクやアクションマスター等でも、ショックウェ
ーブは何度も製品化されている人気キャラクターですからなお更。でも風の噂によると、ショックウェーブの今回の映画での活
躍は“微妙”だそうですよ…?今回のヒールなのに。付属カードによると、“非常に強力かつ残忍な戦士。オートボットに彼の
情報は乏しく、戦場での目撃例も少ない。彼の残忍さは目撃者と証拠を土煙とクレーターに変えてしまう”だそうです。

ヒールと言えば、ショックウェーブは発売前に通販サイトでひと悶着あったらしく、製品名がショックウェーブでは無く“ニュービラン”
と表記されていた時期がありました。「ニュービラン→和訳→新しい悪役」なので、恐らく仮称として作られた名称が何らかの理由
でこのような形で表に出たのでしょう。ブリーチャー事件再び。


可動は最近のTFにしてはちょいと物足りない。首左右、脇が変形の恩恵で二重関節、上腕ロール軸、肘、手首ヒンジ可動、股関節、
膝が変形の恩恵で二重関節、以上。ユナイテッドではあれだけ動きまくった腰可動ですが、残念ながらこのショックウェーブは無し。
一見動きそうに見えますけどね。


これはショックウェーブの右肩を上から撮影したものです。方が付け根から後ろに沿っているのがお分かりでしょうか?お陰で
ショックウェーブは胸を張ったようなポーズがデフォになっていますが、可動にはそれほど支障は無いので気にしなくてもいいかと。


武器=メックテックウェポンは“パーティクルウェーブブラスター”。
付属カードによると“致死性の高いレーザー砲。多大なエネルギーを必要とするため核燃料を主動力源としている。”と
書かれています。TFでは例えば“静電気を発射する銃”とか、妙にリアリティを出そうとしているインチキ科学兵器が数
多くありますが、ストレートに核燃料と書かれている武器って少ない気がします。メックテックウェポンと言えば“普段は
武器に見えない謎物体”が主流ですが、このショックウェーブの場合は武器以外の何者にも見えないので、メックテッ
クウェポンとしては非常に優秀。そして武器から肩に掛けてチューブが繋がっているのが特徴で、彼自身から直接エネ
ルギーを供給している→高出力さを演出していて実にいい感じ。

しかしこのチューブが問題で、これのせいで可動範囲が狭まっているのは否めません。チューブは軟質パーツ製ですが、
腕を前に出してもその弾力で戻ってきたり、又は長さが足りずに腕が途中で止まってしまったりと…。
正直あと3節ほど長ければ。


右肩だけでなく、腰にもチューブ接続用ジョイントがあるので、そこに付けるのも良いでしょう。ちなみに取り説にはこの
部分に付ける様に指示されてます。そして武器に付いたチューブですが、画像の様に側面にある塗装されたブレード状
パーツの上にチューブが掛かっていると、メックテックギミック発動時に干渉するので、上画像のようにブレードの下に来
る様にして下さい。


しかし、この武器は腕から外し手に持たせられますし、何よりチューブも外せますからチューブが気にならない人なら
こうしても良いでしょう。が、ショックウェーブの腕関節そのものが保持力不足気味なので、結局構えても腕がダランと
垂れ下がってしまいます_| ̄|○|||


ムービーTFは“腕が武器に変形”するのがセオリー、
ショックウェーブも手首を畳めばご覧の様に腕そのものが武器に見える様になりますね。


武器側のチューブジョイントは根元から180度回転可能で、ポーズによって調整可能です。しかし上記の理由から、焼け石に水っぽいです。


そしてメックテックギミック(見易い様にチューブは外してあります)。武器後方(画像左側)のグレーの楕円形パーツを前方に押し込むと、
左右装甲がガシャッ!と展開し、中からサブ砲門が現れます。動きを文章で説明すると、左右装甲が斜め後ろに移動すると同時に、サブ
砲門が縦に180度回転して正面を向きます。アニメイテッド版スタースクリームのギミックを更に複雑化した感じですね。そしてこれはヴォ
イジャークラスなので、楕円形パーツ先端にある凸パーツを銃本体にはめ込むことで、展開状態をロックすることが出来ます。ギミックは素
晴らしいのですが、このサブ砲門がギミックの都合でフリー状態になっていて、物によっては斜め前に傾けただけでサブ砲門がプラプラ勝
手に動くものもあります。私は店頭で大きく動かないものを選んできたのですが、店頭で購入する時はその辺にご注意を。


左腕にも、大型のブレード状パーツがあります。右腕に目が行きがちですが、こちらもなかなかの武器なんじゃないでしょうか?


こちらも手持ち可能で、やってみるとこれはこれでライフルっぽく見えます。


武器を外したショックウェーブは、結構マッシブな体型していたんですね。これだけでも充分強そうだぞ。


ではメックテックウェポンを付けてみましょう。ショックウェーブの5ミリジョイントは両肩、腰、両腕の五箇所です。肩は片方がチューブ接続用、
腰もまたチューブ接続用、両腕は武器接続用と、デフォ状態では殆どが最初から使い道が決まっています。今回のムービーTFじゃ珍しい
ですね、他のはデフォ状態では殆どが未使用のまま穴が開いているのに。で武装状態ですが…デフォで大型火器持っているショックウェ
ーブだけになんかイマイチ。


ビークルモードはエイリアンタンク…だそうです。初代は架空の銃、バイナルテックではマツダRX-8、スーパーリンクでは
人工衛星&戦車、アニメイテッドでは戦車にトランスフォームしたショックウェーブですが、今回もまた戦車になった事で、
メガトロンさま同様にショックウェーブの変形モチーフといったら戦車と言うイメージが定着しつつあるようです。


メガトロンさま同様、ビークルモードにも顔があります。しかし、あれと違ってカバーが被っているのが分かります。
ビークルモードでも顔を隠さない、これがディセプティコン流なのでしょうか?あ、だったらフォールンがおかしい、
あれは顔が隠れてる。


マスク状になっているので、角度を変えればモノアイで睨んでいるように見えてまぁ素敵。モノアイ戦車と来ると、なんか
ビーストマシーンズのヴィーコンジェネラル“タンカー”を思い出します。ちなみにこのタンカー、低価格帯のベーシッククラス
(今で言うスカウトクラス)と3000円台のメガクラス(ヴォイジャークラスに相当)の二種類がありまして、私の言っているの
はメガクラスであり、日本では未発売に終わったアイテムです。


ビークルモードでは、チューブはこの部分に接続されます。実はここ、ロボットモードの肩ジョイントに当たります。


そしてビークルモードでもメックテックギミックは発動可能。言い忘れてましたけど、武器にも5ミリジョイントがあります。


今度はビークルモードを後方から見てみましょう。左右にあるパーツがロボットモードの肩なのですが、斜めに折れ曲が
っているのが分かります。ロボットモードの肩が後ろ向きに傾いていたのは、この処理をする為だったのです。こんなの
普通の関節入れれば出来ることと思いますけど、やっぱり原油高のせいで簡略化せざるを得なかったか?


武器を外すと、もはや戦車にも見えない謎メカに。なんか合体ロボットの足首っぽいです。


この状態でメックテックウェポンを付けてみましょう。こちらもやっぱりごちゃごちゃしている上に微妙。ショックウェーブにこのギミックは向かないなぁ。


せっかくだから、パーティクルウェーブブラスター装備時にそれにある5ミリジョイントにメックテックウェポン付けてみました。
付けない方がいいですねコレ、バランスが悪くて却ってかっこ悪い。


では変形シークエンス。
チューブとパーティクルウェーブブラスターを外します。が、左側のブレードはそのままでも構いません。


側面中央のロックを外し、両腕を上に上げて側面ガワを展開します。


これは先端部を真横から見た画像です。アームに沿って、先端部を移動させます。


そして、顔パーツをジョイントに沿って180度回転させます。


そのままガワを展開し、腕を移動させ、右画像の状態にします。


左画像の下側にあるパーツがロボットモードの足になるのですが、これをまっすぐ伸ばしつつロール軸に沿って90度回転させ、右画像の状態にします。


その足部分のアップです。表面のパーツを展開していきます…ここピッタリ嵌って
いるので、展開するときはちょっと力が要ります。


そのまま展開していくと、膝とつま先が形成されます。ツライチだったパーツが
展開して膝とつま先になるのは地味に面白い。


そして、足の裏から踵を出して足は完成です。


で、そこから直立させた状態がコレ。


両腕の付いたキャタピラパーツ、これを90度前方に傾け、胸部の肋骨状パーツ
のジョイントで固定します。


これで胴体は完成したので、両肩を下ろして首を出して両腕の完成です。


最後に頭部です。現状ではケツから生えているアーム先端に頭が付いていますが、これを背中中央まで移動させます。


ビークル先端部を倒し、それと同時に内側に折り曲げます。腰のチューブジョイントを世尾に向ければ、ロボットモード背中も完成です。


後ろ向きになっていた頭部、これを180度回して前方に向ければ本体の変形は完了します。


そして、パーティクルウェーブブラスターを腕につけて変形完了。


総評としては、今回のヒール担当としてはちょっと微妙。ギミックは派手で面白いんですが、サブ砲門展開よりもメイン銃口が伸縮&展開の方がかっこいいと思うし、
初代は銃に変形していたのでこのアイディアの方がしっくり来ると思います。可動も最近の製品にしては少し中途半端ですし、ギミックがパーティクルウェーブブラス
ターに集約されていてイマイチ物足りない。胸部装甲も肋骨っぽくなっていますが、せっかく中が見えるのだからここに何らかのメックアライブがあれば面白くなったと
思うのですが。あとチューブ、これもまた中途半端で遊びにくく、これのせいで遊び難さが増していると言うのはちょっと。見た目はかっこいいのですが、もう少し頑張
って欲しかったです。

余談ですが、以前の“トランスフォーマー・ザ・ゲーム”で登場した対空砲台と軍用ヘリに三段変形するショックウェーブ、なんとか製品化してくれませんかタカラトミー?


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