大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

夏のTF祭り第六弾

2007年09月02日 21時03分16秒 | ムービーTF
今回ご紹介するのはこちら“ブラックアウト。”


ロボットモード真正面ではビークルモードの名残は胸部くらいしか残っていませんが、後姿はビークルモードの名残が目立ちます…っつーかほとんど
そのまま残ってますね。これは共通の欠点なのですが、股関節が緩くて体重を支えきれずにすぐ股裂き状態になってしまいますので、一度分解して
接着剤などで軸を太らせておく事をお勧めします。劇中では両下腕部から火器を発射していましたが、玩具にはその様なディテールが無いのが残念。


ご尊顔拝見。バリケードに負けず劣らずな強面…よく見ると額にガンダムみたいなV字アンテナらしきものが。
バリケードと違い体は普通のロボット的デザインなのに、顔だけこんな怪物的なのでなんかチグハグな感じ。

本編では、メガトロン様&オールスパークのデータを探す為に米軍カタール基地を襲撃、基地内のコンピューター
強奪作戦を実行していました…失敗しましたけど。しかし、地球人の目前に初めて姿を現したディセプティコン
として、人間そして観客に全く新しい(我々ヲタ野郎にはそうでもないですが)異分明の脅威を見せつけました。
しかし目立った活躍はそれだけで、後半にて漸く再登場を果たすも胸部のセンサー部と直結したスパーク(心臓部
と言うか物質化したTFの魂と言うか…)を打ち抜かれて死亡。前日譚小説“ゴースト オブ イエスタディ”では結構
出番が多く、メガトロン様不在のディセプティコンを仕切るスタースクリームに渋々従っている兵士の一人でしたが、
ついに我慢の限界を迎え皆の代表となり真意を隠しているスタースクリームを弾劾、一騎討ちを繰り広げますが
結局敗退していました。そして皆の不満を代弁したのに、その一騎討ちの際に誰からも助けてもらえませんでした…
こういうトコもディセプティコンらしいというか。っつーか、こいつって案外真面目な悪役なのかも。


両肩にはミサイルポッドがありますが、オフィシャル設定では画像のようにする事になっているのですがそれだと納まりが悪く感じるので、ウチでは右の状態をデフォにしています。


ビークルモードはシコルスキー社製軍用ヘリ“ペイブ・ロー”。
纏まりは素晴らしいと思うのですが、なんかディテールがヌルくて物足りません。墨入れや気合いの入った汚し
塗装をすれば化けそうですが。


機体後部のスイッチを押しこむと、ローターが勢いよく回転します。
この方式でローターが回転すると言えば「マイクロン伝説」のサンドストームを連想しますが、個人的にはサンドストームの方が回転させやすかった気がします。


そしてもう一つのスイッチを押すと、下部のペイロードから
何やら投下されます。


そいつの名はスコルポノック、ブラックアウトのパートナーです。
塩ビの小さなフィギュアなのですが、一応尻尾の付け根に可動部
が設けられています。


変形シークエンスは大体こんな感じ、後方にまっすぐ延びていた下半身を90度前に折り曲げて定位置に、機体側面から
腕が展開しコクピット中央が回転して頭部が現れる…と。


では、オートモーフについて解説します。取説には上記の“後方にまっすぐ延びていた下半身を90度前に折り曲げ”ると、それに連動しコクピット中央が回転し頭部&胸部が現れると書かれています。


こんな感じになりますが、しかしその方法だと非常に発動しにくいのですよ。
まぁムービーTFの取説の不親切さは今に始まった事では無いのですが、ここで一つ私からアイディア提供。


まず、変形時に画像の様にします。本来は両肩のジョイントは外しておくのですが、今回は敢えてビークルモード時のジョイントに接続したままにしておきます。


そしてそのまま機体後部を折り曲げます。するとどうでしょう、何の問題もなくオートモーフギミックが発動するではありませんか!これは下半身を折り曲げなくても発動出来るので、変形させる度に
手を焼いている方はお試しあれ。


先程お話した両肩のジョイント(ビークルモード含む)とは御覧の部分ですが、このジョイントが非常に貧弱でヘタに弄ると
折れそうで心配です。ちなみに私が最初に買ったブラックアウト、この部分が開封した時点で折れるどころかネジ切れて
ました…大方、生産工程で強引にはめ込んだのでしょう。これだからチャイニーズは信用ならねぇ。


今度は足のオートモーフを。ひざアーマーを手前に引っ張ると、それに連動し脛アーマーが手前に展開。ただし目立たない上にやってもやらなくても大差ないので、気付いていない人も多いんじゃないかと。


ロボットモードでもスコルポノックの投下は可能です、むしろ劇中ではこの状態で投下していました。


背中のローターは基部ユニットごと外れる構造で、それを肩に取り付けると大型武器っぽくなります。


ハッタリが効いていてかっこいいです。
もちろんこの状態でもローター回転ギミックは生きています、突風を起こして敵を吹き飛ばすのに使うのでしょうか?
これは恐らく、劇中ではローターを手持ち武器にしていたので、それをイメージしてのギミックではないかと。


ロボットモードでは背中か肩に移動するローターユニットですが、ロボットモードでもそこだけビークルモードにする事が出来ます。
おお!“クエスターロボ 噴(ブレイズ)”じゃないか!


邪魔をするな虫ケラども!
何としてもスタースクリームの奴よりも先に、メガトロン様とオールスパークの在処を見つけねば…メガトロン様に栄光を!

総評としては、決して出来は悪くはないんですがあちこちで詰めが甘い…私はかなり好きなんですが世間では微妙とか
期待外れとかの散々な評価を下されてて悲しいです。まぁ総合的に見ても、悪くはないのですがムービーTF商品でこの
ブラックアウトにディセプティコン一番手を飾らせるのは荷が重すぎた…と。やっぱりその時点で素直にメガトロン様を発売
していた方が良かったと思いますよ?

次にご紹介するのは、先程少しだけ触れたブラックアウトのパートナー“スコルポノック”です。


…これまでのTFとは随分とかけ離れたデザインです。
両腕のクローと尻尾が特徴的ですが、正直言ってこのロボットモードはどうしても好きになれません。尚、劇中ではこの姿は出てきません。


ご尊顔拝見。
何かに似てるなー?と思ってましたが、帰ってきたウルトラマンの電波怪獣ビーコンだ。
彼はブラックアウトのパートナーと書きましたが、厳密にはブラックアウトと一心同体の
共生関係にあるTFで、知能は低く動物的な本能しか持ち合わせていないんだとか…
私はその設定を聞くまで一種のマイクロンみたいなものかと思ってましたよ。どちらかと
言うと、初代司令官とローラーの関係に近いんでしょうか?

劇中ではカタール基地を襲撃したブラックアウトが、戦闘中にこのスコルポノックを投下
し単独行動をとらせていました。その後、基地から命からがら撤収したレノックス大尉達
の後を追い、砂中から両手のクローをドリルの様に回転させ襲いかかってきました。
結局スコルポノックは空軍機の援護射撃で尻尾を焼き切られ再び砂中に逃れ、TFの
金属細胞は熱兵器による攻撃が有効と人間に知られてしまいました…考えてみると
こいつがきっかけでTFの弱点がバレてしまったんだなぁ。その焼き切られた尻尾は回収
され分析されましたが、尻尾だけになってもまだ生きていて空軍機の中で暴れてたり
していたんですがその後はそのままフェードアウト。逃げ出したスコルポノック本体も
いったいどうなったんだか…ターミネーターの腕みたいに今後の伏線になるといいんですが。
小説版では、オートボットがディセプティコンの戦いに気を取られている隙にブラックアウトの
指示でオートボット宇宙船に潜入、破壊活動を開始していましたがその後あっさりと叩き
出されていました。どうやら、単体での戦闘能力はあまり高くはないみたいです。


劇中設定通り、両腕のクローは腹部のタイヤを回転させるとそれに連動してギュインギュイン回転します。それと同時に、
胸部のタービンも横回転するのがポイント…っつーか元々タイヤがタービンに直結していて、それから動力が両腕に伝達
されているんですけどね。この回転ギミックが地味に凄くて、腕が肘と肩がそれぞれどんな角度になっていても問題無く
回転するんです。過去にバンダイが「GEAR戦士 電童」というシリーズで、下腕部と脛に備わったタービンが電動で回転
しつつも、それが殆ど可動の弊害になっていないという傑作玩具を作りました。回転箇所が少なかったり電動ギミックで
こそありませんが、サイズの小ささやその確実性ではこのスコルポノックの方が勝っています。
まぁ、電童自体がもう現在から7年近く前の物ですから、一概に比較は出来ませんが。


下半身はこんな感じです、もう見たまんま。あまりにも貧弱で、上半身に重心が集中
しているスコルポノックを支えきれずよく前に倒れます。正直これでロボットの下半身
なんて呼びたくはないんですが、ここ数年の戦隊ロボのあまりにもお粗末なデザイン
の下半身(マジキングは例外)に比べりゃマシ。しかし、尻尾のお陰で三点倒立となる
ので、前傾姿勢でも無い限りは普通に立たせられます。


そして、ビークルモードならぬビーストモード。映画の予告編では、クローを高速回転させながら
砂中から現れレノックス達に襲いかかるシーンにて登場し、そのインパクトは絶大でした…でも
メガトロン様よろしく劇中とカラーリングがシルバー一色では無いのが好みが分かれる所。その
予告編を見て、こいつは一体どんなロボットモードに変形するのかと当時の私は期待していた
のですが、それは大きく裏切られる事となりました。体のあちこちに注意書きのマーキングが
されていますが、こいつは一体何をスキャンしたのでしょうか?ビーストウォーズⅡのタスマニア
キッドよろしく、何かしらの軍用兵器をスキャン中うっかりサソリでも紛れ込んだんでしょうか?
もちろん回転ギミックは健在で、この状態では先程のタイヤが腹部に移動し床に設置している
ので、コロ走行でクローが回転する事になります。


クローは付け根に関節があり、その気になれば御覧の通り展開が可能です。中央に三つ
のファンの様なものがありますが、劇中ではここから何やら発射して攻撃してました。
ファンっぽい形から察するに、圧縮気圧でも発射していたんでしょうか?尚、この状態では
クローが腕部の凹みにはまり込んで回転ギミックは死んでしまいます。しかし、これは
目一杯展開したものなので、展開を凹みにはまらない程度にすれば回転は可能です。
ゲキレンジャーのゲキトージャ⇒ゲキエレファントージャよろしく、円運動の直径が広がり
ますので面白いですよ。


尻尾は各部ジョイントで接続されていて、ご期待通りにグネグネ動きます。尻尾の先端は槍状となっており、スプリングで伸縮します。ただあくまで“伸縮”であり“発射”では無い
ので、分解でもしない限りは外せません。槍っぽい形だけにミクロマンの武器に使えそうなのに、惜しい。


さて、背中に二つの凹ジョイント、そしてケツに凸ジョイントがありますね。
後者の方は、回転ギミックに連動しクルクルと回転します。これが何かと尋ねたら…?


ブラックアウトと合体する為のものだったんですね。この状態だと、ブラックアウトのローター回転ギミックと連動しクローが回転します。先ほどの凸ジョイントは、ブラックアウトのローターユニットからの動力伝達ポイントだったんですね。しかし、凹ジョイントが緩く外れやすい=落下しやすいので、内側にボンドでも塗った方が良いですね。尚これは玩具オリジナルギミックであり、劇中には登場しません(そもそもサイズはブラックアウト付属フィギュアが劇中サイズなので)。それにしても上から見ると…合体と言うより潰された様にしか見えませんが。


…………………………………………

総評としては、はっきり言って回転ギミック以外は期待しない方がいいです。
その全てが回転ギミックに集約しているので、サソリというクリーチャー的要素が気に入った人や回転ギミックがツボに
はまる人以外はスルー推奨。地味だけど、この回転ギミックはムチャクチャ楽しいんですけどねぇ。


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