大きな世界の小さな部屋

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リベンジの時は来た!その11

2009年09月18日 20時17分30秒 | ムービーTF リベンジ

今回ご紹介するのは、ディセプティコン兵士“サイドウェイズ”。熱い胸板にビースト系TFを思わせる細い手足が特徴の
このディセプティコン、全体的なシルエットがなんとなく前作のバリケードに似ています。ただ、上半身に重心が集中し
ている体型なので、相変わらずのチキンレッグでは自立性が今一つです。


ご尊顔拝見…やっぱりバリケードに非常に似ています。その事から、劇場公開がスタートする以前から再スキャン
したバリケードと言う噂が流れていました。が、バックカードに記載されているキャラ設定にはバリケードのバの字
も出てこず、どうやらデモリッシャーの時と同じで単なる他人の空似みたいです。まぁ、デザインを考えても当初は
その線でデザインされていたと思いますけどね、でなきゃあまりに似過ぎてますもの。

劇中ではデモリッシャーと共に上海に潜伏していた所をNESTに発見され、デモリッシャーが彼らの気を引いている
隙にビークルモードで逃走を図りましたが、ツインズやバイク三姉妹に追跡され、最後はサイドスワイプのブレード
で真っ二つに。初期のバリケード説は何処へやら、それどころか一個もセリフを話す事無く散って行きました。
ああ、期待していたキャラだったんだけどなぁ。


バリケードと言えば前作で最も動かない部類に入るTFでしたがサイドウェイズは何のその、今回のデラックスクラス
TFではかなり良く動きます。首、肩、脇、肘、上腕ロール軸、股関節、太股ロール軸、膝と言ったTFの基本的な関
節はもちろん、普通は備わっていない腰関節や足首も可動します。このサイドウェイズがバリケードをモチーフに開
発されたのは間違いないでしょう、ですからバリケードに対するリベンジ…そんなつもりで設計されたんじゃないです
かね?


ではそのバリケードと比較してみましょう。
肩から斜めに伸びたドアウインドウ、長い腕、熱い胸板、逆関節の足…ほら、やっぱりよく似てるでしょ?
もしもサイドウェイズのカラーが、シルバーじゃ無くてホワイトだったら…ふたりはバリry


続いてメックアライブのご説明を。サイドウェイズの場合、肘を曲げるとそれに連動し肘側面にある丸いパーツが回転します。私はこれがメックアライブの
コンセプトに合致している実にいいギミックだと思っているのですが、何分言われなきゃ気付かないような地味ーなギミックで…。あ、言い忘れてましたが
サイドウェイズの武器は右手の甲にあるディスクソーで、手動で回転させることが出来ます。ただし、劇中では逃げ回っていただけなので、そのディスクソ
ーを使う機会は最後まで巡ってきませんでしたが。


そしてもう一つメックアライブが有り、肘を曲げると側面円形パーツと同時に上腕内にあるシリンダーが回転します。これは
司令官やヴォイジャーメガトロンさまにあった窓あき方式メックアライブとは微妙に違い、肘に仕込まれたギアから動力が
伝達され回転する仕組みになっています。こちらもコンセプトを上手く昇華したメックアライブですが、上画像以上に地味で
して。やっぱりメックアライブってどうしても地味になりがちなコンセプトなんですねぇ。


ビークルモードはスポーツカー…ムービーTFと言えば劇中に登場するキャラに限り実在する車が使用され、設定
でもその車種名で紹介されるのが常ですが、このサイドウェイズだけは設定上ではスポーツカーとなっています。
劇中では車種はアウディでしたが、途中でアウディの販売元が許可を取り消したらしく、玩具の方でアウディの登
録商標が使えなくなったんだそうですよ?劇中で一刀両断にされたのが原因でしょうか?サイドスワイプ同様に
車体は全面塗装ですが、アレとは違い塗装品質は非常に良好です。


こちらもバリケードと比較…ビークルモードのかっこよさではトップクラスだったバリケードとの比較なので、やっぱり
地味に見えますねサイドウェイズ。


では変型シークエンスのご紹介。中央のグリルを指で押すと…?


これは車体底面の画像ですが、バシャッと言う音とともに中央の赤いパーツが跳ね上がり、それと同時にタイヤが中央の空き
スペースに180度折れ曲がる形で格納されます。これは共にスプリングを使用したギミックなのですが、こんな所で凝ったオー
トモーフが見られるとは思いませんでした。


そして車体ガワを展開し、両腕を引っ張り出します。この時に注目して欲しいのが手前側に伸びている腕で、その手の甲にタイヤが備わって
います。これはサイドウェイズのデザインにあったもので、そのデザインを忠実に再現するためにビークルモードのものとは別のタイヤが付い
ている訳です。両モードにある共通パーツを共通にせず、別に用意してそれぞれにディテールアップを図る、このコンセプトはバンダイの超合
金魂にも見られますね。


では、今度は後輪部分を見てみましょう。これは上画像の車体ガワを開いた状態です。


側面のガワを展開しつつ折り畳まれた足を引っ張り出し、逆関節に変型させガワをアームに沿って180度反転させます。普通はビークルモードの
ガワは外側に付いているものですが、それが内側に回ると言うのは珍しいです。


すると、この状態になります…なんだか踏みつぶされたカエルみたいですが、話を進めます。


フロント部を90度折り曲げて胴体にし、腰パーツとジョイントで固定します。フロントガラス内部にあった頭部を持ち上げ、ルーフ部だった
ガワを折り曲げ背中に背負わせます。


最後に、ボディの両側を展開させてロボットモード完成です。胴体をそのまま使用せず、多少でも変型させ車のシルエットを
崩す。これは前作のニューバンブルビーでも見られた処理です。


ではミクロマンとの比較…頭や足は微妙に違いますが、大体こんな感じで車のガワに収まっていると思って貰えれば。


こんな何もない辺境惑星で…何もしないまま殺されるのか、俺は…!

総評としては変型時のガワのかみ合わせが悪い事や劇中での出番の少なさに気になりますが、総合的に見れば“バリケードのリベンジを果たす!”と言わん
ばかりの開発者の執念が垣間見える質の高い一品に仕上がっています。ロボットモードのイメージカラーはブラックですが、ビークルモードだとシルバーに変化
すると言う構造も面白いですし。TFが好きなら、押さえておいて損は無いと思います。


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