お気楽サバイバー研究所

21世紀は人類が経験したことのない「過剰」の世紀である。現在の社会の常識は崩壊する。生き方が「お気楽」に変わるのだ。

愚直は、気まぐれに勝る

2012年04月20日 | 発作的発言群
久しぶりに、このブログを更新する。
研究所設立から1年。いろいろあったが、この機会に思うところを記録しておこう。

昨年4月「さあ仕事をするぞ」と計画を実行する段階になって、それが「面白くない」という現実にぶつかった。計画-実行-評価-再計画なんてものは、会社組織やサラリーマンのやることであって、フリーやオーナー社長のやることじゃないような気がした。彼らは気まぐれで、直感的で、衝動的だ。とにかく意思決定のスピードが速い。そして、ヤリタイ事をやる。とにかくサラリーマンとは人種が違うのだ。まず、体質を変えないといけないと考えた。

そこで、すべての計画を白紙にした。それから何をし、どうなったかは詳しく書けないが、とにかく稼がなくても生活できるだけのお金があったのは幸いだったと言える。もっとも、お金はすぐに消えるという事も学んだ。資本がいらないと思ってコンサルタントもしたが、やってみて分かった。日々の出費が異常にかさむ商売だと。経費で月100万円以上は普通だ。

「自由で良いですね」
「いや、やりたいことが多すぎて大変なんですよ」

などと会話したこともあったが、これは間違っていた。やりたいことを断念する力が大事なのだ。そんな失敗を繰り返しているうちに、サラリーマン時代の垢がとれて、本性=自分の本質が見えてきた。

気まぐれな生活も最初は楽しかったが、そのうちに虚しくなった。何の成果も得られないし、充実感がないからだ。これからは「愚直さ」を大切にしたい。愚直の中に楽しみを見つけたい。誘惑を断ち切る勇気を讃えたい。

実践する研究者としては、論文やレポートも大事だがフィールドワークが何よりも大切だと思っている。例えば今は、ニコニコ生放送で「趣味としての議論」というコミュニティを立ち上げて放送している。ネットだけではない、いろいろな場所に行き、生の声を聞くことも大切だ。

さあ、愚直さを楽しもう。